MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

カウンセリング

自分を変える31の方法(片山交右)

『自分を変える31の方法』(片山交右) 本書は、性格改善から創造性開発まで、心理技法をまとめた総カタログ。有名な手法も多く紹介されています。自分と向き合い、自分を深掘って理解し、行動に繋げ、より良い未来を作っていく。そのために、今後どの分野を…

プロセス・コンサルテーション(エドガー・H・シャイン)

『プロセス・コンサルテーション』(エドガー・H・シャイン)(◯) 著者は、米国の心理学者で、本書発行の2002年当時、マサチューセッツ工科大学スローン・フェローの名誉教授であり、スローン・スクールの上級講師で、著書も人気が高い方です。多額のお金を…

自己評価メソッド(クリストフ・アンドレ)

『自己評価メソッド』(クリストフ・アンドレ)(◯) 一連のシリーズ6冊ようやく最後の一冊にたどり着きました!どれも良い本でした。『感情力』『他人がこわい』『自信を持てない人のための心理学』『難しい性格の人との上手なつきあい方』『自己評価の心…

自信を持てない人のための心理学(フレデリック・ファンジェ)

『自信を持てない人のための心理学』(フレデリック・ファンジェ)(◯) これもいい本でした!一言でいうと「思い込みをなくして、自信を持てる良い循環を作るための一冊」です。自身には、「自己評価」「行動」「自己主張」の3つの要素が関連しています。…

自己評価の心理学(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール)

『自己評価の心理学』(クリストフ・アンドレ、フランソワ・ルロール)(◯)<2回目> 良書シリーズ。この著者の本は、私のように心理学の素人にもわかりやすく、随所に見られる表形式でのまとめが素晴らしくわかりやすいお勧め本です。本書は、「自己評価…

他人がこわい(クリストフ・アンドレ、パトリック・レジュロン)

『他人がこわい』(クリストフ・アンドレ、パトリック・レジュロン)(◯) 心理学良書シリーズの一冊。本書は、「社会不安」について、具体的には、あがり症・内気・社会恐怖の心理学がまとめられています。なぜその社会不安が生じるのか、社会不安をどうや…

感情力(フランソワ・ルロール、クリストフ・アンドレ)

『感情力』(フランソワ・ルロール、クリストフ・アンドレ)(◯) 心理学の良書シリーズです。最初に読んだのは『自己評価の心理学』という本だったのですが、そこから随分空いて本書を読みました。私のように心理学のことに詳しくなく、ぼんやり知っている…

人を助けるとはどういうことか(エドガー・H・シャイン)

『人を助けるとはどういうことか』(エドガー・H・シャイン)(◯) 道を尋ねられたり、どの洋服が似合うかを聞かれたり・・・ビジネスシーンだけでなく、とても身近な場面を題材に7つの原則に基づく人を助けるさまざまなコツがまとめられています。単なるテ…

ザ・ドリーム・マネジャー(マシュー・ケリー)

『ザ・ドリーム・マネジャー』(マシュー・ケリー)(◯) 友人から頂いた本書。自分のやりたいことともハマった良書でした。従業員の夢を叶えるドリーム・マネジャーという仕事。離職率400%だった清掃会社を12%にまで減少した理由は何だったのか。従業員の…

サイコパス(中野信子)

『サイコパス』(中野信子) 本書は脳科学者である著者が、100人に1人と言われるサイコパスの実態を解説した一冊。サイコパスとは?本書冒頭の「はじめに」よりを読んでいただくの一番早い。 ありえないようなウソをつき、常人には考えられない不正を働いて…

エンプティチェアテクニック入門(百武正嗣)

『エンプティチェアテクニック入門』(百武正嗣) まず裏表紙より。「エンプティチェアテクニックは、心理関係、カウンセラーなどの専門家の中ではかなり知られた技法だが、ゲシュタルト療法という特殊な分野から生まれたテクニックのため、カウンセリング技…

最新!トランスパーソナル心理技法(諸富祥彦・日本トランスパーソナル学会)

『最新!トランスパーソナル心理技法』(諸富祥彦・日本トランスパーソナル学会) 精神分析学、認知行動心理学、人間性心理学に続く第四の心理学理論と言われるトランスパーソナル心理学。あらゆる心理学を統合するアカデミックとスピリチュアルの狭間の存在…

不安のメカニズム(クレア・ウィークス)

『不安のメカニズム』(クレア・ウィークス)(〇) 講義のような語りかける文章、分かりやすい表現。専門的な内容をかみ砕いて説明されており、読みやすい内容でした。ただ、300ページ強の割りに2倍くらいの時間がかかったのは、私が知らない分野だったか…

カウンセリングの技術(今泉智樹)

『カウンセリングの技術』(今泉智樹) カウンセリングは100人いたら100通りのやり方がある?そう思っていた著者が、実際にカウンセリングをやっているとそこにはひとつのパターンを繰り返していたことに気が付いた。本書はそんなカウンセリング現場でクライ…

気づきのセラピー(百武正嗣)

『気づきのセラピー』(百武正嗣) ゲシュタルト療法4冊目。本書は、「はじめてのゲシュタルト療法」という副題がついているとおり、はじめてゲシュタルト療法を読むのに適した一冊です。 ゲシュタルトとは、「まとまった」「全体性」を意味するドイツ語。…

ナラティブ・セラピーって何?(アリス・モーガン)

『ナラティブ・セラピーって何?』(アリス・モーガン) ナラティブ・セラピーは、「再著述」の会話、「リ・ストーリング」の会話として知られているカウンセリング手法です。人は人生を生きる時、経験に意味を与え続けている。ストーリーは特定の出来事を一…

解決志向ブリーフセラピー(森俊夫/黒沢幸子)

『解決志向ブリーフセラピー』(森俊夫/黒沢幸子) 多くの流派やアプローチがある心理療法やカウンセリング。本書では、臨床心理学の小難しい基礎知識が不要、単純さの割りに効果があるという特徴がある、解決志向(SFA:Solution-Focused Approach)というア…

カウンセリングの技法(國分康孝)

『カウンセリングの技法』(國分康孝) 1979年に発刊された本書。『カウンセリングの理論』がすごくまとまっていて良かったので、今回は、カウンセリングを実施する際の細かい作法や考え方がまとまっており、現在も第46刷と増版が続いている本書を読んでみま…

ゲシュタルト療法~その理論と心理臨床例~(倉戸ヨシヤ)

『ゲシュタルト療法~その理論と心理臨床例~』(倉戸ヨシヤ) タイトル通り、ゲシュタルト療法と臨床例がまとめられています。見た目からして、読みやすそうで、実際に臨床例も含めて、初心者でも入りやすい一冊でした。 「ゲシュタルト」とは、ドイツ語で…

ロジャーズ クライエント中心療法(佐治守夫・飯長喜一郎編)

『ロジャーズ クライエント中心療法』(佐治守夫・飯長喜一郎編) カウンセリングの古典とも言われる、ロジャーズの「クライエント中心」という考え方。本書は、そのロジャーズという原点を大切にして次世代に受け継ぐという役割を果たすことを目的にエッセ…

実践”受容的な”ゲシュタルト・セラピー(岡田法悦)

『実践”受容的な”ゲシュタルト・セラピー』(岡田法悦)(〇) ゲシュタルトとは、ドイツ語で「部分の集まりではなく、全体制を持ったまとまりのある構造」のこと。本書は、「今・ここ」を体験することに重点を置く、カウンセリングの一学派、ゲシュタルト・…

カウンセリングの理論(國分康孝)

『カウンセリングの理論』(國分康孝)(〇) 1980年に発行され、今も読み継がれている良書です。本書は、様々なカウンセリング理論を比較研究しながら自分の理論を構成するという折衷主義の立場に立って、まずはカウンセリング理論を概観することを目的にま…

物語としてのケア(野口裕二)

『物語としてのケア』(野口裕二) カウンセリング月間を来月に控えた準備として読んでみました。本書は、ナラティブ・セラピーを中心に臨床領域におけるナラティブ・アプローチの考え方とその実践を紹介し、それらがケアという世界にどのような新しい視界を…