グロービス経営大学院
『学習する組織』(ピーター・M・センゲ)(〇) 500ページを超える本書。過去、何度かの途中挫折がありましたが、今回は、学友が自社社員に本書を勧め、実践しているという話に刺激を受け、ようやく完読しました。 本書は、組織に必要な理論、ツール、手法…
『言志四録 抄録』(訳者 渡邉五郎三郎)(〇) 何とも味わい深い一冊。まず体裁が素晴らしい。見た目から読む気がアップします。B5判サイズに毛筆体の大きな文字で言志四録の原文が書かれ、その横に訳文、古典を中心とした関連文が掲載されています。内容は…
『一瞬で大切なことを伝える技術』(三谷宏治) 本書は、大切なことをきちんと伝え、会話・議論できるようになるためのエッセンス本。「重み」と「差」に着目した「重要思考」により、言いたいことをはっきりさせ、言いたいことを相手に伝え、相手の言いたい…
『なぜ松下は変われたのか』(片山修) 副題に「中村革命のすべて」とあるように、本書は、2000~2006年に松下電器産業の社長を務め、V字回復を成し遂げた中村邦夫元社長の中村革命を描いた一冊です。「企業の理念と社会的価値」Day5の主人公である中村さん…
『日本を動かす「100の行動」』(堀義人+G1政策研究所)(〇) 日本を良くするための「100の行動」。考えているだけでは変わらない。行動してこそ価値がある。何を考えどう行動すればよいのか、着眼すべきテーマとその方向性について、グロービス経営大学…
『結果を出すリーダーはみな非情である』(冨山和彦)(〇) まえがきに、『君主論』(マキャベリ)の日本企業ミドルマネジメント版とあるように、本書は、現実経営で実行力となるリアルなリーダーシップ、リーダー力の鍛錬、習得の要諦がまとめられています…
『戦略思考の鍛え方』(冨山和彦、岸本光永、石田諭)(〇) 本書は、経営共創基盤CEO冨山氏、ディレクター石田氏、ファイナンシャル・アナリスト岸本氏の共著。戦略立案だけでなく、決定・実行するための方法論を理論と実践を往復しながら体系的に解説され…
『「ハカる」力』(三谷宏治) 新しいビジネスモデルとは、新しいハカり方。情報があるれているからこそ、「ハカり方」が大切になっている時代。本書では、ハカる力を、①ボトムアップ、②トップダウン、③ヒトをハカる、④つくってハカる、⑤新しいハカり方を創…
『シゴトの流れを整える』(三谷宏治) 仕事も渋滞も同じ。一度渋滞したらいきなり失速・墜落する。だからそもそも渋滞を起こさないようにすること。本書は、仕事の進め方のコツをシンプルにまとめたものです。要点は、「分ける」「減らす」「早めにやる」。…
『「脳の疲れ」がとれる生活術』(有田秀穂)(〇) 「メンタルヘルスとリーダーシップ」の授業でセルフケアに関連する本を探していたところ、本書に出会いました。サブタイトルには~癒しのホルモン「オキシトシン」の秘密~とありますが、オキシトシンは、…
『未来に選ばれる会社』(森摂+オルタナ編集部) 「企業の理念と社会的価値」の授業の参考図書として読んでみました。 企業が永続的になるには営利だけを追求するのではない。顧客のすぐ後ろには社会があり、「社会満足度」を高めることが企業の寿命を左右…
『ローカル企業復活のリアル・ノウハウ』(冨山和彦)(〇) 「ローカル経済圏は改善余地の宝庫である」。数々の地方企業の再生を手掛けてきた著者のノウハウが詰まった本書。姉妹本『経営分析のリアル・ノウハウ』『ビジネスプランニングのリアル・ノウハウ…
『世界全史』(宮崎正勝) 本書は、先史~現代までを「35の鍵」でまとめられており、歴史の大きな転換点をつかむのに適しています。また、随所に「歴史の読み方」というコラム的な数行の解説があるのですが、これも歴史の流れを補足するのによくまとまってお…
『一瞬で大切なことを決める技術』(三谷宏治)(〇) 本書は、K.I.T.(金沢工業大学)教授の三谷宏治さんの『正しく決める力』(2008年)を全面的に書き直し2014年に発行されたものです。 重要思考、Q&A力、喜捨法の3つの技術により「決める力」を高めるこ…
『松下幸之助の生き方』(佐藤悌二郎) PHP研究所専務がまとめた松下幸之助の77の言葉(それぞれA4で1枚)を解説した一冊です。先に、『幸之助論』や『経営の神様と呼ばれた男』など、松下幸之助の生涯を描いた本を読んでから、本書を読むほうが、本書の良さ…
『クロネコヤマト 人の育て方』(水迫洋子)(〇) 本書は、ヤマト運輸において人材育成がどのように実践されているのかがまとめられています。「全員経営」「世のため、人のため」。当たり前と思ってしまうことも、本当にできているか?と問いかけられると…
『「うつ」からの職場復帰のポイント』(吉野聡、松崎一葉)(2回目) 管理職昇進が決まったときに最初に読んだ一冊です。今回、リーダーシップとメンタルヘルスの受講にあたり再読してみました。本書はタイトルどおり、「うつ」からの職場復帰に焦点をあて…
『これがガバナンス経営だ!』(冨山和彦、澤陽男)(〇) 経営共創基盤CEOの冨山氏と同ディレクターで弁護士の澤氏の共著です。本書は企業のガバナンスの要諦をまとめたもので、経営書としてのガバナンスのあるべき姿、そこから生じる様々な論点について、…
『無私の日本人』(磯田道史) 「武士の家計簿」で有名になった歴史家磯田道史さんの著書です。 ほんとうに大きな人間というのは、世間的に偉くならずとも金を設けずとも、ほんの少しでもいい、濁ったものを清らかな法にかえる浄化の力を宿らせた人である。 …
『凡事徹底』(鍵山秀三郎) 1994年に発行されたイエローハット創業者の著書です。「序のことば」(坂村真民)に、次のような言葉がありました。 不動の商魂、それは凡に徹することである。これさえ身につければ、お金は向こうからやってくる。これは商の常…
『仕事の技法』(田坂広志)(〇) 田坂さんの新刊です。本書は、「仕事の技法」の根幹をなす「対話の技法」について、23話の対話事例を用いながら非言語の重要性がまとめられています。本書では非言語の世界を「深層対話」とし、深層対話の技法を身につけ、…
『ハーバードからの贈り物』(デイジー・ウェイドマン)(〇) 3月に大学院の卒業を控えたこのタイミングにぴったりの良書に出会いました。本書は、ハーバードビジネススクールの15人の教授が最後の授業で生徒に送るメッセージ集です。経営について、これで…
『サービスを制するものはビジネスを制する』(グロービス経営大学院/山口英彦)(〇) すべてのビジネスにはサービスが内包されている。サービスは特定の産業ではなく、すべてのビジネスが成立するのに必要な機能であるという発想のもと、まとめられた本書…
『ビジネススクールで教えるメンタルヘルスマネジメント入門』(佐藤隆) 「リーダーシップとメンタルヘルス」の講座の参考図書です。本書では、メンタルヘルスを「疾病とその治療」という狭い枠ではなく、職場の対応を含めて改善を図る「適応アプローチ」を…
『いちばんシンプルな世界の歴史』(クリストファー・ラッセルズ)(〇) 「世界史をざっとおさらいしたい!」というのにうってつけの1冊でした。 本書は、先史時代~2000年頃までの世界史の流れをシンプルな1本の線に凝縮したもので、36枚の地図もとても…
『職場のメンタルヘルス実践ガイド』(佐藤隆) リーダーシップとメンタルヘルスのクラスの参考図書で、『ビジネススクールで教えるメンタルヘルスマネジメント入門』の実践編です。ラインケアの要点をまとめつつ、グロービスの監修らしく、メンタルヘルスを…
『私たちはどこまで資本主義に従うのか』(ヘンリー・ミンツバーグ) 社会主義に勝利したと言われる資本主義だが多くの国で民間セクターの力が過度に強まりバランスを失っている。この状況に対して、重要な役割が期待されるのが、NGO、社会運動、社会事業…
『知命と立命』(安岡正篤)(〇) タイトルどおり、深~い内容でした。読み手の資質が問われるといっても良いと思います。本書は人間学講話シリーズの1冊で、東洋政治哲学・人物学の権威である著者らしい、中国古典の名言を引用しながら、「命」(めい)と…
『CSRで経営力を高める』(水尾順一) 企業の理念と社会的価値の参考図書です。2005年、CSR(Corporate Social Responsibility)が出始めたころに発売された本書は、CSRの基本的な考え方がまとめられた入門書のです。おもしろいのは、「コンプライアンス…
『厳選!受講期間中に読みたいお薦め書籍』(2015年12月末時点) 「授業前に読んだほうがいいお薦め本は?」とのご質問を頂いた際に、お薦めしている厳選書籍です。半年ぶりに更新いたしました。 (☆=最初の1冊としてお薦め) 【クリティカルシンキング】 …