MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

マーケティングⅠ

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方(森岡毅)

『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』(森岡毅)(◯) 著者は、P&Gブランドマネジャーとしても活躍されたUSJのマーケティング責任者。本書は、P&GやUSJでの体験を踏まえ、「マーケティングとは何か?」という点についてより実務に則して書かれています…

マネジメント脳VSマーケティング脳(アル・ライズ、ローラ・ライズ)

『マネジメント脳VSマーケティング脳』(アル・ライズ、ローラ・ライズ)(◯)<2回目> 著者は、フィリップ・コトラーと並ぶ世界屈指のマーケティング戦略家。『売れるもマーケ、当たるもマーケ』『フォーカス』『ポジショニング』など名著揃いで、私もと…

売れるもマーケ当たるもマーケ(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『売れるもマーケ当たるもマーケ』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(◯)<2回目> 著者の書籍は好きでほとんど読んでいますが、その中でも好きな1冊です。マーケティング22の法則として、マーケティング実務で重要な観点が端的にまとめられていて、…

ポジショニング(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『ポジショニング』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(◯)<2回目> 著者は、フィリップ・コトラーと並ぶ世界屈指のマーケティング戦略家。著者の書籍は実務を踏まえた核心的な内容の書籍揃いで、日本語訳されているものはほぼ読んでいますが、本書は…

フォーカス(アル・ライズ)

『フォーカス』(アル・ライズ)(◯)<2回目> 原書は1997年。著者は、世界屈指のマーケティング・コンサルタントで表紙でも「全米No.1マーケター」と評されています。著者は多数の書籍を出版されていますが、非常に学びの多い良書ぞろいです。今回、久し…

僕らはそれに抵抗できない(アダム・オルター)

『僕らはそれに抵抗できない』(アダム・オルター)(◯) 「依存症ビジネス」の作られ方について解き明かした一冊。これは興味深い内容でした。 マーケティング、プロモーション、広告・・・消費者を対象とする様々なビジネスの裏側に「依存症」とも言える脳…

ハイコンセプト(ダニエル・ピンク)

『ハイコンセプト』(ダニエル・ピンク) これからはカンニングの時代。世の中に出たら、知識を持っていることよりも、多くの人の意見を聞いて自分の考えをまとめる能力や、壁にぶつかったら、それを突破するアイデアと勇気を持った人の方が貴重。本書は、6…

急に売れ始めるにはワケがある(マルコム・グラッドウェル)

『急に売れ始めるにはワケがある』(マルコム・グラッドウェル)(◯) 販売量は、一定のペースで伸びるのではなく、ある地点を境に急激に伸びる。モノに限らずウィルスも同じ。 かつて『キャズム』という本がベストセラーになりました。 テクノロジーライフ…

サブスクリプション(ティエン・ツォ)

『サブスクリプション』(ティエン・ツォ)(◯) 日本語訳は2018年10月に発行。購入から2年近く積読本に並んでいましたが、最近サブスク契約するものも多く、関心が高まったので一気に読んでしまいました。本書は、前半がサブスク事例、後半がサブスクのビ…

2025年人は「買い物」をしなくなる(望月智之)

『2025年人は「買い物」をしなくなる』(望月智之)(◯) 著者は、デジタル消費トレンドの第一人者で米国・中国にも精通された方です。「買い物をしなくなる?そんなことないでしょ」って、まず思ってしまうタイトルですが、購買自体がなくなるということで…

D2C(佐々木康裕)

『D2C』(佐々木康裕)(◯) わかりやすい!おもしろい!でお勧めエントリーです。D2Cとは、Direct to Customer。テック×小売を実現した新しいスタイルの業態です。表紙・裏表紙から引用すると、単なる中抜きではなく、顧客との関係性、ものづくりのプロセス…

マッキンゼー プライシング(編著:山梨広一・菅原章)

『マッキンゼー プライシング』(編著:山梨広一・菅原章) 2005年発行の本書は、10章立てになっていて、そのうち2〜9章がマッキンゼーのチームによる論文集となっています。したがって、自分が気になるテーマから拾い読みが可能であり、効率的に読めます…

ボトムアップ・マーケティング戦略(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『ボトムアップ・マーケティング戦略』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(◯) 私の好きなマーケティング戦略家のアル・ライズさんの著書を読み進めています。本書も良書でした。本書は、マーケティング戦略は本社の会議室で考えるものではなく、現場に…

勝ち馬に乗る!(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『勝ち馬に乗る!』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(◯) 私の好きなマーケティング戦略家のアル・ライズさんのちょっと変わったタイトルの本書(このタイトル自体もマーケティング的なネーミング?)。自分の努力以上に「他人の力」を借りることの大…

ブランディング22の法則(アル・ライズ、ローラ・ライズ)

『ブランディング22の法則』(アル・ライズ、ローラ・ライズ)(◯) 良書です。私の好きなマーケティング戦略家のアル・ライズさんの著書を読み進めています。本書も実務に根差した実践的な良書でした。本書は、広範囲に及ぶマーケティング機能を統合する接…

プラットフォーム革命(アレックス・モサド、ニコラス・L・ジョンソン)

『プラットフォーム革命』(アレックス・モサド、ニコラス・L・ジョンソン)(◯) 良書です。現在の経済を支配しているプラットフォームビジネスに関する一冊です。プラットフォームビジネスの仕組みをと実例がうまく組み合わさっていて、全体像を理解しやす…

マーケティング脳VSマネジメント脳(アル・ライズ、ローラ・ライズ)

『マーケティング脳VSマネジメント脳』(アル・ライズ、ローラ・ライズ)(◯) 良書です。私の好きなアル・ライズさんの2009年の作品。サブタイトルに「なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか?」とあり、右脳派のマーケティング担当と左脳派の経営者で…

明日のプランニング(佐藤尚之)

『明日のプランニング』(佐藤尚之) ネットを毎日利用しない人が約5,670万人と人口の半分弱もいる。まだまだ今まで通りの広告手法が効くし、テレビもよく見ているし、新聞を取っている家庭もゴマンとある現実。伝える目的は、「売り」ではなく、伝えたい相…

コトラーのマーケティング4.0(フィリップ・コトラー)

『コトラーのマーケティング4.0』(フィリップ・コトラー)(◯) フィリップ・コトラー先生の最新刊です。生産主導のマーケティング1.0⇨顧客中心の2.0⇨人間中心の3.0。2010年に3.0が出て7年。さて、これが4.0になってどう発展しているのか、とっても興味が…

コミュニケーションをデザインするための本(岸勇希)

『コミュニケーションをデザインするための本』(岸勇希) クリエイターのお友達から紹介頂いた本書。電通コミュニケーションデザインセンターに勤める著者が実際に手掛けた7つの事例を解説した事例集です。広告・コミュニケーションの第一線で活躍するクリ…

ポジショニング戦略(アル・ライズ/ジャック・トラウト)

『ポジショニング戦略』(アル・ライズ/ジャック・トラウト)(〇) 『売れるもマーケ、当たるもマーケ』、『フォーカス』など良書が多い著者ですが、本書も良書でした。序文でフィリップ・コトラー氏が書かれていますが、4P(product,price,plece,promoti…

売れるもマーケ 当たるもマーケ(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『売れるもマーケ 当たるもマーケ』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(〇) マーケティング22の法則とのサブタイトルどおり、マーケティングの不変の法則について書かれた本書。「ほとんどの人がマーケティングに法則があること、まして不変の法則があ…

厳選!受講期間中に読みたい私のお薦め本(2015年12月末時点)

『厳選!受講期間中に読みたいお薦め書籍』(2015年12月末時点) 「授業前に読んだほうがいいお薦め本は?」とのご質問を頂いた際に、お薦めしている厳選書籍です。半年ぶりに更新いたしました。 (☆=最初の1冊としてお薦め) 【クリティカルシンキング】 …

新・オタク経済(原田曜平)

『新・オタク経済』(原田曜平) 著者は、博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーで、『さとり世代』や『ヤンキー経済』などの著者としても有名な方です。本書は、かつてのオタク(電車オタクのような・・)と現在のライトオタクとの消費性向の違いを中心…

ブレイクスルーひらめきはロジックから生まれる(木村健太郎、磯部光毅)

『ブレイクスルーひらめきはロジックから生まれる』(木村健太郎、磯部光毅)(〇) 著者は、クリエイターとコピーライターのお二人。思考の壁を突破する「ブレイクスルーの思考法」について書かれています。 「ひらめきは点から降ってきたような気がするが…

発想の技術(樋口景一)

『発想の技術』(樋口景一)(〇) 左脳派にも分かりやすい右脳派の世界!という感じでしょうか。クリエイターの世界ってセンスや感性のような勝手なイメージを持っていましたが、とても論理的な世界なだなと認識を新たにした一冊です。 本書は、アイデアを…

明日の広告(佐藤尚之)

『明日の広告』(佐藤尚之)(〇) マーケティングⅠ(溜田講師)のハンドアウトで紹介されていた書籍です。 2008年に発行された本書。インターネットの普及、莫大な情報にうずもれる消費者。00年代以前に比べ、変わりつつある「広告」をラブレターに例え、何…

「機械式時計」という名のラグジュアリー戦略(ピエール・イヴ・ドンゼ)

『「機械式時計」という名のラグジュアリー戦略』(著者:ピエール・イヴ・ドンゼ、監修:長沢伸也) グッチ、シャネル、ルイ・ヴィトンと続いて読んだ、ラグジュアリー戦略シリーズの最後として、スウォッチグループのラグジュアリー戦略本を読んでみました…

P&G式「勝つために戦う」戦略(A・G・ラフリー、ロジャー・L・マーティン)

『P&G式「勝つために戦う」戦略』 (A・G・ラフリー、ロジャー・L・マーティン)(〇)<2回目> ストラテジック・リオーガニゼーション(SRO)のDay5がP&Gのケースでしたので、復習のために読んでみました。 本書は、ラフリー氏とビジネススクー…

ルイ・ヴィトンの法則(長沢伸也)

『ルイ・ヴィトンの法則』(長沢伸也) グッチ、シャネルに続く、ラグジュアリーブランド第3弾として読んでみました。 本書は、4Pの観点からルイ・ヴィトンの戦略を分析・整理した内容です。 グッチ、シャネルの本では、社歴やCEOとデザイナーの関係などの…