MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

マーケティングⅡ

明日のコミュニケーション(佐藤尚之)

『明日のコミュニケーション』(佐藤尚之)(◯) 2011年発売の本書。コミュニケーションデザインの第一人者が、ソーシャルメディア戦略について語った一冊。発売から12年経ち、本書を読むと、その先見性に驚かされます。現在は、さらにその先のステージへ向…

ファンベース(佐藤尚之)

『ファンベース』(佐藤尚之)(◯) 著者は電通出身のコミュニケーション・ディレクター。これまでも『明日の広告』『明日のコミュニケーション』『明日のプランニング』など、良書多数の方です。ファンベースとは、ファンを大切にして、ファンをベースにし…

プロセスエコノミー(尾原和啓)

『プロセスエコノミー』(尾原和啓)(◯) 最近売れている本なので読んでみました。著者は、フューチャリストで、これまでにも『アフターデジタル』『モチベーション革命』『ITビジネスの原理』『ザ・プラットフォーム』など、ベストセラー多数の著作家でも…

買い物ゼロ秒時代の未来地図(望月智之)

『買い物ゼロ秒時代の未来地図』(望月智之) 2019年に発行された『2025年、人は「買い物」をしなくなる』の生活者編として発売された本書。コロナ禍において、前作で描かれた2025年の未来までが早送りされたことで、さらに買い物の潮流に変化が生まれている…

サブスクリプション(ティエン・ツォ)

『サブスクリプション』(ティエン・ツォ)(◯) 日本語訳は2018年10月に発行。購入から2年近く積読本に並んでいましたが、最近サブスク契約するものも多く、関心が高まったので一気に読んでしまいました。本書は、前半がサブスク事例、後半がサブスクのビ…

2025年人は「買い物」をしなくなる(望月智之)

『2025年人は「買い物」をしなくなる』(望月智之)(◯) 著者は、デジタル消費トレンドの第一人者で米国・中国にも精通された方です。「買い物をしなくなる?そんなことないでしょ」って、まず思ってしまうタイトルですが、購買自体がなくなるということで…

D2C(佐々木康裕)

『D2C』(佐々木康裕)(◯) わかりやすい!おもしろい!でお勧めエントリーです。D2Cとは、Direct to Customer。テック×小売を実現した新しいスタイルの業態です。表紙・裏表紙から引用すると、単なる中抜きではなく、顧客との関係性、ものづくりのプロセス…

シュガーマンのマーケティング30の法則(ジョセフ・ジュガーマン)

『シュガーマンのマーケティング30の法則』(ジョセフ・ジュガーマン)(◯) 本書は、消費者がモノを買ってしまう心理的トリガー(引き金)を30の切り口からまとめた一冊。著者は、ダイレクト・マーケティング・マン・オブ・ザ・イヤー(1979年)、業界最高…

「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント(遠藤功)

『「ホットケーキの神さまたち」に学ぶビジネスで成功する10のヒント』(遠藤功) 「あの遠藤功さんがホットケーキ??」っていう惹きがなんとも素晴らしいコンセプト。本書は、現場力などで有名なコンサルタント(ローランドベルガー日本法人会長)が個人的…

ボトムアップ・マーケティング戦略(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『ボトムアップ・マーケティング戦略』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(◯) 私の好きなマーケティング戦略家のアル・ライズさんの著書を読み進めています。本書も良書でした。本書は、マーケティング戦略は本社の会議室で考えるものではなく、現場に…

ブランディング22の法則(アル・ライズ、ローラ・ライズ)

『ブランディング22の法則』(アル・ライズ、ローラ・ライズ)(◯) 良書です。私の好きなマーケティング戦略家のアル・ライズさんの著書を読み進めています。本書も実務に根差した実践的な良書でした。本書は、広範囲に及ぶマーケティング機能を統合する接…

マーケティング脳VSマネジメント脳(アル・ライズ、ローラ・ライズ)

『マーケティング脳VSマネジメント脳』(アル・ライズ、ローラ・ライズ)(◯) 良書です。私の好きなアル・ライズさんの2009年の作品。サブタイトルに「なぜ現場と経営層では話がかみ合わないのか?」とあり、右脳派のマーケティング担当と左脳派の経営者で…

セブンイレブン 金の法則(吉岡秀子)

『セブンイレブン 金の法則』(吉岡秀子) 「ヒット商品は「ど真ん中」をねらえ」というサブタイトルが付された本書。2016年度にコンビニ市場の売上高シェア40%を超え独走態勢に入った、売上高4兆3000億円、平均日販66万円(ローソン・ファミマより10万円…

明日のプランニング(佐藤尚之)

『明日のプランニング』(佐藤尚之) ネットを毎日利用しない人が約5,670万人と人口の半分弱もいる。まだまだ今まで通りの広告手法が効くし、テレビもよく見ているし、新聞を取っている家庭もゴマンとある現実。伝える目的は、「売り」ではなく、伝えたい相…

コミュニケーションをデザインするための本(岸勇希)

『コミュニケーションをデザインするための本』(岸勇希) クリエイターのお友達から紹介頂いた本書。電通コミュニケーションデザインセンターに勤める著者が実際に手掛けた7つの事例を解説した事例集です。広告・コミュニケーションの第一線で活躍するクリ…

ジョブ理論(クレイトン・M・クリステンセン他)

『ジョブ理論』(クレイトン・M・クリステンセン他)(〇) クリステンセン教授の最新刊です。イノベーションの仕組み、すなわちイノベーションが成功する本当の理由が分かれば、努力を運任せにする必要はなくなる。本書は、ジョブ(顧客が片付けるべき用事…

メルセデス・ベンツ 「最高の顧客体験」の届け方(ジョゼフ・ミケーリ)

『メルセデス・ベンツ 「最高の顧客体験」の届け方』(ジョゼフ・ミケーリ)(〇) 本書は、メルセデス・ベンツで行われた大改革の詳細を内側から明かす、「世界最高の顧客体験」を提供しようと力を尽くした人々の記録。何をどのように実行したのかというこ…

1分間顧客サービス(K.ブランチャード、S.ボウルズ)

『1分間顧客サービス』(K.ブランチャード、S.ボウルズ) 150ページ弱のコンパクトな物語の中に顧客サービスの大切な部分・・・熱狂的ファンをつくる3つの秘訣が語られています。その3つとは、①自分が何を望むのか決定せよ、②顧客の望むことを発見せよ、③…

売れるもマーケ 当たるもマーケ(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『売れるもマーケ 当たるもマーケ』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(〇) マーケティング22の法則とのサブタイトルどおり、マーケティングの不変の法則について書かれた本書。「ほとんどの人がマーケティングに法則があること、まして不変の法則があ…

パリピ経済(原田曜平)

『パリピ経済』(原田曜平) パーティーピープル、略してパリピ。『ヤンキー経済』や『さとり世代』などの著書を発表してきた博報堂ブランドデザイン若者研究所リーダーである著者が、国民的行事となったハロウィンや9万人を動員する野外フェスULTRA、ラブ…

このパ・リーグ球団の「野球以外」がすごい!(長谷川晶一)

『このパ・リーグ球団の「野球以外」がすごい!』(長谷川晶一) タイトルに食いつきました! 著者がおもしろすぎです。2005年よりプロ野球12球団のすべてのファンクラブに入会し続け、さまざまなイベントへ参加。取材も行い、著書も多数。そんな著者の経験…

厳選!受講期間中に読みたい私のお薦め本(2015年12月末時点)

『厳選!受講期間中に読みたいお薦め書籍』(2015年12月末時点) 「授業前に読んだほうがいいお薦め本は?」とのご質問を頂いた際に、お薦めしている厳選書籍です。半年ぶりに更新いたしました。 (☆=最初の1冊としてお薦め) 【クリティカルシンキング】 …

サントリー知られざる研究開発力(秋場良宣)

『サントリー知られざる研究開発力』(秋場良宣) テクノロジー企業経営の基礎知識習得のため読んでみました。研究開発だけではなく、マーケティングⅡで学んだ顧客接点の要素も大きく盛り込まれています。大学院では講義が分かれていても実際の企業経営では…

キャズムVer.2(ジェフリー・ムーア)

『キャズムVer.2』(ジェフリー・ムーア)(〇) 名作『キャズム』の初版から20年。事例をすべて刷新し2つの補論を加え、増補改訂されたものです。 キャズムって何?、なぜキャズムが生じるの?、どうすればいいの?という観点から一貫して解説されている、…

レゴはなぜ世界で愛され続けているのか(デビット・C・ロバートソン、ビル・ブリーン)

『レゴはなぜ世界で愛され続けているのか』(デビット・C・ロバートソン、ビル・ブリーン)(〇) マーケティングⅡで学んだ「顧客接点」を具体的な事例で復習するために読んでみました。LEGOブロックでお馴染みのレゴの①成長過程、②2003年に3億ドルの赤字に…

マーケティングと共に(フィリップ・コトラー)

『マーケティングと共に』(フィリップ・コトラー) マーケティングⅡの授業で講師から推薦いただいた、マーケティングの大家、フィリップ・コトラーさんの自伝です。内容は、日経新聞の「私の履歴書」に2013年12月に連載された記事に大幅加筆されたも…

なぜ20代女子社員は超ヒット商品を生み出せたか(勝見明)

『なぜ20代女子社員は超ヒット商品を生み出せたか』(勝見明) マーケティングⅡの授業でキーワードとなった「顧客接点」。実務でマーケティングに携わる機会がないため、できるだけ具体的なイメージが湧くような書籍を探していたところ、目に留まった本です…

カップヌードルをぶっつぶせ!(安藤宏基)

『カップヌードルをぶっつぶせ!』(安藤宏基)(〇) 日清食品2代目社長の著書です。強烈な個性の父親を後継する2代目社長、カップヌードルに勝つ商品開発・マーケティング、の両面から書かれており、泥臭い内容でリアル感たっぷり。 安藤社長が開発され…

マーケティングを学ぶ(石井淳蔵)

『マーケティングを学ぶ』(石井淳蔵)(〇) マーケティングⅡのDay1前に指定教科書である本書を一読しました。 「マーケティング・マネジメント」が一つのキーワードになっており、市場に向けてどのように戦略を練り、どう組織体制を構築するかという観点か…