MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

教養

世界を変えた10冊の本(池上彰)

『世界を変えた10冊の本』(池上彰) 『最強の読み方』(池上彰、佐藤優)の中で、佐藤さんが分かりやすく良い本だと述べられていたことから、興味をそそられ買ってみました。この10冊がなぜ世界を変えているのか、池上さんの解説はさすがに分かりやすいです…

徒然草(著:兼好 校訂・訳:島内裕子)

『徒然草』(著:兼好 校訂・訳:島内裕子) 子供の頃に教科書で読んで以来。コーチング仲間が紹介してくれた第150段のことばに惹かれ、今回全243段を読んでみました。やはり、今の自分に刺さったのは、150段の名人論でした。徒然草は、「つれづれ」というだ…

言志四録 抄録(佐藤一斎、訳者 渡邉五郎三郎)

『言志四録 抄録』(訳者 渡邉五郎三郎)(〇) 何とも味わい深い一冊。まず体裁が素晴らしい。見た目から読む気がアップします。B5判サイズに毛筆体の大きな文字で言志四録の原文が書かれ、その横に訳文、古典を中心とした関連文が掲載されています。内容は…

安岡正篤 人間学(神渡良平)

『安岡正篤 人間学』(神渡良平) 本書は、陽明学者である安岡正篤さん(1898~1983年)の著書から人間学にまつわる部分を100余り引用して解説を加えたものです。歴代総理の指導者として政治の節々に登場し、官僚・財界の教育に当たった安岡さんの教えの要点…

星の王子さま(サン=テグジュペリ)

『星の王子さま』(サン=テグジュペリ)[Kindle版] (〇) Facebookに投稿されていた記事を読んで気になったこの本。とても有名なのに、まだ、読んだことなかったんですよね。どんな物語か予備知識がなかったので、タイトルからいろいろな展開を想像しまし…

人物を創る(安岡正篤)

『人物を創る』(安岡正篤)(〇) 著者の書籍をまだ読んでいなかったため、「大学」と「小学」について解説された本書から入ってみました。幅広い引用を含めた解説が深く、一度に理解するのは難しいですが、繰り返し読んでみたくなる味わい深さでした。 「…

君たちはどう生きるか(吉野源三郎)

『君たちはどう生きるか』(吉野源三郎)(〇) これは心に響く良い本でした。1937年発刊。2年前に父を亡くした中学2年生の通称コペル君の精神的成長を描いた物語。日常生活で経験したことが人生において持つ意味合いをおじさんから学び、人として生きてい…

小説 吉田松陰(童門冬二)

『小説 吉田松陰』(童門冬二)(〇) 今年の大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公の兄、吉田松陰(1830~1859)。 長州藩士で、松下村塾を開塾し、久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋などを輩出したことで有名な方ですが、先日参加したセミナーで、「吉田松陰…

社会学の根本概念(マックス・ヴェーバー)

『社会学の根本概念』(マックス・ヴェーバー) 社会学の泰斗マックス・ヴェーバーが社会学上の重要な諸概念を定義的に明らかにしようと試みた論文です。 大学院のレポートで頭がいっぱいのときに、違う脳を使おうという意味で、気分転換に読んでみました。…

ラッセル 幸福論(訳者:安藤貞雄)<教養>

『ラッセル 幸福論』(訳者:安藤貞雄)<教養> 岩波文庫は苦手意識がありますが、この本は読みやすかったです。 ラッセル(1872~1970)が1930年に発表した作品で、著者曰く、「現在不幸な多くの人々も、周到な努力によれば幸福になり得るという信念に基づ…

職業としての政治(マックス・ヴェーバー)

『職業としての政治』(マックス・ヴェーバー)<教養> 1919年、ミュンヘンのある学生団体向けの公開講演をまとめた作品。出口治明さんの『ビジネスに効く最強の読書』で紹介されていたので、読んでみました。100ページちょっとですが、読みごたええ…

学問のすゝめ(福沢諭吉)<教養>

『学問のすゝめ』(福沢諭吉)(〇)(2回目) 明治5~9年に執筆され17編から構成されています。当時の人口3500万人に対して70万冊(短編ごとでは340万冊)販売されたという驚異的ベストセラー。 「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らずと言えり…

君主論(マキアヴェッリ)<教養>

『君主論』(マキアヴェッリ)(〇) 先日読んだ出口治明さんの『ビジネスに効く最強の「読書」』で紹介されており、気になったので読んでみました。グロービスでは、変革のリーダーシップの参考図書にも指定されています。 内容は、フィエンツェ共和国で失…

自由な心になれる般若心経エッセイ(加藤朝胤 監修)〈教養〉

『自由な心になれる般若心経エッセイ』(加藤朝胤 監修)〈教養〉 先週日曜日に般若心経の写経を体験し、二百六十余文字の漢字を一つひとつ丁寧に書きながら、心が落ち着くのを感じました。 その時には、般若心経にある言葉の意味はまったく分からず、「書い…

産める国フランスの子育て事情(牧陽子)<教養>

『産める国フランスの子育て事情』(牧陽子) 今年から月1冊の未開拓分野を読もうと始めた試み。 投稿が遅れましたが4月に読んだのはこの1冊です。 日仏両国で出産・子育てを経験した著者(新聞社の記者)が、30名以上のフランスの母親に取材し、フラン…

ソクラテスの弁明(プラトン)〈教養〉

『ソクラテスの弁明』(プラトン) 今年から、毎月、1冊は読んだことが無い分野の本を読もうと取り組み始めました。3月はこの本です。 タイトルは知っていたが中身は知らない‥。そんな本だったので、前から一度読んでみようと思っていました。 背景を調べ…

お茶の歴史(ヘレン・サベリ)〈教養〉

2月の教養書籍、『お茶の歴史』(ヘレン・サベリ)。 今年から月に1冊は、自分にとっての普段読まない分野の本を読もうと取り組んでいます。教養を広げたい(単純に楽しみたい)という思いと知識の偏り是正が目的です。 秋元康さんの「企画脳」という書籍…

心の野球(桑田真澄)<教養>

『心の野球』(桑田真澄)(〇) 大学院友お薦めの一冊を読んでみました。 とてもまじめで謙虚な方。書籍から伝わってきます。 読んでいるうちに、こちらも丁寧に最後まで読まないと申し訳ないような思いになりました。 サブタイトルに「超効率的努力のスス…

歩(宮本慎也)〈教養〉

大学の2つ上の先輩にあたる元ヤクルトスワローズの宮本慎也さんが書かれた『歩』。 当時、応援団吹奏楽部に所属していた私は、クラブ活動でしょっちゅう野球部の応援に行っていたという思い出もあり、書店で発見して、即買い、即読みでした。 (印象にのこ…

げんきときれいをつくる五味五色(パンウェイ)

2014年、読み初め。 今年の読書は、3つの数値目標を持ってスタート。 ①年間100冊(②~③を含む) ②月に1冊、未開のジャンルにチャレンジ(教養の幅を広げる) ③100冊中25冊は読了した書籍を再度読む 『げんきときれいをつくる五味五色』(パンウェイ)(〇…