MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

私のお勧め本

なぜリーダーは「失敗」を認められないのか(リチャード•S•テドロー)

『なぜリーダーは「失敗」を認められないのか』(リチャード•S•テドロー)(◯) たまたま書棚で目に入り、気になったので、久しぶりに読み返しました。相変わらずの良書だなぁと思いつつ、訳者の土方奈美さんの日本語訳が素晴らしい(土方奈美さんは、私が唯…

部下の強みを引き出す経験学習リーダーシップ(松尾睦)

『部下の強みを引き出す経験学習リーダーシップ』(松尾睦)(◯) 人の成長の7割は経験によって決まる。本書は2011年に発行された『「経験学習」入門』からさらにOJTの実務的に踏み込み、部下への関わり方や心構え、考え方について体系的にまとめられた一冊…

サービスを超える瞬間(高野登)

『サービスを超える瞬間』(高野登)(◯) 著者はリッツカールトンホテル元日本支社長。2005年に発行された本書は、リッツカールトンホテルのホスピタリティの源泉となる、「クレド」「7つの仕事の基本」など、リッツカールトンの人材を育成する考え方や手…

まず、ちゃんと聴く(櫻井将)

『まず、ちゃんと聴く』(櫻井将)(◯) 私のお友達であり、エール(株)の代表取締役である著者。在り方、お人柄が尊敬できるだけでなく、ロジカルな面とのバランスが絶妙に素晴らしい方なのですが、その著者が本業であるコーチングの最も大切な技術、「聴…

デイトレード(オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ)

『デイトレード』(オリバー・ベレス、グレッグ・カプラ)(◯) YouTubeで紹介されているのを観て購入しました。株式のデイトレーダーのメンタル面について述べた一冊。デイトレードでの儲け方という感じではなく勝負師の心の処し方という「勝負の場における…

イーロン・マスク(上)(ウォルター・アイザックソン)

『イーロン・マスク(上)』(ウォルター・アイザックソン)(◯) ようやく発売されたイーロン・マスク氏の公式伝記。生い立ちから現在までを描いた上下巻約900ページの大作。ボリュームはありますが、全体が95章に分かれており、1章あたり平均10ページ弱。…

完全独習 統計学入門(小島寛之)

『完全独習 統計学入門』(小島寛之)(◯) 2006年に出版され16万部以上のロングセラーとなっている本書。高校数学も使わず中学数学だけで臨めるハードルの低さがウリです。その分端折られているところはありますが、そこはトレードオフ。まずは統計学の骨格…

データの分析、統計的な推測(佐々木隆宏)

『データの分析、統計的な推測』(佐々木隆宏)(◯) 統計学の書籍を「初級的わかりやすさ」で探し続けた結果、行き着いたのが本書です。 私の高校時代は、「確率統計」と言えば高三あたりでちょっとおまけ的な存在でしたが、今や小学生でデータの種類やグラ…

データの分析が面白いほどわかる本(佐々木隆宏)

『データの分析が面白いほどわかる本』(佐々木隆宏)(◯) 統計調査士の試験に向けてお世話になった書籍です。まとめ方と解説が絶妙にわかりやすく、高校数学を途中で挫折していた私にはぴったりのレベル感でした。 特に、四分位数と箱ひげ図、分散と標準偏…

株価チャート大全(戸松信博)

『株価チャート大全』(戸松信博)(◯) 統計分析の学びからの流れで、これまで読んでこなかった株式領域の最初の一冊を読んでみました。本書は、見開きで100の分析テーマが紹介されています。チャートの基本要素、ローソク足(上がった下がったを示すグラフ…

整える習慣(小林弘幸)

『整える習慣』(小林弘幸)(◯)<2回目> 著者は順天堂大学医学部教授、日本体育協会スポーツドクター。本書は、多くのアスリートが実践していてビジネスパーソンに欠けている「コンディショニングの意識」に焦点を当て、自分を整える術をさまざまな角度…

クリエイティブ・マインドセット(トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー)

『クリエイティブ・マインドセット』(トム・ケリー&デイヴィッド・ケリー)(◯) 著者はIDEOの兄弟創業者。IDEOといえば、世界的なイノベーションとデザインのコンサルティング会社。アップルの初代マウスをはじめとした数々のヒット商品、スタンフォード大…

USJを劇的に変えた、たった1つの考え方(森岡毅)

『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方』(森岡毅)(◯) 著者は、P&Gブランドマネジャーとしても活躍されたUSJのマーケティング責任者。本書は、P&GやUSJでの体験を踏まえ、「マーケティングとは何か?」という点についてより実務に則して書かれています…

サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ(正垣泰彦)

『サイゼリヤ おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ』(正垣泰彦)(◯)<2回目> 物価高で値上げのニュースが溢れる世の中。そんな中にあって神的存在であり続けているサイゼリヤ。原書は2011年発売ですでに12年に経過していますが…

マネジメント脳VSマーケティング脳(アル・ライズ、ローラ・ライズ)

『マネジメント脳VSマーケティング脳』(アル・ライズ、ローラ・ライズ)(◯)<2回目> 著者は、フィリップ・コトラーと並ぶ世界屈指のマーケティング戦略家。『売れるもマーケ、当たるもマーケ』『フォーカス』『ポジショニング』など名著揃いで、私もと…

自動的に富が増える「お金」と「時間」の法則(ニック・マジューリ)

『自動的に富が増える「お金」と「時間」の法則』(ニック・マジューリ)(◯) 今までに読んだ投資関係の書籍では、最も分かりやすく説得力があった一冊。帯にある「全米屈指のデータサイエンティストによる、お金を貯め、富を築くための証明済の方法」とい…

売れるもマーケ当たるもマーケ(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『売れるもマーケ当たるもマーケ』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(◯)<2回目> 著者の書籍は好きでほとんど読んでいますが、その中でも好きな1冊です。マーケティング22の法則として、マーケティング実務で重要な観点が端的にまとめられていて、…

教養を磨く(田坂広志)

『教養を磨く』(田坂広志)(◯) 心の師と仰ぐ田坂広志先生の最新刊です。本書は、75篇の随想をあえてテーマやジャンルごとに分類せずにまとめられた一冊。これまでに100冊以上の著書を出されていますが、その中に書かれているテーマもあれば、新たに書かれ…

ポジショニング(アル・ライズ、ジャック・トラウト)

『ポジショニング』(アル・ライズ、ジャック・トラウト)(◯)<2回目> 著者は、フィリップ・コトラーと並ぶ世界屈指のマーケティング戦略家。著者の書籍は実務を踏まえた核心的な内容の書籍揃いで、日本語訳されているものはほぼ読んでいますが、本書は…

堀江貴文2035(堀江貴文)

『堀江貴文2035』(堀江貴文)(◯) 堀江貴文さんが10年後の日本に関する58のトピックスについて、思うところを広く語った一冊です。堀江さんの先を見る目もさることながら、知見の広さには驚くばかりです。これからの10年を考える上で、気づき・学びの多い…

フォーカス(アル・ライズ)

『フォーカス』(アル・ライズ)(◯)<2回目> 原書は1997年。著者は、世界屈指のマーケティング・コンサルタントで表紙でも「全米No.1マーケター」と評されています。著者は多数の書籍を出版されていますが、非常に学びの多い良書ぞろいです。今回、久し…

コトラーのマーケティング戦略がイチからわかる本(現代ビジネス兵法研究会)

『コトラーのマーケティング戦略がイチからわかる本』(現代ビジネス兵法研究会)(◯)<2回目> マーケティングの大家フィリップ・コトラー氏の1,000ページにも及ぶ『マーケティング・マネジメント』をギュッと一冊にまとめたのが本書です。マーケティング…

リデザイン・ワーク(リンダ・グラットン)

『リデザイン・ワーク』(リンダ・グラットン)(◯)<2回目> 『LIFE SHIFT』で有名な著者。今月末の勉強会のテーマにも取り上げており、学び直しで再読しました。100年時代はかつてのような「学び→仕事→引退」というステップではなく、学びの時間が増えて…

一倉定の社長学シリーズ⑨(一倉定)<新・社長の姿勢>

『一倉定の社長学シリーズ⑨』(一倉定)<新・社長の姿勢>(◯) 著者(1918−1999)は、経営指導歴35年、我が国の経営コンサルタントの第一人者で、大中小約5,000社を指導。本書は、著者の社長学シリーズ(10冊)の第九弾「新・社長の姿勢」。平成3年の作品…

リスキリングは経営課題(小林祐児)

『リスキリングは経営課題』(小林祐児)(◯) ここ最近の流行ワード「リスキリング」。DX化の推進とともに学び直しなど中高年社会人教育にフォーカスがあたっています。パーソナル総研上席主任研究員の著者が議論のベースとなるデータを提供しながら、学び…

『一倉定の社長学シリーズ⑧』(一倉定)<市場戦略・市場競争>

『一倉定の社長学シリーズ⑧』(一倉定)<市場戦略・市場競争>(◯) 著者(1918−1999)は、経営指導歴35年、我が国の経営コンサルタントの第一人者で、大中小約5,000社を指導。本書は、著者の社長学シリーズ(10冊)の第八弾「市場戦略・市場競争」。昭和60…

22世紀の民主主義(成田悠輔)

『22世紀の民主主義』(成田悠輔)(◯) 著者は夜は米国イェール大学助教授、昼は日本で半熟仮想株式会社代表。東大卒業時は最優等卒論に与えられる大内兵衛賞受賞、MIT博士号取得。スタンフォード大学客員教授、東大招聘研究員、経済産業研究所客員研究員な…

2040年の日本(野口悠紀雄)

『2040年の日本』(野口悠紀雄)(◯) 日本政府の多くの予測は、内閣府による「財政収支計算」におけるマクロ経済の予測(一般的にザクっと「2%成長」とか言われているもの)に基づいているが、実際にデータ分析を行っていくと到底難しいだろうというとこ…

科学的に元気になる方法集めました(堀田秀吾)

『科学的に元気になる方法集めました』(堀田秀吾)(◯)<2回目> 本書は、明治大学教授の著者が、毎日を元気にしてくれるノウハウを38項目にまとめた一冊。2017年現在、世界の科学論文などで紹介されているエビデンスのあるノウハウで、誰でも、どんな環…

潜在意識をとことん使いこなす(C・ジェームス・ジェンセン)

『潜在意識をとことん使いこなす』(C・ジェームス・ジェンセン)(◯) 2015年に発行された本書は、1963年に発行された名著『眠りながら成功する』(ジョセフ・マーフィー博士)の原著に自己イメージ心理学の分野で行われてきた新たな研究や成果を加えて出版…