MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

経営者

なぜ松下は変われたのか(片山修)

『なぜ松下は変われたのか』(片山修) 副題に「中村革命のすべて」とあるように、本書は、2000~2006年に松下電器産業の社長を務め、V字回復を成し遂げた中村邦夫元社長の中村革命を描いた一冊です。「企業の理念と社会的価値」Day5の主人公である中村さん…

ダントツの強みを磨け(坂根正弘)

『ダントツの強みを磨け』(坂根正弘) 「ダントツ」で有名なコマツ相談役坂根正弘さんの私の履歴書をもとにした一冊です。先日、坂根さんの講演を聞く機会に恵まれましたが、ドローン、ICTによる「施行の見える化」の現実を知ってびっくり。最先端の工事…

小林一三(北康利)

『小林一三』(北康利)(〇) 阪急東宝グループ創始者小林一三さんの生涯を綴った一冊。若い時は銀行員でしたが実家の資産力をバックに、相当やんちゃで遊んでいたといた頃の様子や、ビジネスに腰を据えてからの研ぎ澄まされた感覚や豊かなアイデアを事業化…

松下幸之助の生き方(佐藤悌二郎)

『松下幸之助の生き方』(佐藤悌二郎) PHP研究所専務がまとめた松下幸之助の77の言葉(それぞれA4で1枚)を解説した一冊です。先に、『幸之助論』や『経営の神様と呼ばれた男』など、松下幸之助の生涯を描いた本を読んでから、本書を読むほうが、本書の良さ…

凡事徹底(鍵山秀三郎)

『凡事徹底』(鍵山秀三郎) 1994年に発行されたイエローハット創業者の著書です。「序のことば」(坂村真民)に、次のような言葉がありました。 不動の商魂、それは凡に徹することである。これさえ身につければ、お金は向こうからやってくる。これは商の常…

凡事を極める(樋口武男)

『凡事を極める』(樋口武男) 本書は、日経新聞の私の履歴書を編集・加筆したもので、大和ハウス工業会長兼CEOである著者の生い立ちから現職までの履歴がまとめられています。 電話が鳴ったら1回でとる。元気よくあいさつする。約束を守る。「凡事」を極め…

孫正義リーダーのための意思決定の極意(ソフトバンクアカデミア特別講義)

『孫正義リーダーのための意思決定の極意』(ソフトバンクアカデミア特別講義) 本書は、孫社長の後継者を育成するソフトバンクアカデミアの講義録です。内容自体は、ソフトバンクアカデミアのホームページで公開されているので、そちらを視聴するのが、孫社…

経営者になるためのノート(柳井正)

『経営者になるためのノート』(柳井正)(〇) 本書は、ファーストリテイリングの店長以上の教育で使用されている柳井社長の秘伝の書が公開されたものです(一人ひとりにシリアルナンバーが付されて社外秘にされていた)。経営者や経営リーダーを目指す方が…

幸之助論(ジョン・P・コッター)

『幸之助論』(ジョン・P・コッター)(〇) 企業家リーダーシップDay3の課題図書『幸之助論』です。何といっても著者が、ハーバードビジネススクールのジョン・P・コッター教授、監訳が金井教授という点に惹かれます。リーダーシップ論の第一人者であるコッ…

松下幸之助 経営の神様とよばれた男(北康利)

『松下幸之助 経営の神様とよばれた男』(北康利)(〇) 企業家リーダーシップDay3(松下幸之助さんを議論)のあとに、振り返りを兼ねて読みました。松下幸之助さんの生涯を綴った一冊という意味では、課題図書である『幸之助論』を超えているんじゃないか…

シンプルに考える(森川亮)

『シンプルに考える』(森川亮)(〇) あすか会議2015第七部(全体会)に登壇される元LINE社長の森川さん。本書では、本書のタイトルどおり、シンプルに本質を追求していく経営の考え方がまとめられています。 (印象に残ったところ‥本書より) 〇ビジ…

ゴーン・テキスト(カルロス・ゴーン)

『ゴーン・テキスト』(カルロス・ゴーン) ストラテジック・リオーガニゼーション(SRO)Day3で日産のケースを学んだので、復習に読んでみました(ゴーンさんシリーズを読み漁ってみました。100ページちょっとなので、すぐに読めます)。 2006年に発刊さ…

ルネッサンス(カルロス・ゴーン)

『ルネッサンス』(カルロス・ゴーン)(〇) 少し前に読んだ、『カルロス・ゴーン経営を語る』の姉妹版のような内容(2001年出版)。ストラテジック・リオーガニゼーション(SRO)Day3で取り組んだケースの復習として読んでみました。90年代後半、日産の再…

カルロス・ゴーン経営を語る(カルロス・ゴーンほか)

『カルロス・ゴーン経営を語る』(カルロス・ゴーンほか)(〇) ストラテジック・リオーガニゼーション(SRO)で日産自動車の再生のケースを学んだため、復習として読んでみました。 ※授業後に、授業で学んだケースの関連書籍を読むと、当時の状況や経営者…

やる!(唐池恒二)

『やる!』(唐池恒二) JR九州の唐池会長の著書です。今年7月に開催されたあすか会議で「ななつ星in九州」開発者の水戸岡鋭治さんとの対談を聞かせていただきました。 「気持ちを前面に出して組織を牽引される方だなぁ」という印象がありましたが、本書…

京セラフィロソフィ(稲盛和夫)

『京セラフィロソフィ』(稲盛和夫)(〇) これはもう、バイブルですね。稲盛さんのいろいろな著書を読ませていただきましたが、その要素は、京セラフィロソフィを解説している本書に集約されています。 アカウンティングⅡ(管理会計)のレポートがアメーバ…

アメーバ経営(稲盛和夫)

アメーバ経営(稲盛和夫)(〇)<2回目> アカウンティングⅡ(管理会計)の参考図書に指定されているので、久々に読み返しました。言わずと知れた良書です。 「人間として正しいことを行う」という哲学と緻密な部門別採算管理システムをベースとした経営手…

カップヌードルをぶっつぶせ!(安藤宏基)

『カップヌードルをぶっつぶせ!』(安藤宏基)(〇) 日清食品2代目社長の著書です。強烈な個性の父親を後継する2代目社長、カップヌードルに勝つ商品開発・マーケティング、の両面から書かれており、泥臭い内容でリアル感たっぷり。 安藤社長が開発され…

経営の行動指針(土光敏夫)

『経営の行動指針』(土光敏夫)(〇) IHIの元社長で昭和63年に他界された土光さんの経営語録100で、昭和45年に出版された書籍です。語録のほとんどは、人に関するもので、時代は変われど、変わらない経営の本質を感じることができました。 (印象に…

不完全なリーダーが意外と強い。(小林りん)

『不完全なリーダーが意外と強い。』(小林りん) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、小林りんさんの著書を読みました。 今年8月に開校する学校法人インターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)の…

僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。(出雲充)

『僕はミドリムシで世界を救うことに決めました。』(出雲充) 「あすか会議」(グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、出雲さんの著書を読みました。 東大卒後、三菱東京UFJ銀行入行、1年で退社し、バイオベンチャー企業、(株…