MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

戦略ケースの教科書(松田久一)

ずっと3分の2くらい読んで止まっていた『戦略ケースの教科書』を最後まで読みました。

内容は、52社の事例を各社4ページ程度でまとめたもの。戦略は、理論+事例で押さえていくのが分かりやすく、人にも説明しやすい。この書籍は、1社1社の事例を深く知る書籍ではなく、様々な事例を幅広く知るためのもの。この手の書籍は、一般的な戦略本をある程度読み進んだ時の復習、経営戦略にとっつきにくいと感じる方がイメージを持ちたいと思うようなときに良いですね。

事例は、例えば、コストリーダーシップ(すき家、ホンハイ)、差別化(コマツ成城石井、P&G)、フリーミアム(マクドナルド)、ロングテール(アマゾン、ハンズマン)、プラットフォーム(JCB、ZOZOTWN)など、おなじみ企業のもの。

例えば、すき家なら、①なか卯など子会社を増やしバイイングパワーを強化、②工場新設による生産効率の向上、③グループ各社との相互関係を強めた物流体制の構築といった、事例企業の戦略の骨子がコンパクトにまとめられているところが良かったです。

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