『リバース・イノベーション』(ビジャイ・ゴビンダラジャン他)(◯)
先週まで読んでいた『リバース・イノベーション』。なんだこのタイトルは?と思って買ったのですが、内容が斬新で興味深く、久々にラインを引きながらしっかり読みました。
①新興国進出時の商品開発、②新興国向けに開発した商品が自国(先進国)の新たな市場開拓にもつながるという2つのイノベーションが書かれている。
私のこれまでの発想にはなかったので、とても新鮮で、また新たな考え方の切り口を持つことができました。
(印象に残ったポイント)
①新興国のニーズに応えるためには自国の延長で考えない(本書では、「忘れることから始まる」としている)。
例えば、自国の70%の性能の商品を70%の価格で販売するような市場は僅かしかなく、新興国では15%の価格で50%のソリューションを望んでいる。これを実現するには一から始めること。実現のためには、通常まったく新しい技術が必要。
②いかに新興国に人材、予算、権限を委譲するか。自国からコントロールしていては、自国の発想を抜け出られない。白紙状態で組織設計を行う。
⇒①②は、自国からの視点ではイノベーションは起きないということ。
これらが、8社の事例をとおして具体的に書かれています。
- 作者: ビジャイ・ゴビンダラジャン,クリス・トリンブル,小林喜一郎(解説),渡部典子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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