MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

リバース・イノベーション(ビジャイ・ゴビンダラジャン他)

『リバース・イノベーション』(ビジャイ・ゴビンダラジャン他)(◯)

先週まで読んでいた『リバース・イノベーション』。なんだこのタイトルは?と思って買ったのですが、内容が斬新で興味深く、久々にラインを引きながらしっかり読みました。

新興国進出時の商品開発、②新興国向けに開発した商品が自国(先進国)の新たな市場開拓にもつながるという2つのイノベーションが書かれている。
私のこれまでの発想にはなかったので、とても新鮮で、また新たな考え方の切り口を持つことができました。

(印象に残ったポイント)
新興国のニーズに応えるためには自国の延長で考えない(本書では、「忘れることから始まる」としている)。

例えば、自国の70%の性能の商品を70%の価格で販売するような市場は僅かしかなく、新興国では15%の価格で50%のソリューションを望んでいる。これを実現するには一から始めること。実現のためには、通常まったく新しい技術が必要。

②いかに新興国に人材、予算、権限を委譲するか。自国からコントロールしていては、自国の発想を抜け出られない。白紙状態で組織設計を行う。

⇒①②は、自国からの視点ではイノベーションは起きないということ。

これらが、8社の事例をとおして具体的に書かれています。

リバース・イノベーション

リバース・イノベーション

 

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