MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

実学(稲盛和夫)

 『実学』(稲盛和夫)(◯)

 

 アカウンティングⅠの尾関講師お薦め本。

 久しぶりに読み返しました

 会計は経営のためにある。会計ルールはルール、実際の経営実態を表していないと意味がない、不正やあいまいさを排除すべしという経営者の視点から見た会計の使い方が書かれている。

 例えば、次のようなものです。
減価償却費の耐用年数は実耐用年数(有税償却しても実態とあわせる)
・伝票はモノやお金と一緒に動かす
(品物の動きと別に伝票だけ先に処理されるようでは売上の前倒し計上に頼る)
・伝票処理とお金の処理は人を分ける(ダブルチェックで不正を防止する)

 会計の学問知識から会社経営に使える実践へ、一歩ステップアップさせてもらえる内容です。
 京セラのアメーバ経営やフィロソフィー関連の書籍と合わせて読めば、さらに経営に対する考え方が深まると思います。

稲盛和夫の実学―経営と会計

稲盛和夫の実学―経営と会計

 

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