MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

情熱・熱意・執念の経営(永守重信)

 『情熱・熱意・執念の経営』(永守重信)。
 先週読んだ日本電産社長の永守さんの著書です。

 タイトルのとおり、永守さんの経営への熱い思いが詰め込まれている。
 予想通り、強烈な信念に基づいた内容です。

(印象に残った箇所)
〇社運を賭けた決断は月曜日(日曜日に丸一日かけて何度も検討する)、通常の意思決定は原則一分以内。基本方針・基本理念を反芻確認することがコツ。
〇バネと同じで押しても戻る力がある社員は叱ることが有効だが、管理スタッフには逆効果。褒めることをメインにしなければ、動きが鈍くなる。…叱ってばかりの永守さんのイメージとは違って意外。
〇5%、10%の目標アップでは営業担当者はこれまでのやり方を変えようとはしない。50%アップとなれば、すべてのやり方を見直さざるを得ないので、達成確率が高くなる。
〇赤字会社を買収するときの指針は技術力があるかの1点のみ。
〇倒産会社の共通点は、工場の清掃が行き届いていない、出勤率が悪い、社員同士で会っても挨拶しないという、当たり前のことができていない。
 

f:id:mbabooks:20140213132532j:plain