人材マネジメントの佐藤講師お薦め本。
『あなたの話はなぜ「通じない」のか』(山田ズーニー)。
人材マネジメントの講義の中で推奨された山田ズーニーさん。文書の書き方に関する本が本命だったのですが、先にこちらが届いたので読んでみました。
現在、もう1冊の書き方の本を読んでいますが、話すと書く、違いはあっても自分の意思を伝えるということは共通。内容も相通じるところがあります。
(本書の中で印象に残ったポイント)
〇何を言うかより誰が言うかがまず大事→自分のメディア力(信頼・共感を高めながら言いたいことを伝える力)を上げることが必要
→相手は話し手そのものと発言内容の「足し算」で聞いている
〇相手にとっての話の意味を考えて話す
〇言いたいことをはっきりさせる→理由を説明する。理由は相手とのかけ橋。
〇自分の思いに嘘をつかない
〇自分で考えるスタートは「問い」の発見。自問自答の繰り返しの中から言いたいことの核心がわかる。5W1Hのうち、WHYはたいていレベルが高い。自問自答の早い段階でWHYを考えると行き詰りやすい。「問い」が立たないというのは思考停止状態。
〇「問い」の3つの切り口(ヒント):①時間(過去、現在、未来)、②空間(身の回り→日本全体→世界)、③人(自分、相手、人間)
〇論理を育てるのは「決め」。そこから根拠づけ、構成も決まる。優柔不断な人は論理的にはなれない。
〇「共感」は同じ目線に立つこと。上から人を見る。下から人を見上げるのではない。共感に基づくコミュニケーションは、正論よりずっと通じる。
〇主語があいまい→責任の主体があいまい
〇初めての人との会話では…:①モノより人とのつながりで語る(例えば、自分の仕事は誰にどのように役立っているのか)、②時間のつながりは点より線、線よりベクトルで語る(これまでやってきたこと、今やっていること、この先どうしたいか→何に向かっているのか)