MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

伝わる・揺さぶる!文章を書く(山田ズーニー)

 人材マネジメントの佐藤講師お薦め本。

 人材マネジメントの授業で、日本人は文章作成の教育を受けていないという話になり、その中で、佐藤講師から紹介された山田ズーニーさん(元ベネッセコーポレーション)。
 先々週に『伝わる・揺さぶる!文章を書く』を読んでみました。
 
 今後の社内文書作成やレポート作成などで、とても活用できそうな考え方が満載です(大事なところに線を引いていたら、線だらけになりました)
 
(簡単にポイントを)
 文章の3要素は、①論点(何について書くか)→②論拠(意見の理由)→③意見(自分が一番言いたいこと)

 この中で、一番印象に残ったのは「問い」の大切さ。自分に対する問いを重ねることで、言いたいことがはっきりとし、良い意見になるという考え方です。
 本文にも以下のフレーズがあります。
〇意見とは自分が考えてきた「問い」に対する「答え」。意見のあるところ必ず問いがある。いい意見を言う人は、問いも深い。
〇論点とは文章を貫く問い(論点は話題ではない)。

 
文章の7要件
①意見(一番いいたいことは?)
②望む結果(誰がどうなることを目指すのか?)
③論点(問題意識は?)
④読み手(読み手は誰?)
⑤自分の立場(相手から見た自分の立場は?)
⑥論拠(相手が納得する根拠はあるか?)
⑦根本思想(根本にある想いはなにか?)

 根本思想とは自分の想いや生き方にうそのない文章を書くこと。文章を支える想いは如実に表れてしまうという点は深いと思いました。

 頭では分かっているけど、話せばわかってもらえるけど、文章にすると100%伝わらない…という場面が多い。この歯がゆい気持ちを解消していきたい。

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