MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

コトラーのマーケティング3.0(フィリップ・コトラー)

 『コトラーのマーケティング3.0』(フィリップ・コトラー)〈2回目〉

 マーケティングの溜田講師お薦め本。

 マーケⅠの勉強も兼ね、読み直してみました。

 きっちり読まないと理解が進まない、ちょっと難しい書きぶりです。2010年の出版ですが、その後、この本の影響でいろんな書籍が出ているのだと感じます。

 企業が消費者に情報を与える時代から、消費者が他の消費者へ情報を広める時代。どんな視点が必要なのかを考えながら読んでみました。

(印象に残ったところ)
・消費者へのマーケティング:ブランドのミッションが消費者のマインドとハートと精神にしっかり根付いているとき、そのブランドは消費者のものになっている。
 →ミッションを広める最善の方法は、ストーリーを語ること

・社員へのマーケティング:社員を変え、社員に力を与えて他の人々を変えさせること
 →そのためには、社員の共有価値と共通の行動を一致させること

・チャネルパートナーへのマーケティング:彼らは企業であり、同時にニーズやウォンツを持つ消費者でもある。彼らは協働相手になり、同時に文化的変化の推進者になり、創造的パートナーにもなる。

 消費者も社員もチャネルパートナーも自社の情報を広める役割を担っており、それぞれを動かす発想で考える視点を持つことが重要ということですね。

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