MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

見える化(遠藤功)

今月の自主勉強会の課題図書、『見える化』(遠藤功)
 全200ページの約半分が34の見える化事例です。

(ポイント)
・数字や状態を「見える」ようにする仕組みは大事ですが、見る側の意識がさらに重要。意識しなくても「見える」、つまり「見せる化」が大事。

・見せる情報は多すぎると埋もれてしまう。「見せる」のは、本当に重要な情報に絞り込むこと。

・見せたことにより、特に数字は一人歩きするので、リスクとは裏腹。 

・成功している事例に共通していることは、従業員に「見せる」→「結果、どう行動させるか」を一連の流れとして、業務プロセスに組み込んでしまっている。
 従業員に、「見えるようにしたから、はいどうぞ」と言っても誰も見ないし、見ても動かない。従業員が欲しがる情報を見える化すること、そして、従業員が自主的に見に行くような風土を作り出すことが最終形。

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