MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

世界のトップスクールが実践する考え方の磨き方(福原正大)

『世界のトップスクールが実践する考え方の磨き方』(福原正大)

  「認識」「自由」「経済」「科学技術」「自然」という大きなテーマで、ハーバード大学の入試試験をはじめ、考える力を試す問いが多数。
 知識ではなく、考え方やそのもとになる信条・価値観が試される内容です。

(本書より…問いの例)
〇あなた自身について書きなさい(ハーバード大学入試試験)
〇自分は何を確実に知っているのか?
〇国家間の争いより国家内の争いが多くなった理由は?(国連採用試験)
〇「日本」とは?「国家」とは?
〇私たちは何者か?
〇自由は平等により脅かされるか?(仏バカロレア哲学試験)
〇あなたの「自由」な意思とは何のことか?
〇平等の害悪とは?
〇駐車違反をすると死刑という法律を制定したところ誰も駐車違反をしなくなった。これは適切で効果的な法律と言えるか?(オクスフォード大学入試試験)
〇資本主義と社会主義、どちらを支持するか?
リーマンショックとはどのような事件だったと解釈するか?
〇芸術は科学ほど必要でないか?(仏バカロレア哲学試験
〇なぜ芸術が必要か?

 問いを見ても、次に続く言葉が見つからず、思わず「う
」と詰まってしまう…。
 自分がこれまで考えてきた範囲の狭さ、知識習得型の勉強に慣れてしまって思考力の訓練が圧倒的に不足している事実にも気づかされる。

 こういう議論、まったく自信は無いけど、機会があれば、一度はやってみたい。
 (一人では限界がありますね)。
 また、しばらく置いてから読んで、考えてみよう。

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