MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

ゲームのルールを変えろ(高岡浩三)

『ゲームのルールを変えろ』(高岡浩三)(〇)
 100年の歴史があるネスレ日本で日本人初のCEOとなった高岡社長のリーダー論。結果を出し続ける、経営者としての強い信念を感じることができた良書でした。

 ネスレ日本は、外資系企業でありながら、長い歴史の中で日本企業的な社風が強かったようです。
 高岡社長は、日本文化の強い企業を総称して、「ニッポン株式会社」と表現し、良い面は肯定しつつも、ビジネスに対するマイナス面は徹底して変えています。

 当然ながら発生する多くの抵抗にも、自ら矢面に立って突破していく。
 その様は、比較するには小さすぎますが、自分の仕事で考えてみると、たっぷり反省させられました(次へのやる気につながりました)。

(印象に残ったところ)
 以下のような、逆風を突破して、やりたいことを実現していった軌跡とブレない信念。
 ①キットカットの受験生応援キャンペーン(提携先探しに苦労し軌道に乗るまでの紆余曲折)
 ②ネスカフェゴールドブレンドバリスタ(通販開始にあたり小売への売上が下がると営業が大反対したことに対する社内統制)
 ③業界慣習を変える返品廃止(営業、小売からの大反対への対処)

 事例がイメージしやすく、とても読みやすいと思います
ゲームのルールを変えろ――ネスレ日本トップが明かす新・日本的経営

ゲームのルールを変えろ――ネスレ日本トップが明かす新・日本的経営

 

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