MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

自分で考える力の授業(狩野みき)

先週、社内の自主勉強会で題材にした『自分で考える力の授業』(狩野みき)。

 内容は、クリティカルシンキングの書籍。
 考え方の基本としては、分かりやすいと思います。

 日本の特徴として、学生時代は正解が求められるのに、会社に入った途端、正解がない問題を「自分の頭で考えろ」と言われる。だが、訓練を受けていないので急にはできない。確かに、これは、社員教育の悩みどころです。

 ビジネスの基本を学ぶうえで、考え方を考えるクリティカルシンキングは大事ですね。でもクリシンを学んでいる社員が多数派にならないと、なかなか「考え抜く」社風は築けません。そういう意味では、若手だけの問題ではなく、管理職の問題でもあります。

 最後に載っている「意見交換の14のルール」は参考になるので、備忘のため記録しておきます。

(意見交換の14のルール)
①この世に絶対的な正しい意見などない、と心得る
②相手にとって分かりやすい言葉と流れで
③これから話す内容の「マップ」を示す
④大事な箇所は表現を変えながら繰り返して
⑤断定的な口調は避けて
⑥反論=人格否定、ではない
⑦NOは相手からの「質問」だと思おう
⑧相手の話をさえぎらない
⑨「わかったつもり」はNG
⑩相手の意見の丸呑みは「尊重」ではない
⑪相手のペースに飲まれないで
⑫根拠を聞こう、口に出そう
⑬知ったかぶりをしない
⑭反対するなら代替案を

私は、⑦「NOは相手からの「質問」だと思おう」を特に意識したいと思います。

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