MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

正しく決める力(三谷宏治)

 『正しく決める力』(三谷宏治)(〇)

 経営戦略の田村講師お薦め本。
 
 意思決定にとても重要なことがシンプルに書かれている
 
 本を読めばわかった気になってしまうが、まずこれだけでいいのでできている?と自問すると、仕事やクラスの議論では、意外にできていない‥(・_・;) 
 発言しても、いつも、先生に突っ込まれて焦ってしまう

 習得するには、意識しながら、実践で繰り返すことしかないだろう。

(本書のポイント)
〇決めるためには、まず大事なことを「差」ではなく、「重さ」で決める。
 →ある事業において、一番大事なヒト(DMU)は誰?そのヒトにとって一番大事なコトは何?ここから全てを考え始めること
 →大事かどうかは、数字で示せるように測ろう。

〇大事なことから3段階で考える
 ①大戦略(右か左か?)
 ②効用(何の役に立つの?)
 ③手段

〇戦略とは、トレードオフ
 トレードオフを考えるには、中心となる価値が必要

〇議論のためには、まず構造化して考える
 ①階層化 →大事なことからどの段階にあるのか
 ②親子 →何と何がどうつながっているのか

〇逃げずに立ち向かうQ&A
 ①聞くことから逃げない →真面目に聞く
 ②大事なことから逃げない →大事なことから問う
 ③問われたことから逃げない →正面から答える

〇実行するための2つの喜捨法(やらないことを決める)
 ①強制力(ルールで捨てる)
 ②捨てることを楽しくする工夫

(心に残った文章)
 正しく決めるためには、大事なことから逃げずに議論すること。
 つまり、重要思考でQ&Aを行うこと。
 常に、「これは大事なことか」を自問し、相手に問い続けることで重要思考が高まり、『正しく決める力』が高まる。
 

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