MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

志を育てる(グロービス経営大学院)

 大学院の課題図書、『志を育てる』(グロービス経営大学院)(〇)(2回目)

 30名以上の大学院生への調査をもとに書かれた本です。

 正直言って、私の場合、志は?と問われても、「私の志は〇〇です」と、スッと言葉になって出てくるほど簡単なものではない。

 ただ、20年近くの社会人生活を振り返ると、目の前の仕事に一生懸命取り組んでいる中で、「こういう風になったらいいな」とか、「こういうことができるようになりたいな」という思いは、その時々においてあったと思います。

 遠い将来のことは、よく分からないが、何となくで時間を過ごさないためにも、少なくとも自分の将来をイメージしてみることは大事だと思います。

 

(本書のポイント)

〇「志」の定義:一定の期間、人生をかけてコミットできるようなこと(小志)

、一生涯を通じて達成しようとするもの(大志)

〇小志を積み重ねていく中で徐々に大志に気づく。まず、大志ありきというパターンはない。初期の小さな志を問い続け、高い次元で成果を上げることで志を育てることができる。

〇志のサイクル:①あるきっかけで目標を持つ→②達成への取り組み→③取り組みの終焉→④(自分を)客観視→⑤自問自答→⑥新たな目標設定→⑦達成への取り組みのサイクル

〇志を積み重ねる人:「自律性=自ら決めた規範に従いリスクをとってチャレンジする」と「社会性=自らの責任範囲を広げていく」の2軸の間で成長を遂げる。

 〇自律性の段階:①誰かの決めた規範に合わせる、②自ら規範を選び、自らをハンドリングする、③自ら決めた規範に他者を導く・他社の自律性を支援する。

〇社会性:①自分のため、②自分の身近な周辺のため、③組織全体のため、④社会全体のため。

 

 今週末の大学院のオリエンテーションでは、志を発表しなければならない。まだ、立派に語れるようなものではないし、これと言って明確に見えている訳でもない。

 ただ、ちょうど1年前、大学院の単科生としてスタートする際に、この本を読みましたが、当時よりも志はできつつあるような気がします。

 これから2年間の大学院生活において、志とは何かを意識し続けることで、明確にこれというものを見つけたいと思います。

志を育てる

志を育てる

 

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