MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

早く正しく決める技術(出口治明)

 『早く正しく決める技術』(出口治明

 「あすか会議」グロービス経営大学院のビジネスカンファレンス)に登壇される、出口治明さん(ライフネット生命会長兼CEO)の著書を読んでみました。

 

(本書で印象に残ったところ)

〇判断の原則は、「どちらがベネフィットが高いか」

 「余計なこと」を考えることが判断を鈍らせている。

(余計なこと)

・上司の顔色

・社内のポリティックス

・経験の有無

・過去の経験(成功・失敗)

・仕事のポリシー

〇「数字」「ファクト」「ロジック」で話し合う

 ・国語ではなく算数で考える

 ・元データにあたる(2次情報ではなく、1次情報を探す)

 ・数字は、タテ×ヨコ

  タテ‥同じ時間軸で他の場所(他社、地域、国など)

  ヨコ‥過去との比較

 ・ファクトは、仮説を立て、アンケートをとるなどして事実を確認し、精度を高める

 ・ロジックは、より多くの変数を持っているか?幹と枝葉を分けて考える。

 ・PDCAは、大概、Pに問題がある。

〇決めるルールを作る

 ・時間を区切る(期限を決める)

 ・求めるレベルを提示する

〇人生を無駄に過ごしたかったら、次の3つをどうぞ

 ①愚痴を言う ②人を羨む ③人に褒めて欲しいと思う

〇失敗するのが怖い人には、「失敗すれば多数派」という言葉を贈る

 成功者はほんの一部の人。だから気に病む必要はまったくない。

 

 

 確か2年ほど前に名刺交換をさせていただいた出口さん。

 とっても気さくな方でした。

 こういう、勉強熱心で、私の思いでもある、「人は幾つになっても成長できる」を地で行く姿、憧れます!

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