『1%の力』(鎌田實)
諏訪中央病院の医師として地域医療に取り組み、その後、イラクの医療支援に取り組んでおられる著者。講演も多数されている著名な方です。
本書は、医療の立場から「1%」に託された命の物語がつづられた1冊です。
普段あまり気に留めることはない命について考えるだけでなく、「1%の力」について考える機会となりました。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇嫌なことがいっぱいあるときこそ、「1%」でも相手の身になってみる。誰かのための「1%」が社会を変える。
〇生きるって戦い、全力投球。100%の力を注ぎながら「もう1%」が大切。100%に満足しないこと。
〇「1%」も束になると底力。「1%」ってスタートダッシュのコツ。「1%のがまん」と思うと嫌なことも我慢できる。「1%の無理」と思うとどんな無理もやり抜くことができる。「まず1%」と思うと心や体を動かしやすくなる。
〇「1%だけ生活習慣を変えてみませんか?」
〇チャンスを見つけるには、「1%のヒラメキ」が必要。
〇ピークとエンドの時に「さらにもう1%」大事な人のために生きると、人生が輝き始める。「あと1%」には不思議な力がある。
〇周りの「1%」の心配りで人は困難を生きていけるようになる。
〇人間は身に付けた行動スタイルを変えることは難しいけれど、何かのきっかけで必ず変えることができるはず。心を変える前にとにかく「1%」行動パターンを変えることが大切。
〇まじめすぎないこと。「1%」でいいからいつでも心の中に余裕を持っている必要があります。
〇たくさんの人が誰でもみんな「1%」誰かのために生き出せば、この「1%」はものすごいパワーを発揮します。これを「1%のカラクリ」と呼ぶ。
〇まず「1%」だけでも自分の心を開いてみる。次に「1%」だけでも相手の心が開きやすいように周りを温めてみる。この繰り返しが人間関係の基本。
「1%」。。。小さいと思うと気軽に簡単に取り組んでみようと思える。一方、医療の現場の「1%」には大きな希望が託されていることも。とらえ方により、小さくも大きくもなる「1%」。
日常生活においても、「1%の心の余裕」、「誰かのために1%」は、心に留めておきたいと思います。