『学び続ける理由』(戸田智弘)
なぜ人は学ぶのか?をテーマに、偉人達の名言を集めて解説を付した内容です。
解説は、どちらかというと、初心者向けの書籍ですので、すでに何らかの勉強を始めている方には易しい内容。
一方、集められた偉人たちの名言は、読み手の学びのレベルにかかわらず、心に響くものがあると思います。
(印象に残った言葉‥本書より)
〇「学べば学ぶほど、私は何も知らないことがわかる。自分が無知であると知れば知るほど、私はより一層学びたくなる」(アインシュタイン〔理論物理学者〕)
〇「どのようなものであれ、良書を読むことは、その著者である過去の時代の最も優れた人たちと会話を交わすようなものである」(デカルト〔哲学者〕)
〇「良い文章を書く基本は読書にある、と考えている。書く修練を積んでいなくとも、読んでいれば、必要なときに書くことができる」(阿刀田高〔小説家〕)
〇「飛行機の操縦で難しいのは、離陸と着陸である。文章でも同じだ。始め方と終わり方が難しい。ここをどう処理するかは、技術である」(野口悠紀雄〔経済学者〕)
〇「作文の秘訣を一言でいえば、自分にしか書けないことを、だれにでも分かる文章で書くということだけなんですね」(井上ひさし〔小説家〕)
〇「一瞬のやる気なら誰でも持てる。けれども、持続性のあるやる気は、深く認識した者だけに宿るのである」(野村克也〔元プロ野球監督・選手〕)
〇「読書には時期がある。本とジャストミートするためには、時を待たねばならないことがしばしばある。しかし、それ以前の若い時の記憶に引っかかりめいたものを刻むだけの三振あるいはファウルを打つような読み方にもムダということはないものなのだ」(大江健三郎〔文学者〕)
と、いろいろ心に留めておきたい名言がたくさん集められていますが、最近感じている次の言葉が特に印象に残りました。
「はじめは人が習慣をつくり、それから習慣が人をつくる」(ドライデン〔詩人〕)
勉強を始めたとき、読書を始めたとき・・・最初は、何かしらの強制力から始めることが多いと思いますが、そのうち苦痛ではなくなり、振り返れば、習慣化し、力が付いてきていることを実感し、自然とやる気が湧いてくる。
「1日2時間の法則」
という言葉を後輩たちに話す機会が増えています。
1日2時間の勉強を習慣化すること。
1時間だと取り組みやすいけれど、2時間だとかなり頑張らないと難しい。
飲み会のある日も、眠い日も。毎日、ずっと継続。
時間の使い方を相当工夫しなければならないので、タイムマネジメントの訓練にもなります。