MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

マインドフルネス 瞑想入門(吉田昌生)

『マインドフルネス 瞑想入門』(吉田昌生)

 

 本書は瞑想の実践方法の解説本です。短時間でも気軽に瞑想を生活に取り入れることで、ストレスを和らげる習慣を持つことを目的としています。

 本格的に始めようとすると、一度、セミナーや教室で体験するほうが早いと思いますが、そこまではちょっと・・・というときに、手軽にエッセンスを手に入れることができると思います。

 

(印象に残ったところ‥本書より)

〇マインドフルネスとは

 「今」という瞬間に常に注意を向け、自分が感じている感覚や感情、思考を冷静に観察している心の状態。瞑想は、そのための脳や心のトレーニング。基本的には、姿勢を正して、ただ自分のしている「呼吸」に意識を向けるだけ。

 

〇姿勢

 大切なのはテクニックではなく、その「姿勢」の先にある「呼吸」や「心理状態」の変化にある。

・座る際のポイント‥骨盤の安定感、背もたれに寄りかからない

・立つ際のポイント‥内股を軽くしめ、両足の裏で大地を感じる

①骨盤を安定させる

②下腹の腹圧を感じながら、背骨を気持ちよく伸ばす

③首や肩、上半身の余分な力を抜いていく

 

〇呼吸

・鼻呼吸‥呼吸量や湿度が調整されるため、口呼吸より優れる

・完全呼吸‥吸うときは「胸式呼吸」、吐くときは「腹式呼吸」を意識

・吸う息の始まり‥身体に委ね

 吸う息の終わり‥少し手伝う

 吐く息の始まり‥身体に委ね

 吐く息の終わり‥少し手伝う

 

〇瞑想を深める5つのポイント

①今ここに在る

 心が未来や過去、外の世界に向かったら、それに気づいた時点で、「今ここ」の現実に引き戻す。一瞬一瞬に注意を向け、「心が100%今という瞬間に向き合っている状態」であることを練習する。

 

②何もしない

 何かを得ようとする気持ちやすべての方向性を手放す

 

③ジャッジしない

 感じたもの、気づいたことに対して、良い、悪いと評価や判断をしないようにする。

 

④受け入れる

 瞑想が深まると感受性が高まるので、普段は気づかないいろいろな思考や感情に気付く。過去の抑圧した思いや感情が湧いても、否定せず受容的、共感的にその感覚と向き合う。

 

⑤毎日やる

 瞑想は頭で理解するだけでは意味がない。実践して体得するために、最初は短くても良いので、毎日やることが大切。

 

〇瞑想が必要なワケ

 人は一日に6万回思考し、その9割が繰り返して同じことを考えている。そのほとんどが自分の意志とは関係なく、無意識に湧いてくるため、その無意識の思考によって、様々な気分を感じてしまう。ネガティブな考え方がクセになると、不安や恐れ、ストレスを感じやすくなり、イライラや気分が落ち込み、心の病や身体の不調に繋がる。

 このような悪循環を断ち切るには、自分自身の思考の流れから切り離し、「今ここ」に在る時間を増やすこと。自分の心を客観視することで、考え方のクセに気付きやすくなり、苦しみ・ストレス・病気を和らげることにつながる。

 

 

 「ちょっと思い立った時に3分間だけ呼吸に集中」。まず、ここから始めています。こういうときの3分て長いんですよね。なかなか集中力が持続しません。。。まだ、真似事のようなものであり、本格的に実践できていないのですが、いつかきちんと習ってみたいですね。

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