『マインドフルネス 瞑想入門』(吉田昌生)
本書は瞑想の実践方法の解説本です。短時間でも気軽に瞑想を生活に取り入れることで、ストレスを和らげる習慣を持つことを目的としています。
本格的に始めようとすると、一度、セミナーや教室で体験するほうが早いと思いますが、そこまではちょっと・・・というときに、手軽にエッセンスを手に入れることができると思います。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇マインドフルネスとは
「今」という瞬間に常に注意を向け、自分が感じている感覚や感情、思考を冷静に観察している心の状態。瞑想は、そのための脳や心のトレーニング。基本的には、姿勢を正して、ただ自分のしている「呼吸」に意識を向けるだけ。
〇姿勢
大切なのはテクニックではなく、その「姿勢」の先にある「呼吸」や「心理状態」の変化にある。
・座る際のポイント‥骨盤の安定感、背もたれに寄りかからない
・立つ際のポイント‥内股を軽くしめ、両足の裏で大地を感じる
①骨盤を安定させる
②下腹の腹圧を感じながら、背骨を気持ちよく伸ばす
③首や肩、上半身の余分な力を抜いていく
〇呼吸
・鼻呼吸‥呼吸量や湿度が調整されるため、口呼吸より優れる
・完全呼吸‥吸うときは「胸式呼吸」、吐くときは「腹式呼吸」を意識
・吸う息の始まり‥身体に委ね
吸う息の終わり‥少し手伝う
吐く息の始まり‥身体に委ね
吐く息の終わり‥少し手伝う
〇瞑想を深める5つのポイント
①今ここに在る
心が未来や過去、外の世界に向かったら、それに気づいた時点で、「今ここ」の現実に引き戻す。一瞬一瞬に注意を向け、「心が100%今という瞬間に向き合っている状態」であることを練習する。
②何もしない
何かを得ようとする気持ちやすべての方向性を手放す
③ジャッジしない
感じたもの、気づいたことに対して、良い、悪いと評価や判断をしないようにする。
④受け入れる
瞑想が深まると感受性が高まるので、普段は気づかないいろいろな思考や感情に気付く。過去の抑圧した思いや感情が湧いても、否定せず受容的、共感的にその感覚と向き合う。
⑤毎日やる
瞑想は頭で理解するだけでは意味がない。実践して体得するために、最初は短くても良いので、毎日やることが大切。
〇瞑想が必要なワケ
人は一日に6万回思考し、その9割が繰り返して同じことを考えている。そのほとんどが自分の意志とは関係なく、無意識に湧いてくるため、その無意識の思考によって、様々な気分を感じてしまう。ネガティブな考え方がクセになると、不安や恐れ、ストレスを感じやすくなり、イライラや気分が落ち込み、心の病や身体の不調に繋がる。
このような悪循環を断ち切るには、自分自身の思考の流れから切り離し、「今ここ」に在る時間を増やすこと。自分の心を客観視することで、考え方のクセに気付きやすくなり、苦しみ・ストレス・病気を和らげることにつながる。
「ちょっと思い立った時に3分間だけ呼吸に集中」。まず、ここから始めています。こういうときの3分て長いんですよね。なかなか集中力が持続しません。。。まだ、真似事のようなものであり、本格的に実践できていないのですが、いつかきちんと習ってみたいですね。