『頭のうちどころが悪かった熊の話』(安東みきえ)
『「小泉今日子」の書評集』で紹介されていた中で、タイトルに食いついたこの本。
キョンキョンの書評の最後の一段落は、次のような言葉で締めくくられていました。
「七つの寓話の動物たちは、みんな誰かのことを思って生きている。その思いは、孤独の空しさを知ったときに初めて大切にできることなのかもしれないと思った。この本は、きっと本棚を選ばないだろう。子供部屋から立派な書斎まで、どこに収まっても、どんな人が手に取っても素敵な一冊になると私は思う」
そして、これまで何人にもこの本をプレゼントしたというコメントもありました。
そんな出会いがあった本書ですが、内容は、7つの動物のストーリーをとおして、人生の意味を考える示唆があります。
(7つのお話し)
①頭のうちどころが悪かった熊の話
伴侶や恋人が自分を想う愛情を考えてみましょう。
②いただきます
食物連鎖に感謝の気持ちを抱いてみましょう。
③ヘビの恩返し
過去?未来?今を大切に生きましょう。
④ないものねだりのカラス
ないものねだりではなく、今与えられたものに感謝しましょう。
⑤池の中の王様
大人になても変わらない友情を大切にしましょう。
⑥りっぱな牡鹿
人生に、生きることに意味はあるのか?ということを考えてみましょう。
⑦お客さまはお月さま
遠く離れていてもいつも自分を照らしてくれ、ついてきてくれる友情を感じてみましょう。
人生や友情・愛情に関して示唆を与えられます。ストーリー展開、物語同士の意外な繋がり、挿絵も魅力です。