今年完読しましたが、あまりにおもしろく、2周目に突入。2周目は読むスピードも早くなり、ストーリーが頭にも入りやすくなってきます。自ずと見えてくるものが多く線引き箇所も増えます。2周目はもう一度流れをおさらい。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇建国王ロムルス(前753年~)
・3000人のラテン人により建国
・サビーニ族の女たちの強奪(その後、4度戦いサビーニ族を併合)
「敗者でさえも自分たちに同化させるこのやりかたくらい、ローマの強大化に寄与したことはない」(プルタルコス『列伝』)
・百人隊制度を考案(ローマ軍団の最小単位)
〇2代目王ヌマ(前715年~、サビーニ族出身)
・暴力と戦争から法と習慣による秩序の確立へ
・ヤヌス神殿完成(平和時には扉が占められ、戦時には開けられる)
ヌマの統治時代43年は閉まっていたが、その後開けられたままで、前240年の第一次ポエニ戦争後に少し、カエサルの死後の内乱でオクタヴィアヌスがアントニウス・クレオパトラ連合軍に勝った前31年にようやく3度目に閉じられた。
・暦の改革(1年を12カ月、1年を355日と決めた)
カエサルによる改革(1年365日)までの650年間続く。
〇3代目王トゥリス・オスティリウス(前673年~、ラテン系ローマ人)
・外部への発展の時期(アルバ攻略)
〇4代目王アンコス・マルティウス(前641年~、サビーニ族出身)
・テヴェレ河に初めて橋を架ける
・テヴェレ河口にあるオスティア征服(初めて地中海と向き合う)
〇5代目王タルクィニウス・プリスコ(前615年~、エトルリア人)
・元老院議員数を100人から200人へ倍増
・大地下水道着工し、丘と丘の間に広がる湿地帯を干拓
・公共建造物が増え、フォロ・ロマーノ誕生。農耕民族であるローマ人を技術の力に目覚めさせた
〇6代目王セルヴィス・トゥリウス(前579年~、エトルリア人)
・セルヴィスの城壁完成(ローマを守る城壁)
・ローマで初めて人口調査実施
・軍制改革、税制改革、選挙制度改革を実施
〇最後の王タルクィニウス(前534年~、エトルリア人)
・息子のスキャンダルを機に王と王一族は追放される
〇共和政ローマ(前509年~)
・王に代わる最高位者として、1年ごとに市民集会で選出される、2人の執政官制度を創設。執政官、元老院、市民集会の3機関で統治。
・元老院議員を200人から300人へ増員
・貴族対平民の抗争が続く。前5世紀半ば、民衆が法の成文化を要求。法治国家の先進国であるギリシアに調査団を派遣。
・ケルト人(ガリア人)来襲(前390年)
テヴェレ河上流で敗戦。ケルト人が7カ月間ローマを占領。300キロの金塊を支払い和解。
・リキニウス法成立(前367年)
共和国政府のすべての要職を平民出身者に開放。貴族政から寡頭体制へ。
・街道整備
単なる行政道路ではなく、政治・軍事・行政上の必要性から施設された高速道路。どこそこへ向かう道路を意味する名称ではなく、施設させた人物の名で呼ばれる。どこそこへむじゃう道という意味の名称を与えたのでは、道をそれ以上伸ばすときに都合が悪い。
・山岳民族サムニウム族
「カウディウムの屈辱」(前321年)での敗北を経て、前290年にイタリア中南部を制覇。
南イタリアのターラントが北部ギリシアの王国エピロスの王、戦術の天才ピュロスを招聘。8年かかり前270年南イタリアを制覇