『新・片づけ術 断捨離』(やましたひでこ)
断捨離月間?に入ったため、本棚の奥から引っ張り出してあらためて読んでみました。分かっちゃいるけどできない・・・、やる気になったのは僅かな期間で長続きしない・・・、そんな片付けの世界。気持ちの問題か、成果を実感する感覚の問題か、技術の問題か・・、今回は少しでも長く続くように、「5分間断捨離」がテーマ。その一助にすべく、ヒントを探しながら読んでみました。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇断捨離とは
・モノの片づけを通して自分を知り、心の混沌を整理して人生を快適にする行動技術。
・家のガラクタを片付けることで、心のガラクタも整理して人生をご機嫌へと入れ替える方法。
■断:入ってくる要らないものを断つ
■捨:家にはびこるガラクタを捨てる
■離:モノへの執着から離れ、ゆとりある「自在」の空間にいる私
・「捨」を徹底すると、今、自分にとって必要かつ相応しい、生きた存在のモノだけが空間に残る。→必要なモノしか欲しくなくなる。
・断捨離とは、「断」と「捨」を行うことで至る、モノの執着から離れ、軽やかで自在な状態(離)と定義できる。
〇断捨離のメカニズム
・断(買い物を吟味、要らないものはもらわない、必要な物のみ入手)
↓
・捨(ガラクタを片付ける、ものを売る・あげる、お気に入りに絞る)
↓
・離(執着から離れる、自分が分かる・好きになる、ご機嫌)
〇モノの絞り込みによる気づき
・「このモノは今の私に相応しい・必要」という判断は、結局自分が分からないとできない行為。モノを通じてそのトレーニングを続けていくうちに、今度は今の自分が浮かび上がってくる。
・モノの絞りこみという作業は、最終的に自分と人との関係も変容させる力がある。
〇箪笥の中からできる自分改革
ここにあるモノたちが、こんな手間暇かけて、時間もお金も労力もかけて収納に値するモノなのか?
〇もったいないの本当の意味
もったいないという表現は「モノを大切にしている」という代名詞のようにして通っているが、捨てるうしろめたさの免罪符となってしまう。もうひとつの意味は、モノを愛おしむ気持ち。モノを愛おしむ気持ちをモノの入ってくる入り口で意識していれば、使いこなせないモノが堆積することはないはず。
〇片付けのモチベーションを上げる方法
・場所に焦点を当てる。そして場所を選ぶために時間を意識する。取り組みやすい所、引き出し1個でもOK。一点完璧主義でどんなささやかな一か所でもいいので完璧にすることで突破口は開ける。
〇捨てるときは「ごめんなさい」「ありがとう」
モノに語りかけてこそ、気持ちの整理も早くつく。長年大事に使っていたモノを捨てるときは「ありがとう」。使いきれなかったモノは「ごめんなさい」。
〇7:5:1の総量規制
・「見えない収納」は7割収納。3割はモノの通り道。詰め込まないこと
・「見える収納」は5割収納。美的収納は5割まで。
・「見せる収納」は1割。掃く、拭く、磨くが楽になる。
⇒7:5:1は持っていていいんだという発想で、あとは必要に応じて入れ替えていく。常に「トップ5のモノとお付き合いするベストな私」を意識する。
こうしてまとめてみると、断捨離はテクニックより精神面ですね。継続は力なり。1日5分でも継続できるモチベーションをどのように維持するか。片付いた部屋で何をしようか、買うことを楽しみに断捨離するのもありかな。いろいろ考えながら取り組んでみようと思います。