MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

ソース(マイク・マクマナス)

『ソース』(マイク・マクマナス)(〇)

 友人から紹介された本書。生きる源である「ワクワク」(個性)は、心の扉を開く鍵であり、自分の中のワクワク探しは一回きりの発見で終わる訳ではない。ワクワクの源(=ソース)を発見すれば、自分の情熱や生き方と関係のない仕事をしなくなり、直感的に分かっていることを無視しなくなる。自分がしたいことがはっきりとわかり、目的意識、決意、情熱があれば、義務は喜びに変わる。1999年に発売され、ソースの実践プログラムとともに、今も読み続けられている良書です。

 

(印象に残ったところ‥本書より)

〇社会通念

 世間の大半の人たちが信じている考え方に疑問を持つことは非常に難しく、勇気がいる。しかし、のびのびとした人生を手に入れるには、社会通念を打つ破り、そのくびきから解放されなくてはならない。誤った社会通念い生きる人生とは、どこか無理があり、圧迫感がある。

 

〇罪悪感

 世間のいう責任感の問題点は、それが罪悪感に基づいている点。罪悪感は恐れの感情に根差している。世間の期待することをしないと、だれからも好かれないのではないか。世間の言うとりにしないと、人を怒らせるかもしれない。お金を稼げないのではないか。誰も自分の見方になってくれないかもしれない・・。

 

〇ワクワク

 生まれながらのワクワクを追求することこそ、もっとも責任感のある生き方であり、人間として一番大切な行為。自分のワクワクに気づき、それを十分に生活の中で生かし切り、最終的にはそれを使って社会や人類に貢献すること。それがこの世に生を受けた存在意義。

 

〇やる気のウソ

 無理やりにやる気を出す必要があるのは、したくないことをしなければならないときだけ。

 

〇能力のウソ

 適性があると言われたからといって、それをする必要もなければ、好きになる必要もない。しかし、適性がなくてもワクワクすることなら、やったほうがよい。能力とは、一定の活動をするために練習して得た技術。ワクワクとは、心の中から湧きおこる衝動。

 

〇上手のウソ

 下手でも心を燃やせるものなら、絶対にやり続けよう。ワクワクすることなら、人は自然にやる気がでてきて、だんだん上手になっていくし、幸せで満足そうない人のところには、人や機会やお金が引き寄せられてくるもの。

 

〇決断のウソ

 私たちにとって最善の行為は、決断をぐずぐず先に延ばすこと。さっと決断したり行動したりできないからといって、自分を責めないでください。周りから非難されてもはっきりしないときに、無理にやらせようとする世間のプレッシャーに負けないでほしい。

 

〇妥協のウソ

 自分がやりたいことを全部やることは可能。むしろやりたいことはすべてやるべき。真に豊かな人生を送っていいる人たちは、やりたことをすべてやれる生き方をしている。自分のワクワクを無視して能力だけを追求する生き方をしている限り、生きる喜び(ソース)を得ることはできない。人生が妥協の産物となり、二者択一の結果となるのは、あなたがそう信じているから。

 

〇優先順位のウソ

 優先順位の考え方は、人間の基本的なニーズである自己実現という面ではマイナスの効果しかない。リストの最後まで実行する時間はまずない。大抵の場合、リストの最後にあるのが一番楽しいことであり、心を満たしてくれること。自分のニーズを部分に分けて、そのうちの一つか二つだけ満たしても絶対にうまくいかない。ワクワクに優先純を付けてはいけない。

 

〇現実的になれというウソ

 個人の能力の問題と同じように、現実的かどうかを決めるのは本人の主観の問題。

 

 事例と共に考え方が示された後、プログラムに沿ってさらに解説が進みます。「自分のワクワクの源泉ってなんだろう?」。志系や目標など未来を問われることは多いのですが、自分の価値観を発見することもとても重要。リーダーシップ系を学ぶなら、一度はしっかりと考えたいテーマです。

ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

ソース~あなたの人生の源は、ワクワクすことにある。

 

 

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