『成功は服が決める』(西岡慎也)
著者は、2万人以上をコーディネートしてきた男性ビジネスパーソン専門のファッションコンサルタント。①プライベートとビジネスのバランスをとり、②セルフイメージを上げ、③自分に自信を付けて次の一歩を踏み出す。知識やテクニックだけでなく、ファッションを変えることで行動範囲が広がり、自分の価値を高めてくれる。そんな思いから書かれた本書。「あ~、注意しないとな・・」と気づきが多い内容でした。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇人の見た目の9割以上は服
人の印象は、出会って3秒。初対面の人を外見で判断しているということは、相手からも外見で判断されているということ。人の外見の印象を決める上で、ファッションは最も重要な要素。無意識のうちに自分の内面が外見に押し出されていて、その押し出された内面が服という外見に現われている。
〇服はセルフイメージを上げるツール
ファッションの見直しはセルフイメージを上げる近道。無理に背伸びする必要はないが、セルフイメージを引き上げる服を着て、自分を引き上げてくれる場所に行ってみる。センスが良くなることで行動範囲が広がり、今まで出会うことが無かった人との人脈が増えるため、自己重要度が上がるのは自然なこと。
〇素敵になれる「スリーサークル」
①肩の形状、身頃や袖などのサイズ
②ジャケットやパンツ、靴などの色のバランス
③年齢に合った服や小物の素材
〇ジャケットのフロントボタン
・ふたつボタンのジャケットであれば、上の1つを留める。
・3つボタンのジャケットの場合、上の2つまでを留める。
・段返り(襟のボタンがひとつ隠れるタイプ)の3つボタンであれば、真ん中の1つを留める。
〇襟元のVゾーンは、スーツスタイルの命
・シャツの首周りのサイズが合っているか
・ネクタイを締めたときに、シャツの両襟が中心でぴたりと合っているか
・ぴたりと合った状態をキープするには、1日の内に何度かメンテナンスをする必要がある。
・最も注意すべきはネクタイの結び目。小さすぎると弱弱しく、大きすぎるとVゾーンのバランスが崩れる。
〇差しすぎ注意!ジャケットの内ポケット(形が崩れる)
・内ポケットに入れるボールペンは1本、多くて2本。3本入れるのは避ける。
・内ポケットに携帯や財布を入れる方がいるが、せめて両方は避ける。長財布を入れることだけは避けたほうがいい。
〇服をケアする休服日
・毎日着続けるのは避ける。最低でも3日着たら1日休ませる。
・例えば、ウールは「呼吸する繊維」と呼ばれている。着ている人の汗、外気に含まれる湿気を吸ったり吐いたりしている。
・日常の中で休服日を作ってあげることで、程度の軽いシワは、スチームアイロンなどで処理を行わなくても、すっかり元通りに伸びるもの。
・ジャケットは方が命。保管の時は肩がポイントになる。平たいハンガーは避け、できるだけ方の部分が肉厚なハンガーにかける。
・針金でできたハンガーやプラスチックの薄手のハンガーのまま、クローゼットに補完するのは絶対に避ける。肩の部分に細いハンガーが当たると、ジャケットそのものの重みによって、せっかくのきれいな肩のラインが崩れてしまう。
〇好印象を与えるワイシャツの着方
・ワイシャツのポケットは万国共通のものではない。ヨーロッパでは、もともとワイシャツは下着として作られていた。湿気の多い日本と異なり、素肌にワイシャツを着るのが主流。下着の下に下着を着るという発想はなく、基本的に夏場でもジャケットを脱いでワイシャツだけの姿になることはない。
・シャツをスマートに着こなしたいと考えるのであれば、ポケットに物を入れるのは避けたほうがよい。
・ワイシャツの下に下着のシャツを着る場合、首元から下着が見えないように、開きの広いUネックかVネックを選ぶ。
〇ネクタイを吊るして保管してはいけない
・ハンガーに触れた部分にかけジワが付くのを避けるため、丸めた状態で仕切りのついたボックスにしまうか、ふたつ折にして平置きでしまっておく。
〇ベルトはどの穴で締めるとスタイリッシュか
・理想はベルトの穴の数にかかわらず、真ん中の穴で締めること
そのほか、小物類についても、一つひとつ選択の視点やその意味について、まとめられています。普段、あまり気にしないことや、便利だから、楽だからということで当たり前にしていることでも、一旦立ち止まって見ると、習慣を変えるきっかけになるもの。印象を決める部分であるだけでなく、自分の気持ちを変える部分でもあるので、度、こういうコンサルを受けていたいなと思ってはいるのですが・・^^
成功は服が決める-セルフイメージを上げる男の服選びと着こなし50-
- 作者: 西岡慎也
- 出版社/メーカー: セブン&アイ出版
- 発売日: 2016/11/07
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