MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

「ビミョーな人」とつきあう技術(小倉広)

『「ビミョーな人」とつきあう技術』(小倉広)

 本書は、ビミョーな人(相手の期待に応えようとしながらも、相手の期待とはズレた頑張りをしている人)たちのエピソードをもとに、ズレてしまった頑張り屋さんの原因を探る本です。タイトルがかなり惹くだけに期待値は高かったですが、内容がタイトルにどんぴしゃかというとちょっと微妙な感じでした。

 

(印象に残ったところ‥本書より)

〇神様は同じ宿題を出し続ける

 変わるべきは相手ではない。自分自身である。自分が変わらない限り、永遠に同じ問題が繰り返される。「神様は同じ宿題を出し続ける」。自分がその宿題に正面から向き合い、逃げずに片付けない限り宿題はどこまでも追いかけてくる。

 

〇過去と他人を変えることはできない。しかし、未来と自分は変えることができる。(エリック・バーン

 上司を変えようなどと思わないこと。その上司を追い抜かすのだ。

 

〇仕事に優先順位を付けない

 本当に大切な仕事のほとんどは、締切がない。つまり、「緊急」ではない。しかし、「緊急でない重要事項」をどれだけ成し遂げたかでその人の人生が決まる。「緊急でない重要事項」に出会ったときには、すぐその場でその仕事を片付けるべき。

 

〇頼まれごとは、試されごと

 「下足番を命じられたら、日本一の下足番になってみろ。そしたら誰も君を下足番にしておかぬ」。下足番の仕事を黙々とこなす若手社員たちの3つの道。

 ①ふてくされて適当にこなす道、②言われたとおりにそこそこにこなす道、③日本一の下足番になる道。

 

〇やりがいは壁の手前にはない

「やりがいが感じられない」「今の仕事で成長できる予感がしない」「今の仕事が自分には向いていないような気がする」。。。共通しているのは、壁にぶち当たってそれから逃げている。

 今の仕事にやりがいを感じられようが、られまいが。今の仕事で成長を感じられようが、られまいが。今の仕事に向いていようが、いるまいが。そんなことは関係ない。とにかく今の仕事を運命と受け入れ、120%集中すること。

 神様は同じ宿題を出し続ける。あなたが逃げ出したはずのその壁が、時を変え、ところを変えてあなたの前に立ちはだかってくることだろう。

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