『心の壁の壊し方』(松永茂久)
やる前から「無理」「できない」と決め込むクセがついてしまっている。心が目に見えない「壁」に囲まれたままだと、いくら素晴らしい理論を知ったとしても、結局はその「壁」に阻まれて、絵に描いた餅になってしまう。本書は、そんな心の壁を壊す3つのルール(①影響を受けること、②言葉の環境を変えること、③仲間を作ること)について、まとめられています。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇ベースは過去の経験
うまくいく人は、常に過去の成功体験を思い出すことによって、成功したときの感情をリピートしている。できない人は、常院過去の失敗体験の記憶を思い出して、失敗したときの感情をリピートしていく。どちらの体験を頭の中でリピートしてきたかが違いになる。
〇どの言葉を選ぶか
周りの人が自分に声を掛ける、どの言葉を選んで心のノートに書きこんでいくかによって、人生は大きく違ったものになる。できる人は「できる」と言われた、その言葉を選んで素直に信じただけ、できない人は、「できない」と言われた、その言葉を選んで素直に信じただけ。
〇素敵な勘違いと不幸な勘違い
・素敵な勘違い
うまくいく人が持っている最強の思い込み。この素敵な勘違いがうまくいくタネを容易に見つけ出し、いい結果を出す。それがその人の思い込みになり、習慣化されるためにうまくいくようになる。
・不幸な勘違い
「自分にはできない」と思い込んでしまうと、どんな前向きな人でも足が止まってしまう。
〇今の現状を生み出している6機能
①顕在意識
②潜在意識
顕在意識が変わろうとしても、潜在意識はいつも通りの自分でいようとする。
③キープ機能
常に人間を一定の状態に保とうとする
④セルフイメージ
自分はこういう人間であるという自分自身の思い込み
⑤コンフォートゾーン
セルフイメージ通りの慣れ親しんだ快適空間
⑥RAS
下記参照
〇RAS
一か所を見たときに、他のものにはブラインドがかかる。この不必要な情報を遮断する脳の機能のこと。人間の脳は同時に2つのものは見えない。必要に迫られたとき、もしくは自分がそれを見つけたいと思った時、人間は無意識にその情報を集めようとする。
(例)半径3m以内にある赤いものを探してください。次に、青いものを探してください。では、赤いものを見つけたとき、同時に青いものは目に入ったでしょうか。
〇一番の教育とは盈虚を受けること
「どんなことを教えられたか」はとても大切だが、それより「どんな人に影響を受けたか」の王がもっと大事。
〇憧れのモデルを見つける
「影響を受ける」のではなく、「自分に影響を受けさせる」ように自分を動かしていく。
〇セルフイメージの変化
気が付くとその環境に馴染んで、当たり前になってしまう。つまり、慣れたとき、違和感を感じなくなったとき、セルフイメージは変化している。自分の憧れのモデルを見つけて、その人の影響を受けること。
〇言葉が心を先導する
いい言葉を先に出すと、そこに思考が生まれ、その後に幸せな感情がついてくる。
〇「未来会議」3つの約束
・3つのルール
①マイナストーク禁止
②ジャッジをしない
③うなずきの徹底
・「さあ、未来会議を始めよう!」の掛け声でスタート。
〇かなっちゃったわーく
・主人公は、やりたいことを仲間に話す
・聞き手は、相手がどうなっていきたいのかを一生懸命聞く
・「おめでとう、どうやってできたの?壁をどうやって壊したの?」と聞き、主人公はそこまでの道のりを相手に詳しく話す。
①影響を受けること、②言葉の環境を変えること、③仲間を作ること、この3つに意識を向けて行動していくことで、自ずと変化してくるもの。自分の過去を振り返っても、確かにそうだなぁと思える切り口。自分を取り巻く環境を意識することで、自然と「できる」方向へ向かっていくのだろうなと思います。
心の壁の壊し方「できない」が「できる」に変わる3つのルール (きずな出版)
- 作者: 永松茂久
- 出版社/メーカー: PHP研究所
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