『なぜ、あなたのやる気は続かないのか』(平本あきお)
チームフロー代表の平本さんの最新刊です。目標に向けた習慣化をテーマにした本書。「やる気が続かない」と悩んでいる人のうち、8割の人は「本当はやりたくないことを、やりたいと思い込んでいる」。何よりも大切なのは、「自分軸(自分にとって何が大切か)」を見つけ、自分軸に沿って結果を出すこと。本書は自分軸を見つけた方が具体的に行動を起こすための手法がまとめられています。
(印象に残ったところ‥本書より)
〇快・苦痛原理
「気分が良ければ、行動は続く」
・「やりたい行動」×「快」=やる気が出る!
①ジムでのトレーニング×好きなTV番組を見る→通いたい!
②本を読む×お風呂→読みたい!
③勉強×彼女と一緒に→勉強したい!
・「やりたい行動」×「苦痛」=できない
多くの人は「苦痛」を「快」に置き換えるとき、一気に変えようとし、心が折れてしまう。やりたい行動を「快」と結びつけるとき、一度にやろうとするのではなく、①ホップ、②ステップ、③ジャンプの3段階を踏むこと。完璧主義でいると、スタート地点にも立てない。
〇やる気があるのに続かない2つの理由
①「達成したらどんないいこと(結果)があるか」を時間できていない。
→腹落ち感がないとどこか他人ごとになる。「ありありとした臨場感」が必要。やりたいことを達成したら何が見えるか?何が聞こえるか?何を感じるか?どんな味がするか?どんな匂いがするか?
②「やりたい行動」そのものが「苦痛だから」
〇やる気スイッチをONにする
①「やりたい行動」の結末をありありと実感する
→「〇〇すれば、欲しい結果が手に入る。だから〇〇する」
②「やりたい行動」と「快」を同時進行で結び付ける
→「〇〇やることそのものが楽しい。だから〇〇する」
〇やる気スイッチがOFFになる
苦痛を感じることがあるため、動けなくなってしまう。
①机の片づけ×面倒くさい→片付けできない
②早起き×睡眠時間が減る→早起きできない
③スポーツ×疲れる→スポーツできない
〇やる気が出る3つの方法
やらなければ辛いと時間することでやる気を出す方法。
①やらなくて後悔した過去を思い出す
②現状のままだと困ってしまう未来に目を向ける
③やらないことで、今困ることに目を向ける
〇五感をフルに使って気持ちよさを体感
「現状のまま」から抜け出すには、「やってみたら楽しい」と実感すること。
①過去の「やって良かった」を思い出す
②「行動することで手に入る気持ちのいい未来」を想像する
③行動すると同時に好きなことを味わえるようにする
〇悪習慣を断ち切れない理由
①イヤな結末を実感できていないから
②行動自体が自分にとって「快」だから
→対処法が劇薬過ぎて、ここでは書けませんが効果高そう(詳しくは本書で)
〇やる気が長続きするコツ
・「やりたい行動」と「快」をわざと強烈に結びつけ、クセにする。
・自分にぴったりくる「セット&セッティング」を探す。
・ベストな環境づくり。すべての基準は「気分が上がるかどうか」。
・ひとりでしようとせず、誰かと一緒にする。
・誰かに宣言する。
・すぐに目に見える結果を出すために、細かなメモリをつくる(ダイエットだと50グラム体重計で変化を感じる)
・行動した数を数値化する。
〇時間術
・始める時刻、終わる時刻にアラームをかける
・一定時間に区切って集中する(アラームの活用)
・休む時刻にもアラームをかける
・先に自分にアポをとっておく
〇低いハードルで好循環を生む
低いハードル設定⇒跳べて達成できる⇒気分がよくなる⇒もっとたくさん跳びたくなる⇒跳べて自信がつく⇒自分を好きになる⇒もっとチャレンジしたくなる⇒自然にハードルが高くなる⇒より高い目標を達成できる!
〇やる気の正体
人の意見に影響され、「〇〇だからやるのが当たり前」という思い込から自分を解放する。そもそも取り組む必要があるのか?本物のやる気とは「私にとって本当に必要!やりたい!」と理屈ではなく、腹の底から感じられたとき、はじめて湧いてくる。
思い返せば、この書評・ブログも最初は500文字くらいで、軽く感じから始まり、今は1500~2000文字で習慣化して4年。時々いただくコメントにやる気が高まり、継続する力が湧いてくるという循環を繰り返し、今では書くのが当たり前になっています。その中で、たくさんの知識が定着したり、ものの見方が広がったり。それがまたやる気に繋がり継続するという良い流れ。自分の中で継続していることにスポットを当てながら読むとピンとくる気がしました!