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MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。MBA講座と歩む読書生活。講座関連の書籍、講師お薦め本などを紹介。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキルなど、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

アドラー心理学を語る1 「性格は変えられる」(野田俊作)

アドラー心理学を語る1 「性格は変えられる」』(野田俊作)
 「アドラー心理学を語る」シリーズ4巻の第1巻。1987年に出版された著書の再版です。著者は精神科医心理療法、社会性訓練プログラム、カウンセラーなど幅広く手がけられており、話が具体的かつ対話体で書かれているので、アドラー心理学の実践版として、とても読みやすい内容です。

 

(印象に残ったところ‥本書より)

〇性格は本当は変わりやすい

 放っておくと性格はどんどん変わっていく。それではいろいろ困ることがるので、人間は自分の性格を変えないための能動的な努力を絶えずやっている。無意識にだけれど。一旦、ある性格を持つや、その人は周囲の環境を自分の性格に、あるいは信念にと言っても同じことなのですが、合うようにつくりかえていく。環境との相互作用の中で、性格は非常に安定になってしまう。考えることをやめて、起こっていることをありのままに見つめれば、自分は変わり始める。

 

〇統覚バイアス

 人間は、自分の性格に一致するように外科医の出来事に意味づけをする。性格というのは、その人間固有の信念の体系。

 

〇性格とは

 性格とは、その人なりの人生の法則。

 法則の第一の効用は、予測できるようになること。

 定石を守っていたら、負ける場合もあるけど、たまに勝つ場合もある。そうすると、たとえ効率が悪くても、次にどんな手が来るか分かっている手を、人間は打つ。

 

〇勇気

 アドラーが勇気って言っているのは、活力、バイタリティというようなものだと思っていい。前向きの姿勢。

 

〇性格を変えるには

 性格を変えるには、気付きよりも大事なのは見届け。先入観をなくして、実際に起こっていることや、それに対する不合理な反応を見届けること。次に、機械的になってしまっている今までのパターンが出そうな瞬間に目覚めていて、より合理的な行動をやってみること。そして、それがうまくいくことを体験して味をしめること。

 

〇遺伝・環境

 遺伝や環境は、性格形成に影響を与えるけれど、最終的な決定因子ではない。「何が与えられているかが問題ではなくて、与えられたものをどう使うかが問題」。どんな性格に育ってしまっていても、いつでも修正できる。過去は現在を縛らない。過去なんか関係ない。今ここで何を決断し実行するかだけが、我々の幸福への鍵。

 

〇目的と方向

・目的は、未来のどこかにあるが、方向は今ここにある。

・目的は、常に幻想にすぎないが、方向は現実。

・目標っていうのは、方向の矢印を伸ばしていった先に、仮に想定したもの。それは実在しない。

 

〇自己受容

 存在するのは、今ここにいるこの私だけ。私がこの私を好きになってやらなかったら、誰も私を好きになってはくれない。「いとしい私」って言える人だけが、「いとしいあなた」って人から言ってもらえるし、「いとしいあなた」って人に言う資格がある。まず何が何でも、ありのままの自分を好きにならなくては。そこからすべてが始まる。

 

〇共同体感覚

 アドラー心理学は、ルールをとても気にする心理学。アドラー心理学が扱おうとしているのは、個人についても集団についても、隠された無意識的なものだけではなくて、運動の法則全体。個人の内的ルールがライフスタイル、集団のライフスタイルがルール。真剣に生きなければならないが、深刻になってはいけない。ゲームの結果に感情的に反応しなくてもいい。

①所属感:私は共同体感覚の一員

②安全感:共同体は私のために役立ってくれている

③貢献感:私は共同体のために役立つことができる。

 

〇ライフスタイルとルール

 アドラー心理学は無意識を無視はしないけれど、それほど重視しない。人間関係にトラブルがなければ、意識的なものであれ、無意識的なものであれ、ルールはチェックしなくていい。人間関係にトラブルがある場合には、個人のライフスタイルがおかしいか、あるいは集団のルールがおかしいかのいずれかに原因がある。だから、そのいずれか、あるいは両者をチェックすることが多い。どちらを先にチェックするかは、ケース・バイ・ケース。

 

〇目の前の人しか診断できない

 われわれが診断できるのは、われわれの目の前にいる人のライフスタイルだけ。その人が誰についてしゃべっていようと、その言葉には、その人自身のライフスタイルのみを反映している。

 

アドラーの3原則

①自己受容:私は私のことが好きだ

②基本的信頼感:人々は信頼できる

③貢献感:私は役に立てる人間だ

 

 コーチングで学んだアドラー心理学が実際の治療の場面でどのように活用されているが、とてもイメージしやすい内容でした。特に、第1巻は性格は変えられるかどうか、自分自身を見つめ直す際にもとても役に立つと感じました。

性格は変えられる (アドラー心理学を語る1)

性格は変えられる (アドラー心理学を語る1)

 

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