『月瞑想』(西川隆光)
「あの満月のような丸く柔らかな光輝く自分となりなさい」。月瞑想とは、2000数百年前に、御釈迦様が説いた瞑想法です。人の魂も、あの満月と同じく、太陽という神の光を自分に映し出し、神と表裏一体の存在として存在している。だから、心という鏡に映る光が曇らないよう、日々の反省をしなさい。そして、心の掃除をしっかりと行った状態でもって、祈りなさい。その教えと一連の月瞑想メソッドをまとめた一冊です。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯在り方
・言い換えるなら「使命感」。揺るぎない思考の軸。月瞑想を始めるに当たり、この信念=在り方を決めてみる。在り方が決まると、歩んで行くべき道(Way)が明らかになるから。
・瞑想によって、在り方を顕在化させて行く。漠然と潜在的に思っていることを明らかにすることを正信(しょうしん)という。
・在り方=理想の自分、Way=理想の人生。
◯導入のマントラ
・「私の中にある宇宙のエネルギーとつながるシステムを解放しなさい。そして、そのシステムを霊体・幽体・肉体の三体と同調させなさい」
・霊体:意識体としてのエネルギーを100%使える領域。霊が宿った肉体を持った人間なので、霊体が受けているエネルギーを、そのまま肉体に反映させるのは通常困難。
・幽体:れい体と肉体の間をつなげている部分。
・チャクラ:霊体と肉体を介している幽体には、チャクラというエネルギーポイントが備わっている。
◯チャクラ調整
・チャクラ(第一チャクラ〜第七チャクラまで)
1)肛門と性器の間(赤)→2)下腹部(丹田、オレンジ)→3)みぞおち(黄)→4)胸の中心(緑)→5)のど(青)→6)眉間(藍)→7)頭頂部(紫)
・チャクラ調整の方法
①坐禅のポーズをとる(まっすぐ立っても良い)
②軽く目をつむり、呼吸を整え(軽い腹式呼吸)、自分自身が月に覆われているイメージをしてみる。
③着地している部分を第1チャクラと思い、お尻なら1点、直立しているなら足の裏の2点を意識する。そこに赤くて丸い光の玉を思い浮かべ、ドレミの「ドー」と発音しながら、その光の玉を上昇させていく。
④次に膀胱の辺りでオレンジの丸い玉に変化させながら「レー」と発音していく。同じ要領で、だんだんと光の玉を上昇させていきながら、最後は頭からその光を抜いていく。
◯基本の月瞑想
①背筋を伸ばす。椅子に座っても座布を敷いて結跏趺坐の姿勢でもどちらでも良い。
②口から息を吸いながら、おへそのあたりのお腹をへこませていく。ゆっくり息を吐きながらお腹をへこめていく。息を吐き切ったら、1秒くらい呼吸を止め、今度はゆっくりと鼻から息を入れていく(同時にお腹を膨らませる).息が充分入ったら、また1秒くらい息を止め、またゆっくり息を吐いていく。
③この呼吸(丹田呼吸法)をゆったりしたリズムで繰り返し3分ぐらい行っていく。吐く息10秒、息を止めて1秒を繰り返す。
④一旦呼吸を緩やかな腹式呼吸に戻し、月を描いていく。眉間の先に、1メートルくらい先にきれいな満月の絵がかかっていることをイメージして、目をつむって、未見でもってその満月を眺める。
⑤この状態を保ちながら、月とお話をしていく。それが月瞑想の基本。月との対話。在り方であれば「自分は、どうあるべきだろう」と話しかけてみて、答えが浮かび上がってくるまで静かに待つ。
◯月瞑想ワークのマントラ
①目をつむり、夜空に浮かぶ、まん丸の満月を眺める。
②その満月を眺めながら、呼吸と満月を合わせる。
③満月に呼吸が合ってきたなと感じられたら、その状態をキープする。
④マントラを授ける。心の中で次の言葉を3回くらい唱えながら、頭のてっぺんから凝り固まった自分をほぐすエネルギーが流れ込んで来ることを確認する。
1)「思考のブロック解除」(正見):ありのままの自分を取り戻したい時
2)「感情のブロック解除」(正思):ネガティブな感情を打ち消したい時
3)「表現のブロック解除」(正語):心の奥底にあるメンタルブロックを打ち消したい時
4)「行動のブロック解除」(正業):目的達成のための行動力をアップさせ、出会いを引き寄せたい時
5)「時間のブロック解除」(正命):失敗パターンを改善して、良き習慣化の波を作りたい時
6)「努力のブロック解除」(正進):積極的にアウトプットできる自分になりたい時
7)「つながりのブロック解除」(正念):あなたが願う未来を宇宙に届け、事故実現したい時の月瞑想
8)「アヴァローキテーシュヴァラ」(正定):最高に運が良くなる瞑想法
◯魂のスパイラル上昇
・月瞑想を体得していく過程で、「見ている世界が違う」ことに気づくはず。その時点で魂は次元上昇している。
・一つ高い視点から見える世界において、新たなる探究心が湧いてくる。ここで、「見る」という原点に戻り、新しい次元への道が見えてくる。それは、「在り方 Way」に繋がっている。その在り方を求め続ける限り、無限にその道は繋がっていく。
苦手なスピリチュアルな内容でした。しかし、太古の昔から人が眺めてきた月には、何か心が落ち着く魅力があるのは確か。そこで感じる何かを瞑想や内省に取り入れていくことには魅力があります。