『もう、不満は言わない』(ウィル・ボウエン)(◯)<2回目>
再読しました。何度もチャレンジして、失敗成功を繰り返しているワーク。
①不平不満、②悪口、③ゴシップの3つを21日間連続で言わない(心の中で思うだけならセーフ)というシンプルなルール。これが実際やってみると、難しくて、気づきも多いので驚きです。
気づきの内容としては、「自分が無意識に発しているネガティブワードに気づく」。そこから、「自分の思考のクセに気づく」こと。
そして、ネガティブ感情が生じた時に発する言葉を変えていく訓練をすると、状況の受け止め方が客観的になり、相手に伝えるメッセージも感情的にならずに、事実を伝えられるようになっていきます。
感情を押し殺すわけではなく、伝えるんだけれども感情に左右される発言にはならない。
これはやってみないとわからないところもありますが、「内面から自分を変える」という意味で、とても効果が高いと思います。
(印象に残ったところ・・本書より)
◯ワークの内容
・次の3つのことを21日間連続で言わない(心の中で思うだけならセーフ)
①不平不満
②悪口
③ゴシップ(褒め言葉や、相手の前で一言一句話せる内容はOK)
・もし、3つのことを口にしたら、1日目からやり直し
・通常、4〜8ヶ月ほどかかる
◯ワークの効果
・自分の言葉を意識するようになります。
・自分の言葉を変える努力をするようになります。
・そうするうちに、考え方が変化し、
・生き方を考え直すきっかけになります。
・そうして、言葉・考え方を中心に、習慣が変化していきます。
◯気づきの4ステップ
①「自分が不平を口にしているのに気づかない段階」
・口から出た言葉は、自分の耳でも聞いているが、なぜか自分が不平不満を言っていることに気づかない
・口臭と同じで、他人の口から出たものだけがわかる
・1ヶ月に1回以上不平不満を言うようなら、それは習慣的な不平不満であって、痛みを求めて「痛い」と言っているようなもの
・不平不満の多くは、他者からの、人間関係における特定の反応、例えば同情や是認などを引き出そうとする思惑を含んでいる。例えば人は、体の不調について愚痴をこぼす。本当に具合が悪いからではなく、むしろ病人の役割が他者からの同情や、嫌なことを回避するという二次的な利益を生じるからである(心理学者:ロビン・コワルスキー)
②「自分が不平を口にしていることに気づく段階」
・不快な気分になる段階。似たもの同士は引き合う。。自分の思考パターンと調和するものは引きつけ、しないものは遠ざける。不平不満を言うと自分が望むこととは離れてしまう。
・相手の気になる欠点は自分の欠点。自分の欠点に、人はなかなか気づかないもの。気になって仕方がない性癖」というのは、往々にして自分自身が持っているもの。他の人の欠点を指摘したいと思った時は、それは、もしかして自分の欠点でもあるのではと、考えてみることが必要。
・安定した人間になるためには、何かを変えようとするのではなく、ありのままの自分を受け入れること。口にする不平不満が減れば、心の中で生まれる不平不満も自然と減っていくもの。
③「意識すれば不平を口にしないですむ段階」
・この段階は、「とても過激な状態」。自分が口にする言葉すべてを、意識する。言葉が口から出る前に気づける。発する言葉は以前よりもポジティブ。
・このステップ3大切なのが、仲間の存在。一緒にチャレンジする仲間を誘うこと。それは、お互いに監視して指摘し合うためではなく、うまくいっているときに喜び合い、最初からやり直しになったときに、めげずに続けるように励まし合うため。
④「無意識に不平を口にしない段階」
・自分に関しても欠点を見るより、評価する視点を持つようになる。ある経験を「処理」するときには、自分の解釈を加えずに語るようになる。
・例えば、日常会話の中で、これまでは、「君はそういうことをするくだらない人間だと思う」と言っていたとしたら、この段階では、「君がそういうことをすると腹が立つんだ」というように、ただ、自分の感情を伝えるだけで、相手を批判評価したり、自分の解釈を加えずに話せるようになっている。
◯成功者の声
・「人生がより豊かに、幸せになった」
・「ビジネスの見通しが、今までになく良くなった」
・「人間関係が前向きになり、人と衝突することが少なくなった」
・「良いことに目が向くようになり、与えられた恵みに感謝できるようになった」
など。
ちなみに、このワークをやってみて、実際に私が言ってしまったネガティブワードはこんな感じ。今ではめっきり言わなくなりましたが(笑)
「でも」「◯◯さんのせい」「ありえなーい」「まじっ」「無理!」「めんどくさっ」「どうせ」「信じられない」「しゃーない」「やってらんない」「絶対◯◯ないわ」「とりあえず」「なんでー」