『世界はバランスでできている』(ジョン・F・ディマティーニ)(◯)
こういう良書が広まるといいなぁと思う一冊。「感謝」を軸に、世の中のバランスに気づく。光の当たる方があれば、当たらない方もある。日常では、どちらか片方しか見えていないことが多いかもしれませんが、両方が見えているとどうでしょう?俯瞰すると受け入れられることって多いと思います。世界は、常にバランスがとられており、調和の中で成り立っていることをさまざまな事例と理論づけで、まとめられています。さすが、ディマティーニ博士と思う内容です。一方、「感謝する」といっても、ちょっと無理矢理感、やらされ感を感じるなぁという方は、『ザ・マジック』(ロンダ・バーン)で実際に感謝ワークにトライしてみることをお勧めします。
(印象に残ったところ・・本書より)
以下、各章で気になったテーマを箇所書きしておきます。テーマが気になった方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。
◯第1章のまとめより
・すべての物事は「相反するもの」がペアで1セットになっている。
・私たちは認識できる範囲だけを「現実」と呼んでいる。
・「ストレス反応」は意識を覚醒するためのフィードバックである。
◯第2章のまとめより
・「正反対の価値観」を持つ人によってバランスが取れている。
・法則性を認知できないものは「ミステリー(神秘)」、認知できるものは「ヒストリー(過去)」となる。
◯第3章のまとめより
・奇跡とは、感謝の力によって「自然の法則」が作用しているだけのこと。
・人生はプラスとマイナスが完全に「50対50」のバランスになる。
・ポジティブだけを追い求めることが「悪夢」と「うつ」になる原因。
◯第4章のまとめより
・組織は「正反対の人」がいることでバランスを保っている。
・人は「感謝と恐怖」を同時に経験することはできない。
・4つの感情(触発・夢中・好き・感謝)に沿うことで天職が見つかる。
・人生は成功していると思うと「下降」し、失敗だと感じた途端「上昇」する。
・集中し続けるには、「自分が最も重要だと思っている価値観」に沿うことが必要。
◯第5章のまとめより
・お金は人と似たところがあり、「感謝し愛してくれる人」のもとに集まる。
・1000万ドル稼ぐのも100万ドル稼ぐのも、注ぐエネルギーは大して変わらない。
・お金を本当に大事だと思うまでは「貯金」はできない。
◯第6章のまとめより
・相手の「利点」と「欠点」をバランスよく見つめたとき、相手に感謝を愛情を覚える。
・親切と意地悪、支援と試練など、家族全員が「それぞれの役割」を演じることでバランスを保っている。
◯第7章のまとめより
・「英知」とは、あらゆる出来事や人々の両方の側面に目を向けること。
・「無知」とは、物事の片面だけに目を向けて、もう一方の面を無視してしまうこと。
・人生における支持と試練は「完璧なバランス」が取れており、どちらも必要である。
・私たちが「幸せ」と呼ぶ、良いことばかりの一方に偏った状態は幻想である。
◯第8章のまとめより
・人は欲しいものを手に入れるために、気づかないうちに「外見」を変化させる。
・身体は症状を通して、心の状態を「フィードバック」してくれる。
・治療は感謝して心のバランスをとった瞬間から始まる
◯第9章のまとめより
・唯一の間違いとは、目に見えない人生のバランスと秩序を認識していないこと。
・絶えず変化する環境に対して、感謝の魔法は「完全な適応力」を発揮する。
・「人生で求めるものの対極にあるもの」が、私たちを目覚めさせる。
ちょうど、『ザ・マジック』(ロンダ・バーン)をきっかけに始めた、朝の感謝ワーク(感謝10個と理由を書き出す)。実際のワークは、28日で終了しますが、その後も継続し、間もなく1,000日(=感謝1万個)になります。感謝体質を作ると「引き寄せが起こる」。というか、「自動引き寄せモード」に入る感じでしょうか。これは、やった人しか信じられない世界観ですが、人生の見え方が変わるパワフル・ワークです!しかもお手軽。本書と『ザ・マジック』はセットですなー!