MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

ネガティブな感情の魔法(ブレネー・ブラウン)

『ネガティブな感情の魔法』(ブレネー・ブラウン)

 2012年のTED登壇で有名になった著者の本書。心理学者、作家であり大学教授。誰にでも弱みはあるものだと思いますが、そのネガティブ感情に引っ張られて自分にブレーキをかける人生から脱出する方法を説いた一冊です。具体的な行動に落とし込む「魔法のルール10」は、身近な取り組みとして日常で活用できる内容です。ネガティブ感情ともうまく付き合っていきたいですね。

 

(印象に残ったところ・・本書より)

◯心の中のネガティブに光を当てる方法

・羞恥心は誰もが持っている

・みんな羞恥心について話すことを嫌がる

・羞恥心は心を支配する

→羞恥心は自分の価値を下げてしまい、打ち明けないと大きくなってしまう。

 とにかく誰かに正直に話すこと。話せば感情は消えていく。

 

◯間違った相談相手

・話を聞いて同じように恥ずかしいと感じる友人

・共感ではなく、同情する友人

・あなたを「完璧な人格者」としてあがめている友人

・あなたの欠点に不機嫌になり、怒る友人

・ネガティブなことを知りたくないという感情のために、あなたの経験を過小評価し、ポジティブなことしか言わない友人

・友達の意味を勘違いして、自分を優先する友人

→思いやりを期待する相手として適しているのは、強い信念を持った臨機応変な人、特に重要なのは、強みも悩みもすべてひっくるめてあなたを受け入れてくれるかどうか。

 

◯「自立」の呪縛から自由になる

・「誰の助けも借りず、一人でこなすこと」を重視する文化の壁。「助ける人」と「助けが必要な人」のどちらになってもいい。

・心を開いて受け取らなければ、心を開いて与えることはできない。助けてもらうことを躊躇うのなら、意識していようといまいと、助けることにも躊躇いがある。

 

◯魔法のルール10

①人がどう思うかより、自分がどうしたいか
②完璧主義は捨てていい
③変化を恐れない
④「ありがとう」のパワーを手にする
⑤チャンスを掴む直感を鍛える
⑥他人との比較をしない
⑦大胆に遊び、堂々と休む
⑧ぶれない自分を手に入れる
⑨「To Do リスト」なんてゴミ箱行き
⑩もっと熱くなっていい

 

 このテーマの難しいところは、頭では理解できても、そんなに簡単には行動に移せないところ(それができれば苦労しない)。なので、「べき論」が来ると思わず抵抗したくなります。本書の、魔法のルール10には、1)心を落ち着ける、2)元気のもとを手に入れる、3)行動に移す、というステップで自分なりの方法を見つけていくことという流れが作られています。ネガティブな感情が湧いたとしても、それを冷静に受け入れ、少しずつ前進する力に変えていけるといいなと思います。