『まんがでわかるドラッカーのリーダーシップ論』(監修 藤屋伸二)
本書は、旅行会社を退社して故郷に帰り、「村おこし特命村長」に任命された主人公が悩みながらも周囲を巻き込みプロジェクトを成功に導くストーリー。
登場人物のセリフやコラムでドラッカーのリーダーシップ論が学べます。
(印象に残った登場人物のセリフ‥本書より)
〇「指示を与えて人を動かすことはリーダーの本質ではない。一流のリーダーはメンバーが自然と動くようにチームの環境を整える‥」
〇「どういうメッセージをメンバーに発するのか‥リーダーの行動や態度そのものをメンバーは「こんな組織にしたい」というメッセージとして受け取り、それが組織の空気を作っていくんだ」
〇「一般社員と専門家ではやる気の引き出し方が違う。一般社員の場合、自分では自分の強みに気づいていないこともある。そこを気づかせ達成感を味あわせてやることが大事だ。対して専門家は自分の強みを理解しているため、自分の仕事をどう行うか最初から自己決定できる。だからとにかく高い成果を求めること。評価は彼らの成果に対してのみ下すことが大切なのだ」
〇「人は型にはめても動かない。逆にやる気をリードできれば、どんどん動いてくれるということだな」
〇「誰にだって弱みはある。ドラッカーは「上司」と呼ぶが、組織の内外を問わず上の立場の相手の弱みを補って動くという発想もリーダーシップには欠かせないのだ」
〇「要するにすべての人に当てはまる仕事の仕方なんてないってことさ。人にはそれぞれ自分にあったやり方がある。それは一人ひとりの価値観が違うからだ。ならば、職業人としてどんなタイプなのかを知る必要があるというわけだ」
〇「そっか、考えるだけじゃなく動いてみないと分からないこともあるってことね‥」
〇「人によって「最高」と思える場所は違う。だから好きな場所を見つければいいんだ」
私にとってリーダーシップという言葉はビッグワードであり、人と話すときは、具体的な行動を示したり、〇〇のようなリーダーシップと修飾してみたり、別の言葉に言い換えてみたりと、一工夫することを心掛けています。
その点、本書のようなマンガのストーリーは具体的な行動でイメージしやすい点が頭に入りやすいですね。