MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2023-06-01から1ヶ月間の記事一覧

一倉定の社長学シリーズ⑨(一倉定)<新・社長の姿勢>

『一倉定の社長学シリーズ⑨』(一倉定)<新・社長の姿勢>(◯) 著者(1918−1999)は、経営指導歴35年、我が国の経営コンサルタントの第一人者で、大中小約5,000社を指導。本書は、著者の社長学シリーズ(10冊)の第九弾「新・社長の姿勢」。平成3年の作品…

リスキリングは経営課題(小林祐児)

『リスキリングは経営課題』(小林祐児)(◯) ここ最近の流行ワード「リスキリング」。DX化の推進とともに学び直しなど中高年社会人教育にフォーカスがあたっています。パーソナル総研上席主任研究員の著者が議論のベースとなるデータを提供しながら、学び…

『一倉定の社長学シリーズ⑧』(一倉定)<市場戦略・市場競争>

『一倉定の社長学シリーズ⑧』(一倉定)<市場戦略・市場競争>(◯) 著者(1918−1999)は、経営指導歴35年、我が国の経営コンサルタントの第一人者で、大中小約5,000社を指導。本書は、著者の社長学シリーズ(10冊)の第八弾「市場戦略・市場競争」。昭和60…

EVX EVトランスフォーメーション(リブ・コンサルティング)

『EVX EVトランスフォーメーション』(リブ・コンサルティング) 本書は、中堅・ベンチャーをメインとした経営コンサルティング会社のモビリティインダストリーグループがEVの事業の現在と未来についてまとめた一冊。具体的には、EVシフトが進展している背景…

イシューからはじめよ(安宅和人)

『イシューからはじめよ』(安宅和人)(◯) 圧倒的に生産性が高い人の共通していること、それがこの「イシュー」、つまり「何に答えを出すべきなのか」ということについてブレることなく活動に取り組むこと。本書は、マッキンゼー出身の著者による、考える…

中小企業論(安田武彦他)

『中小企業論』(安田武彦他) 中小企業という大きな括りをどう学べば良いか?という問いに答えてくれる教科書的な一冊です。ライフサイクルに基づき、①中小企業の誕生、②発展・成長、③起業関連携・集積・クラスター、④経営者引退と事業承継・廃業、⑤オーナ…

問い続ける力(石川善樹)

『問い続ける力』(石川善樹) 「◯◯では・・」の「では派」(出羽の守<かみ>)。「◯◯とは・・」の「とは派」。あなたはどちら派?前者は他人の意見を持ってくるタイプ、後者は自分の意見を求め続けるタイプ。本書では、もちろん後者の「◯◯とは・・」と問い…

問いの立て方(宮野公樹)

『問いの立て方』(宮野公樹) 著者は、京都大学学際融合教育研究推進センター准教授。冒頭、「いい問いの立て方」について3つの観点が紹介されています。①「いい」という言葉の意味。「良い」か「善い」か。②「問い」とは何か。問題や質問など調べれば答え…

エミール(下)(ルソー)

『エミール(中)』(ルソー) 著者のルソーは、1712年フランス生まれ。昔社会科の教科書で『社会契約論』とセットで暗記した記憶がありますが、もう一つの代表作が『エミール』。表紙に記載されているように、「ある教師がエミールという平凡な人間を、誕生…