2019-01-01から1年間の記事一覧
【2019年のBest10】 2019年も約180冊を投稿いたしました。 その中から特に印象に残った本を10冊ご紹介いたします。 (去年までは、Best5でしたが、良書が多すぎて収まらなくなってきました・・・。 発行が古い本もありますが、たまたま今年出会ったのがご縁…
『論語(NHK100分de名著ブックス)』(佐久協) 2500年前の中国春秋時代を生き抜いた孔子。約500章句に書かれた言葉は、現代人が読んでも響く言葉も多く、在り方を考える上でもとても役立つ内容です。本書は、100分de名著シリーズらしく、内容もわかりやすく…
『究極の呼吸法』(ヨギ・ラマチャラカ)(◯) これは良い本に出会いました!著者の本名は、ウィリアム・ウォーカー・アトキンソン(1862〜1932年)。生涯100冊以上の著作を残し、『ザ・シークレット』を著したロンダ・バーンや明治・大正の実業家・思想家の…
『原始仏典 長部教典I(第1巻)』(監修:中村元)④(◯) 原始仏典シリーズ第1巻(全部で19巻あります)。続きです。 (印象に残ったところ・・本書より) 【ジャーリヤ経】 ◯概要 ・マハーリ経の後半と内容が一致する。霊魂と身体は同じものか質問される…
『星野佳路と考えるファミリービジネスの教科書』(編集・構成:小野田鶴)(◯) ファミリービジネス経営の実践者であり、抜群の存在感がある星野佳路さんが入山章栄教授とともにファミリービジネスの経営の切り口を議論したあと、10名のファミリービジネス…
『原始仏典 長部教典I(第1巻)』(監修:中村元)③(◯) 原始仏典シリーズ第1巻(全部で19巻あります)。続きです。 (印象に残ったところ・・本書より) 【阿摩書経】 ◯概略 ・バラモン優位説は容易に王族優位説により論破されることを示し、その後で、…
『原始仏典 長部教典I(第1巻)』(監修:中村元)②(◯) 原始仏典シリーズ第1巻(全部で19巻あります)。続きです。 (印象に残ったところ・・本書より) 【沙門果経】 ・前半は、アジャータサットゥ王が釈尊と初めて出会い、その時までに自分が当時の有…
『原始仏典 長部教典I(第1巻)』(監修:中村元)①(◯) 原始仏典シリーズ第1巻(全部で19巻あります)。本文だけで580ページのボリューム。原始仏教とは、ゴータマ・ブッダ(釈尊)自身の時代およびそれに続く弟子たちの時代、およそ紀元前3世紀ごろま…
「座右の書『貞観政要』」(出口治明)(◯) 著者は、ライフネット生命代表取締役から立命館アジア太平洋大学学長に就任され、最近は歴史に関する著者を多数執筆されています。本書は、普段は人に「この本を読みなさい」と勧めない著者が例外的にリーダーに…
『あり方で生きる』(大久保寛司)(◯) 私の考えている生き方に近い価値観で書かれていました。日々どのように考え行動するかによって、幸福感も人とのつながりも仕事の成果も変わってくる。著名な方で評価も高い方ですので、お名前だけは存じ上げています…
『大乗の教え(下)』(中村元) 本書は、20世紀を代表する仏教大家である著者がNHKラジオ第2放送で全26回の講義を行った講義録です。第4巻となる本書では、『阿弥陀経』『大無量寿経』『観無量寿経』『華厳経』『理趣経』などが解説されています。もとも…
『ブッダの生涯』(中村元)(◯) 20世紀の日本を代表する仏教大家である著者。その中でも本書の4巻シリーズは最もわかりやすく、入門書として最適です。というのも、1985年のNHKラジオダニ放送の全26階の講義録を4冊に分けて収録したもので、語り口調で…
『大乗の教え(上)』(中村元)(◯) 本書は20世紀を代表する仏教研究家である著者が、1985年にNHKラジオ第二放送で全26回の連続講義をされた講義録を4巻にまとめた第3巻です。第3巻では、「般若心経」「維摩経」「法華経」をはじめとした経典が解説され…
『あなたの魂を照らす60の物語』(OSHO) 人間はこの世のランプ。自分の内側を深く見つめる時に永遠不滅のものを認知することができる。真実というのは直接的に伝えることのできるものではないが、寓話によって真実に誘うことはできる。本書は20世紀のインド…
『なぜ時間を生かせないのか』(田坂広志)(◯) 一生懸命に時間の使い方を工夫しても充実感が得られない。それは、時間を捻出し一生懸命に自己研鑽の努力をしなければ競争に勝てないという密やかな「強迫観念」のため。本当の意味で時間を生かすとはどのよ…
『真理のことば』(中村元)(◯) 本書は20世紀を代表する仏教研究家である著者が、1985年にNHKラジオ第二放送で全26回の連続講義をされた講義録を4巻にまとめた第2巻です。第2巻では、「ダンマパダ」(真理のことば)をはじめとした原始仏典が解説されて…
『ブッダ伝』(中村元)(◯) この著者の解説はとてもわかりやすいです。20世紀の日本を代表する仏教研究者である著者の著書は多数あるのですが、その中でもブッダの生涯を中心に原始仏教の仏典についてまとめられた一冊です。 (印象に残ったところ・・本書…
『U理論[エッセンシャル版]』(C・オットー・シャーマー)(◯) 難しいものは難しい。とは言え、えっシャンシャル版になって、かなり要点が見えてきました。マンガ版⇨エッセンシャル版⇨本編と進んでいけば、だんだん理解できるようになるのではないかと思い…
『般若心経』(OSHO)(◯) 20世紀のインドの思想家OSHOが般若心経を語った一冊。「あなたの内なるブッダにご挨拶します。あなたはそれに気づいてないかもしれない。あなたはそんなことを夢に見たこともないかもしれない。自分がひとりのブッダであるなどと…
『栗山ノート』(栗山英樹)(◯) 日本ハムファイターズ監督である著者。読書家でもあり、表紙に続く巻頭カラーページには、書棚にある大量の本が印象的です。本書は、『論語』などの東洋哲学の言葉とともに、その考え方を実践の場でどのように活かしている…
『仏教語源散策』(編著:中村元) 本書は、仏教を語源とする現代でも使われている用語をその歴史とともにまとめた、用語集や辞典を3〜4ページに膨らませてわかりやすく解説した一冊です。 日常使ったり聞いたりする言葉だけど、そもそもどんな意味だった…
『理趣経』(正木晃)(◯) 空海が最澄への貸し出しを断りその後の不仲説の元となった経典としても有名な『理趣経』。中期密教にあたる概ね7世紀に成立したとされています。特に、仏教ではタブーとされる性という根源的な行為を全面的に肯定することで、人…
『ブッダの真理のことば 感嘆のことば』(中村元)(◯) 本書は、『法句経』の名で知られる「真理のことば」(ダンマパダ)と「感嘆のことば」(ウダーナヴァルガ)の日本語書き下し文を収録。どちらもブッダの教えを集めたもので、人間そのものへの深い反省…
『原始仏典』(中村元)(◯) ブッダの教えを最も忠実に伝える原始仏教の経典の数々を仏教思想学の大家である著者がわかりやすいく解説した一冊です。著者は、従来、中国語訳された仏教経典を日本語訳するのが主流であったところ、原典のサンスクリット文字…
『空海「弁顕密教二教論」』(加藤精一) 一度他の書籍で本書を読んで、全然頭に入って来ず「難しい本だな」と思ったので、本を変えて読んでみたら「やっぱり、難しい本」でした(笑)。本書は、空海が密教と顕教の違いを様々な経典を根拠に解説したもので、…
『わかる仏教史』(宮元啓一)(◯) 本書は、インド仏教、中国仏教、日本仏教の歴史を約260ページでコンパクトにまとめた一冊。まずは、仏教の歴史をざっくり理解したい方にお勧めです。ブッダの時代から、部派仏教として分裂し大乗仏教と上座部仏教が出来上…
『大日経・金剛頂経』(訳・解説:大角修) 本書は、空海が伝えた2大密教経典の現代語訳です。少々難しい密教経典をわかりやすい言葉で解説しているという点では、とっつきやすい本でした。空海の著書を勉強しているとすぐに、この2つの経典に行き当たりま…
『空海の思想について』(梅原猛) 本書は、120ページ弱のボリュームの中に、空海の思想と『即身成仏義』『声字実相義』『吽字義』という3冊の書物のエッセンスが詰め込まれた一冊。冒頭、「弘法大師空海の思想については語るのは、はなはだむつかしい」と…
『性霊集』(空海) 本書は、空海が人生の折々に著作した朝廷への願文、碑文、歎徳文、書簡などを弟子の真斉が写し取り十巻に編纂したものであり、空海のプロフィール的な存在です。この中から30篇を厳選し、書き下し文と平易な口語訳、解説で紹介されていま…
『運気を磨く』(田坂広志)(◯) 著者の本は、発売されるたびに読み続けていますが、その中では最も感覚的な世界観です。目に見えない世界である「運気」。「運気」は未だ科学的には存在が証明されていないが、多くの方が存在を信じている。ポジティブなこ…