MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2015-12-01から1ヶ月間の記事一覧

厳選!受講期間中に読みたい私のお薦め本(2015年12月末時点)

『厳選!受講期間中に読みたいお薦め書籍』(2015年12月末時点) 「授業前に読んだほうがいいお薦め本は?」とのご質問を頂いた際に、お薦めしている厳選書籍です。半年ぶりに更新いたしました。 (☆=最初の1冊としてお薦め) 【クリティカルシンキング】 …

創造と変革の志士たちへ(堀義人)

『創造と変革の志士たちへ』(堀義人)(2回目)(〇) グロービス経営大学院堀学長の著書です。経営道場Day4の課題図書でもある本書。グロービスの教育理念やその骨子、志士として学生に期待することがまとめられています。 ■ひとことまとめ 能力・人的ネ…

安岡正篤 人間学(神渡良平)

『安岡正篤 人間学』(神渡良平) 本書は、陽明学者である安岡正篤さん(1898~1983年)の著書から人間学にまつわる部分を100余り引用して解説を加えたものです。歴代総理の指導者として政治の節々に登場し、官僚・財界の教育に当たった安岡さんの教えの要点…

スタンフォードの自分を変える教室(ケリー・マクゴニガル)

『スタンフォードの自分を変える教室』(ケリー・マクゴニガル) 2013年のベストセラー本。心理学である著者のスタンフォード大学での人気講座を書籍化したものです。抽象的な概念である「意志力」についての考え方を変え、行動に移して潜在能力を引き出すた…

中江藤樹の生き方(中江彰)

『中江藤樹の生き方』(中江彰) 企業家リーダーシップDay4の課題図書、『代表的日本人』(内村鑑三)の一人として紹介された中江藤樹(1608~1648年)。現在の滋賀県高島市に生まれ、やがて日本の陽明学派の祖と呼ばれる中江藤樹の生き方をコンパクトにまと…

徳川家康(26)(山岡荘八)

『徳川家康(26)』(山岡荘八)(〇)(完) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. (第26巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 家康の大往生を書き上げた最終巻。死して後も太平であることを願い、伊…

徳川家康(25)(山岡荘八)

『徳川家康(25)』(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. (第25巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 第25巻は、大坂夏の陣。夏といっても1615年4~5月(新暦で6月)に行われた戦…

EQ(ダニエル・ゴールマン)

『EQ』(ダニエル・ゴールマン)(〇) 経営道場Day2の課題図書。1996年に発表されベストセラーになった良書です。「心の知能指数」として、IQと対比して説明されるEQ。本書の流れを汲んだ書籍が多数発売されるなど、能力開発の考え方が広がり、世の中に大き…

ロシアの論理(武田善憲)

『ロシアの論理』(武田善憲) グローバル・パースペクティブDay2で学んだロシア。これまでロシアについてきちんと学ぶ機会がありませんでしたが、授業に合わせて読みました。2010年(メドヴェージェフ大統領時代)に発行された本書は、90年代の混乱からプー…

真説「陽明学」入門(林田明大)

『真説「陽明学」入門』(林田明大)(〇) 経営道場Day3の課題図書である本書。陽明学に関する本は数多く出版されていますが、グロービス経営大学院の課題図書に取り上げられているだけあり、陽明学の解説だけではなく、王陽明の生涯や日本陽明学の系譜も含…

資本政策立案マニュアル(石割由紀人)

『資本政策立案マニュアル』(石割由紀人) 本書は、上場を目指すベンチャー企業と実務家向けに、資本政策立案のコンセプトと手法を解説した一冊です。資本政策の基本理論、具体的な資本政策の策定手順、ベンチャーキャピタルからの資金調達方法についてまと…

嫉妬学(和田秀樹)

『嫉妬学』(和田秀樹)(〇) 企業家リーダーシップの授業で堀学長からお薦め書籍としてご紹介があった本書。嫉妬には、足を引っ張る”エンビー”嫉妬と、上を目指す”ジェラシー”嫉妬がある。方や人間を恨みの塊のようにして、相手だけでなく自分までも不幸い…

「無知」の技法(スティーブン・デスーザ、ダイアナ・レナー)

『「無知」の技法』(スティーブン・デスーザ、ダイアナ・レナー)(〇) 田久保先生が「今年読んだ中で3本の指に入る」と紹介されていたので、即買いしました。 本書は、「知らない」ということについて、幅広いレンズを通して考察していくもので、様々な…

二宮尊徳の経営学(童門冬二)

『二宮尊徳の経営学』(童門冬二) 企業家リーダーシップDay4の「代表的日本人」の一人として取り上げられた二宮尊徳。学校にある薪を背負って本を読む姿以外まったく予備知識なしでしたので、何か手がかりになる本はないかと探していたところ、本書に出会い…

ほんとうに役立つNLP(山崎啓支)

『ほんとうに役立つNLP』(山崎啓支) NLP(Neuro Linguistic Programming:神経言語プログラミング)は、1970年代に米国で確立した能力開発手法です。本書では、「幸せに成功する人生」を目的として、NLPを使ってどのようにそれを実現していかという観点から…

徳川家康(24)(山岡荘八)

『徳川家康(24)』(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. (第24巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 1614年大坂冬の陣から1615年4月までの半年間が描かれています。 決戦ならない…

上杉鷹山の経営学(童門冬二)

『上杉鷹山の経営学』(童門冬二)(〇) 企業家リーダーシップDay4の『代表的日本人』の一人として取り上げられた上杉鷹山。本書は、上杉鷹山を経営の観点からまとめています。童門さんの著書『小説 上杉鷹山』は上下巻でボリュームがあるので、とりあえず…

経済学入門(ミクロ編)(ディモシー・テイラー)

『経済学入門(ミクロ編)』(ディモシー・テイラー) スタンフォード大学で最優秀講義賞を獲得した授業を再現した本書。池上彰さん監訳で日本語訳も分かりやすいと思います。マクロ編を読み、その流れでミクロ編も読んでみました。 (印象に残ったところ‥本…

1940年体制(野口悠紀雄)

『1940年体制』(野口悠紀雄)(3回目)(〇) グローバル・パースペクティブのDay6で「日本経済の失われた20年」を学びましたが、失われた20年を学ぶなら戦時~戦後経済も学ばないと!と思い、再読しました。最新版は2010年版ですが、再読した2002年版とは…

地頭力を鍛える(細谷功)

『地頭力を鍛える』(細谷功)(〇) 本書は、「考える力」のベースとなる「地頭力」をフェルミ推定を使って鍛えようという内容。地頭力の本質は、「結論から」「全体から」「単純に」考える3つの思考力。インターネットの発達や世の中の動きが早まるにつれ…

「失われた20年」を超えて(福田慎一)

『「失われた20年」を超えて』(福田慎一) 本書は、「世界の中の日本経済」という全10巻シリーズの1冊目。バブル経済の発生~リーマンショックまでの約20年の日本経済についてまとめられています。バブル崩壊後の不良債権問題の処理の遅れが2000年代の生産…

戦略読書(三谷宏治)

『戦略読書』(三谷宏治)(〇) ヒトと違った面白い発想を出すためには、情報源を変える・拡げることが必要。資源配分(どんな本をどれくらい読むか)を変え、読み方(精読か斜め読みか)を変え、知識や思索を深め幅を広げる。本書では、そんな戦略的な読書…

戦後経済史(野口悠紀雄)

『戦後経済史』(野口悠紀雄)(〇) 戦後70年。戦時中に制定された国家総動員法による経済体制から、高度経済成長への転換。日米摩擦からバブル経済、その後の失われた20年。日本の経済構造はどのように変化し、これから未来を構築していく手がかりは何か。…

「学力」の経済学(中室牧子)

『「学力」の経済学』 (中室牧子)[kindle版] 教育を経済学の理論や手法を用いて分析することを目的としている教育経済学。本書は、その教育経済学が明らかにした「知っておかないともったいないこと」を紹介することを目的に書かれています。 (印象に残っ…

猫を助ける仕事(山本葉子、松村徹)

『猫を助ける仕事』(山本葉子、松村徹) 猫カフェ型開放シェルター、猫付きマンション、猫付きシェアハウス。毎年約10万頭の猫が殺処分されている現実を変えるための新たなビジネス。NPO法人東京キャットガーデンのビジネスモデルを紹介する内容です。 (印…

老子((株)イースト・ブレス発行)

『老子』((株)イースト・ブレス発行)[kindle版] まんがで読破シリーズから。きちんと読みたいと思う中国古典。でも、だいたい途中で止まってしまいそのまま積読という悪いパターンにはまるので、まずはマンガでざっくり要点を掴んでみようと思い、読んで…

徳川家康(23)(山岡荘八)

『徳川家康(23)』(山岡荘八)(〇) 全26巻。3度目の挑戦.。 今回は、リーダーとしての徳川家康を意識して読んでいます。. (第23巻の見どころ‥小説なので詳細は割愛します) 大久保長安が残した連判状。大坂との対決を避けるためにも大坂城開城が絶対条…

スタンフォードのストレスを力に変える教科書(ケリー・マクゴニガル)

『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』(ケリー・マクゴニガル)(〇) ストレスを避けるのではなく、受け入れてうまく付き合うことで、レジリエンスが身につく。思い込みを変えることで身体の反応を変え、選択までも変えてしまう。ベストセラーと…

イスラームからみた「世界史」(タミム・アンサーリー)

『イスラームからみた「世界史」』(タミム・アンサーリー)(〇) グローバル・パースペクティブDay5(サウジアラビア)の授業をきっかけにイスラムの世界を学んでみたいと思い買ってみました。著者はアフガニスタン出身でサンフランシスコの在住の作家。60…

プラットフォーム戦略-21世紀の競争を支配する「場をつくる」技術[Kindle版] (平野 敦士カール, アンドレイ ハギウ)

プラットフォーム戦略-21世紀の競争を支配する「場をつくる」技術[Kindle版](平野 敦士カール, アンドレイ ハギウ) 本書は、プラットフォーム戦略とはいったいどういうものなのか、なぜいま注目を集めているのか、どうすれば勝つためのプラットフォーム…