MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2017-05-01から1ヶ月間の記事一覧

30日で人生を変える「続ける」習慣(古川武士)

『30日で人生を変える「続ける」習慣』(古川武士) 習慣化コンサルタントである著者の習慣シリーズ。私自身、この読書ブログのように習慣化しているものもありますが、一方で続けたいけど続かないこともたくさんあります。すべてを習慣化できなくても、「せ…

気づきのセラピー(百武正嗣)

『気づきのセラピー』(百武正嗣) ゲシュタルト療法4冊目。本書は、「はじめてのゲシュタルト療法」という副題がついているとおり、はじめてゲシュタルト療法を読むのに適した一冊です。 ゲシュタルトとは、「まとまった」「全体性」を意味するドイツ語。…

力の抜きどころ(古川武士)

『力の抜きどころ』(古川武士) 本書は、全てに全力投球する「完璧主義」から、努力にメリハリをつける「最善主義」に移行することで、より柔軟に、より少ない時間で大きな成果を上げることを目指しましょう!という、少し肩の力を抜きつつも成果は出してい…

ドキュメント金融庁VS地銀(読売新聞東京本社経済部)

『ドキュメント金融庁VS地銀』(読売新聞東京本社経済部) 昨年、森金融庁長官のもと金融庁の新たな方針が描かれた『捨てられる銀行』(橋本卓典)が売れましたが、本書は、その森金融庁長官のインタビューも交え、地方銀行にどのような影響が及ぶのか、金融…

あたりまえのアダムス(ロバート・アップデグラフ)

『あたりまえのアダムス』(ロバート・アップデグラフ) 1916年発行の本書。登場人物「あたりまえのアダムス」は広告マンの物語。ニューよくタイムスの書評は「広告業界で成功を目指す若者は、『あたりまえのアダムス』を座右の手引とすべきだ。いや、どんな…

ナラティブ・セラピーって何?(アリス・モーガン)

『ナラティブ・セラピーって何?』(アリス・モーガン) ナラティブ・セラピーは、「再著述」の会話、「リ・ストーリング」の会話として知られているカウンセリング手法です。人は人生を生きる時、経験に意味を与え続けている。ストーリーは特定の出来事を一…

習慣の力(チャールズ・デュヒッグ)

『習慣の力』(チャールズ・デュヒッグ)(〇) 毎日の人の行動の実に40%以上が「その場の決定」ではなく「習慣」。習慣はある時点で意図的に作り、やがて考えなくても毎日何度でも行うようになるもの。要となる一つの習慣に狙いを定め、それがどのようにし…

解決志向ブリーフセラピー(森俊夫/黒沢幸子)

『解決志向ブリーフセラピー』(森俊夫/黒沢幸子) 多くの流派やアプローチがある心理療法やカウンセリング。本書では、臨床心理学の小難しい基礎知識が不要、単純さの割りに効果があるという特徴がある、解決志向(SFA:Solution-Focused Approach)というア…

カウンセリングの技法(國分康孝)

『カウンセリングの技法』(國分康孝) 1979年に発刊された本書。『カウンセリングの理論』がすごくまとまっていて良かったので、今回は、カウンセリングを実施する際の細かい作法や考え方がまとまっており、現在も第46刷と増版が続いている本書を読んでみま…

一流の達成力(原田隆史・柴山健太郎)

『一流の達成力』(原田隆史・柴山健太郎) 原田メソッド「オープンウィンドウ64」の考え方、使い方、使用例を中心にについてまとめられた一冊です。大谷翔平選手(北海道日本ハムファイターズ)が高校時代に実践した「オープンウィンドウ64」やミス・イ…

ビジョナリー・カンパニー③~衰退の五段階~(ジム・コリンズ)

『ビジョナリー・カンパニー③~衰退の五段階~』(ジム・コリンズ)(◯) ビジョナリー・カンパニーシリーズ第3弾は、衰退編。シリーズ1~2で取り上げた偉大な企業のうちいくつかが後に、卓越した企業の地位を失ったことに着目し、「衰退が明らかになる時…

ゲシュタルト療法~その理論と心理臨床例~(倉戸ヨシヤ)

『ゲシュタルト療法~その理論と心理臨床例~』(倉戸ヨシヤ) タイトル通り、ゲシュタルト療法と臨床例がまとめられています。見た目からして、読みやすそうで、実際に臨床例も含めて、初心者でも入りやすい一冊でした。 「ゲシュタルト」とは、ドイツ語で…

ロジャーズ クライエント中心療法(佐治守夫・飯長喜一郎編)

『ロジャーズ クライエント中心療法』(佐治守夫・飯長喜一郎編) カウンセリングの古典とも言われる、ロジャーズの「クライエント中心」という考え方。本書は、そのロジャーズという原点を大切にして次世代に受け継ぐという役割を果たすことを目的にエッセ…

ビジョナリーカンパニー②(ジェームズ・C・コリンズ)

『ビジョナリーカンパニー②』(ジェームズ・C・コリンズ)<2回目>(〇) グロービス経営大学院の企業家リーダーシップの課題図書として読んで以来2回目。やはり良書でした。本書は、転換点から15年間で株式の平均運用実績が市場平均の6.9倍にも達する偉…

実践”受容的な”ゲシュタルト・セラピー(岡田法悦)

『実践”受容的な”ゲシュタルト・セラピー』(岡田法悦)(〇) ゲシュタルトとは、ドイツ語で「部分の集まりではなく、全体制を持ったまとまりのある構造」のこと。本書は、「今・ここ」を体験することに重点を置く、カウンセリングの一学派、ゲシュタルト・…

カウンセリングの理論(國分康孝)

『カウンセリングの理論』(國分康孝)(〇) 1980年に発行され、今も読み継がれている良書です。本書は、様々なカウンセリング理論を比較研究しながら自分の理論を構成するという折衷主義の立場に立って、まずはカウンセリング理論を概観することを目的にま…

潜在意識を変えれば、すべてうまくいく(アレクサンダー・ロイド博士)

『潜在意識を変えれば、すべてうまくいく』(アレクサンダー・ロイド博士) ほぼすべての問題、幸せや成功が達成できない状態は、内面の恐怖が原因になっている。本書で紹介されている原則は、昔からあるものかもしれませんが、それを最先端の科学でその原則…

ビジョナリー・カンパニー(ジェームズ・C・コリンズ他)<2回目>

『ビジョナリー・カンパニー』(ジェームズ・C・コリンズ他)(〇)<2回目> 1995年発売の名著シリーズ第1弾です。久しぶりに読み返してみましたが、20年以上経っても変わらない良さがあります。本書は、業界の金メダリスト(ビジョナリー・カンパニー)…

マイケル・ポーターの競争戦略(ジョアン・マグレッタ)<2回目>

『マイケル・ポーターの競争戦略』(ジョアン・マグレッタ)<2回目>(〇) 経営戦略の入門書として、『ストーリーで学ぶ戦略思考』(荒木博行)を読むと次に、ポーターの戦略本を読みたくなるところですが、そこでお薦めしたいのが本書です。あらためて読…