MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

十字軍物語Ⅱ(塩野七生)

『十字軍物語Ⅱ』(塩野七生)(〇) シリーズ全3巻。第Ⅱ巻は、第2次十字軍遠征。十字軍遠征とは、中世に生きるヨーロッパのキリスト教徒にとっては、「神が望まれたことをする」という、信者にしてみればこの上もなく正当な行為とされます。第1次十字軍で…

十字軍物語Ⅰ(塩野七生)

『十字軍物語Ⅰ』(塩野七生)(〇) 昨年『ローマ人の物語』ではまってしまった、塩野七生ワールド。8月に入り、今年も新たなものを読んでみたいと思って手に取ったのが本書。1100年頃~1300年頃までの約200年間に8回の遠征を繰り返した十字軍。聖地イェル…

コーチング・マジック(平本相武)

『コーチング・マジック』(平本相武)(〇) コーチングを学ばせていただいた、平本あきおさんの著書で、ビジネスコーチングのフレームワークのひとつである、「4つのレベルの自分軸発見」を丁寧に解説した一冊です。4つのレベルとは、①案件レベル、②現職…

言いにくいことを言わずに相手を動かす魔法の伝え方(加藤アカネ)

『言いにくいことを言わずに相手を動かす魔法の伝え方』(加藤アカネ) 元ANA CAマネジャー/TOP VIP部門責任者である著者が、VIP担当者に代々伝わる、言いにくいことを言わずに相手に気持ちよく動いてもらう方法をまとめた本書。気まずいお願いをするとき、…

エッセンシャル思考(グレッグ・マキューン)

『エッセンシャル思考』(グレッグ・マキューン)<2回目>(〇) 最近コーチング関係で話題にのぼったため、再読してみました。最小時間で成果を最大にする。コアな部分に特化して、周辺部分を切捨て、ど真ん中に集中する。でも実際には、切り捨てる部分が…

知的文章術(外山滋比古)

『知的文章術』(外山滋比古)(◯) 「文は人なり」。ことばは表現の心であって技巧ではない。技術はあったほうが良いが今順序を間違えてはいけない。本書は文章を80年以上書き続けてきた「知の巨人」ともいわれる著者が、文章を書く時に、どういうことを心…

ペップトーク感動体験編(岩崎由純)

『ペップトーク感動体験編』(岩崎由純) 短くて分かりやすく、心に響く励ましの言葉「ペップトーク」。本書は、そのペップトークの第一人者である著者が、講演では語り切れない、実際に出会った数々のエピソードをまとめた一冊です。多くの事例が掲載されて…

人工知能が変える仕事の未来(野村直之)

『人工知能が変える仕事の未来』(野村直之) 約500ページとボリューム感満点ですが、数式もソースコードもない、文系の方にも分かりやすい内容。今のAIに何ができるのか、ホワイトカラーの知的生産のプロセスがどう変わるのか、IoT、データ分析、認識…

大人が楽しい紙ペンゲーム30選(すごろくや)

『大人が楽しい紙ペンゲーム30選』(すごろくや) 本書は、ボードゲーム専門店の「すごろくや」が紙とペンだけで楽しめるゲーム30タイトルを紹介したもの。トランプやタイマーを使うものも含まれており、大人が楽しめる知的な要素を含むものを中心に取り上げ…

組織開発と人的資源管理の進め方(エドガー・H・シャイン他)

『組織開発と人的資源管理の進め方』(エドガー・H・シャイン他) キャリアカウンセラー・コンサルタントの方が、クライエント側だけではなく、企業側の人的資源管理(HRM)や組織開発を学びましょうというコンセプトの一冊。MBAの人材マネジメント×キャ…

コミュニケーションをデザインするための本(岸勇希)

『コミュニケーションをデザインするための本』(岸勇希) クリエイターのお友達から紹介頂いた本書。電通コミュニケーションデザインセンターに勤める著者が実際に手掛けた7つの事例を解説した事例集です。広告・コミュニケーションの第一線で活躍するクリ…

ダークサイド・スキル(木村尚敬)

『ダークサイド・スキル』(木村尚敬)(〇) 著者は、グロービス経営大学院教授であり、経営共創基盤パートナー取締役。実際に現場を動かす際には、論理的思考能力や財務・会計知識などのハード的な側面のスキルだけでなく、もっと人間としてドロドロした自…

すぐに結果を求めない生き方(鍵山秀三郎)

『すぐに結果を求めない生き方』(鍵山秀三郎) 『凡事徹底』で有名な、イエローハット創業者である著者が、人生を振り返り、その時々に出会った人たちの言葉、書物や先人たちの教えをまとめた一冊。前書きで紹介されている『「憧れ」の思想』(執行草舟)は…

ジョブ理論(クレイトン・M・クリステンセン他)

『ジョブ理論』(クレイトン・M・クリステンセン他)(〇) クリステンセン教授の最新刊です。イノベーションの仕組み、すなわちイノベーションが成功する本当の理由が分かれば、努力を運任せにする必要はなくなる。本書は、ジョブ(顧客が片付けるべき用事…

ナラティヴ・セラピーの会話術(国重浩一)

『ナラティヴ・セラピーの会話術』(国重浩一) ナラティヴ・セラピーの理論的背景とその活用方法がまとめられた一冊。外国人著者による翻訳版よりも、日本人が日本文化に合わせて解説している本書は、ナラティヴ・セラピーって何?っていう方にとっても入り…

スタンフォードでいちばん人気の授業(佐藤智恵)

『スタンフォードでいちばん人気の授業』(佐藤智恵) 本書は書名のとおり、スタンフォード大学で人気の9つの授業の要点をまとめた一冊。大きく、①人間を探求する授業、②人間力を鍛える授業に二分されており、どれも興味ある内容でした。 (印象に残ったと…

現代の帝王学(伊藤肇)

『現代の帝王学』(伊藤肇) 1979年に刊行されたものを新装版化した本書。「原理原則を教えてもらう師をもつこと」「直言してくれる側近をもつこと」「よく幕賓をもつこと」の3つの切り口からまとめられています。特にページの2/3は、「原理原則を教えて…

謙虚なコンサルティング(エドガー・H・シャイン)

『謙虚なコンサルティング』(エドガー・H・シャイン)(〇) まさに今私が自分スタイルの確立を目指して取り組んでいることが書かれていました。コンサルティング×コーチングにカウンセリング要素などが入り、どういうネーミングがピッタリくるのか、分から…

チームの生産性をあげる。(沢渡あまね)

『チームの生産性をあげる。』(沢渡あまね) 生産性=アウトプット/インプット。ビジネスだけでなく普段の生活でも生産性をいかに高めるかは永遠の課題です。本書は、仕事の進め方を変えて、アウトプットを最大化する取り組みを、4つのアプローチと8つの…