2018-01-01から1年間の記事一覧
「2018年の5冊」 毎年年末にアップしている、今年のベスト5。 2018年は、約190冊の書評をアップしてきましたが、この1年の中で印象に残った5冊をご紹介します。 ①『7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー) 言わずと知れた名著中の名著です。旧訳版に…
『幸福優位7つの法則』(ショーン・エイカー)(◯) 著者は、ポジティブ心理学の第一人者の一人。「成功→幸せ」ではなく「幸せ→成功」という順序であることが、心理学と脳科学の最近の研究によって証明されています。幸福感や楽観主義は、実際に業績を高め…
『瞑想』(J.クリシュナムルティ) 著者(1895〜1986)は、南インドに生まれ34歳まで星の教団の指導者であったが、その後、同教団を解散し、数多くの講話・著作・対話を通じて、「人間を絶対的に、無条件に自由にすること」に生涯を捧げた方。本書は、タイト…
『安岡正篤 一日一言』(監修:安岡正泰)(◯) 本書は、昭和を代表する陽明学者で、政財界のリーダーの啓発・教化に努められた著者の365の言葉を集めた名言集です。著者の書籍は好きで、多数拝読させていただきていますが、本書は、そのエッセンスもあり、…
『第1感』(マルコム・グラッドウェル) サブタイトルが「最初の2秒のなんとなくが正しい」。瞬時に下した判断も、慎重に時間をかけて下した結論と比べて、決して見劣りしない事実に目を向けてもらうことを目的にした本書。「第1感を信じていい場合と信じ…
『幸福学』(編:ハーバード・ビジネス・レビュー編集部) 本書は、ハーバード・ビジネス・レビューからEI(Emotional Intelligence)シリーズとして刊行された論文集です。幸せな従業員は、不幸せな従業員よりも、創造性が3倍高く、生産性が30%高く、欠勤…
『岡部語録』(岡部隆司、編集:岡崎太郎) 本書は、福岡県で(株)ココシスを経営されている著者の還暦インタビューです。本書は、友人から献本いただき拝読させていただきました。私は初めて著者のことを知ったのですが、「感謝の朝礼」で有名な方なんです…
『渋沢栄一「論語」の読み方』(原著者:渋沢栄一、編・解説:竹内均)(◯) これは良書でした!今年のベスト5入り決定です。論語の入門編を数冊読んでから本書を読んだのもタイミングが良かったと思います。著者と言えば、名著『論語と算盤』がありますが…
『甘える技術』(高畑好秀) 著者はスポーツ選手のメンタルトレーナー。子供の頃から「自分のことは自分でやりなさい」と教えられるから、社会人になって人の力を借りないとできないことに直面してもなかなかうまく頼めない。そんな日常ありふれた場面であっ…
『アイデアの作り方』(ジェームス・W・ヤング)(◯) 本書は、米国最大の広告代理店・トムプソン社の常任理最高顧問などを務めた著者(1886〜1973年)がアイデアの作り方についてまとめた良書です。日本語訳は1988年に発売され、私が購入したのは初版第72刷…
『才能の正体』(坪田信貴) 著者は、坪田塾塾長で、あの「ビリギャル」の著者として有名な方です。ビリギャルの彼女ももともと才能があったわけではない。「才能がある」と言われている人たちは、その人に合った動機付けがまずあって、そこから正しいやり方…
『才能スイッチ』(三浦将) 本書は、コーチでありMBA取得者のコンサルタントであり、習慣化スペシャリストである著者が、潜在意識の奥にある心の「枠組み」を解放し、まだ覚醒されていない才能のスイッチをオンにするために書かれた一冊です。人間の脳のう…
『実践・論語塾』(安岡定子) 昭和を代表する陽明学者である安岡正篤さんのお孫さんで、子ども論語塾など論語の講師として活躍されている著者が、論語入門編としてまとめられた一冊です。代表的な言葉の解説を始め、論語に興味を持ち、論語を学びたくなる内…
『まんがでわかる論語』(著:齋藤孝、まんが:備前やすのり) 本書は、タイトル通りまんがで論語の代表的な言葉を理解していく内容です。音楽サークルを舞台にしたストーリー展開と、節目節目でまとめ・解説が入っており、すっと頭に入ってきます。これから…
『なぜマネジメントが壁に突き当たるのか』(田坂広志)(◯) 本書は、著者が「私のマネジメント原論」と称されるもので、経営には様々な逆説がなぜ生まれるのか、どうすればそれらの壁を乗り越えられるのかという点を、「暗黙知の経営」の観点から、連続講…
『動画2.0』(明石ガクト) 本書は、ミレニアル世代をターゲットにした新しい動画表現を追求する、ONE MEDIAを創業した著者が、これからの動画コンテンツの世界について語った一冊。動画やInstagramに代表される「なんだか、最近メディアコンテンツの形が変…
『最前線のリーダーシップ』(ロナルド・A・ハイフェッツ、マーティ・リンスキー)(◯) 本書は、初版から15年ぶりの改訂版です(初版の日本発売は2007年)。現場の最前線でリーダーシップを発揮して行動する人たちは、様々な人々の抵抗にあって傷つくことに…
『新世界』(西野亮廣)(◯) 本書は、お金を生む方法が変わりつつある最近の状況、その中でいかに信用を積むことが大切かということについてまとめた一冊。体現して、行動と実績で示し続けている著者が見ている世界観がわかり、楽しみながらも気づきの多い…
『洗心講座』(安岡正篤) 『活学』三部作。『活学講座』に次ぐ第2作目です。『中庸』『老子』『言志四録』『小学』の4章から成り立っています。難しいところもありますが、いずれも講義形式で語られており、内容に比してとっつきやすいと思いました。 (…
『日新館訓』(会津藩校) 本冊子は、福島県会津若松市にある日新館(会津藩の藩校)で販売されていたもので、当時の藩校での教えをまとめた小冊子です。日新館は、1664年、日本で初めに民間により創設した庶民のための学問所である稽古堂を起源としています…
『魔法のコーチング』(トム・コネラン)(◯) 本書は、技術的なことを深掘りするというようり、現場で他者とどのように関わっていくのかという考え方を中心に、物語形式で現場での実践的なコーチングについてまとめられた一冊です。物語は、女性営業部長、…
『ハーバードの人生を変える授業』(タル・ベン・シャハー)(◯) 52週・52種類に渡るワークの数々。実際に行動してこそ、理論を吸収することができる。ワークで経験を増やし、記憶力や理解力を高め、自己成長を助けることを目的にした本書。1つのワークを…
『セキュアベース・リーダーシップ』(ジョージ・コーリーザー他)(◯) 「セキュアベース」とは、フォロワーを思いやり、守られているという感覚と安心感を与え、思いやりを示すと同時に、ものごとに挑み、冒険し、リスクを取り、挑戦を求めるいようとエネ…
『ブラック校則』(荻上チキ、内田良) 著者は評論家で「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」スーパーバイザーの荻上氏と「学校リスク」について広く情報を発信している大学院准教授の内田氏の共著。アンケート調査に基づき、校則の実態を調査した上で、…
『あなたはあなたが使っている言葉でできている』(ゲイリー・ジョン・ビショップ) 著者は、世界有数の人材開発企業でシニアプログラムディレクターでありコーチでもある。本書は自分の本当の才能に目覚め、自分を責めるのをやめて輝かしい人生に歩み出すの…
『なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか』(田坂広志)(◯) 出版されるたびに即購入し拝読させていただいている田坂広志さんの最新刊です。なぜ優秀な人ほど成長が止まってしまうという逆説が起こるのか、そしてそのことに気づいたならば、どうすればさらな…
『バカと付き合うな』(堀江貴文、西野亮廣)(◯) まず、タイトルと著者で引いてしまう人は、もったいないです。確かに「バカ」という言葉は汚いので、嫌だなという気持ちを持ってしまいますが、どういう人たちを称して本書では「バカ」と言っているのか、…
『現代の経営(下)』(P.F.ドラッカー)(◯)<4回目> 後半です。後半は、マネジメントの組織構造、人と仕事のマネジメント、経営管理者であることの意味、マネジメントの責任の4部構成となっています。1954年、ドラッカー44歳の時に書かれた本書。半世…
『現代の経営(上)』(P.F.ドラッカー)<4回目>(◯) 私の中で数少ない殿堂入り本に入っている本書。1954年に発行された本書は、マネジメントの世界の基本が組織的・体系的にまとめられています。『マネジメント』(1973年発行)がエグゼクティブの体系…
『経営者の条件』(P.F.ドラッカー)(◯)<5回目> 1966年に発行された本書。言わずと知れた名著中の名著です。もうかれこれ5回目くらいですが、毎回気づき、学びが多数あります。本中、線だらけになっています。「経営者」とありますが、ビジネスリーダ…