MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)

『LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)(〇) これは、衝撃的な内容。「2007年生まれの人の半分は107歳まで生きる」「平均寿命は10年に2年以上のペースで延びている」「今20歳の人は100歳以上、40歳以上の人は…

服は、あなた。(政近準子)

『服は、あなた。』(政近準子) パーソナルスタイリストとして、これまで2万人ものスタイリングを通して、迷っている人、悩んでいる人に、服から人生を切り拓く手助けをされてきた著者。「服には、どう生きていきたいのか、その人自身があらわれている」と…

ジャック・ウェルチの「リアルライフMBA」(ジャック・ウェルチ&スージー・ウェルチ)

『ジャック・ウェルチの「リアルライフMBA」』(ジャック・ウェルチ&スージー・ウェルチ)(〇) 日本の経営の神様が松下幸之助さんなら、世界の経営の神様は、1981~2001年までGEのCEOを務めたこの方。2005年の『ウイニング』からはニュートロン・ジャック…

世に棲む日日(司馬遼太郎)(一)~(四)

『世に棲む日日』(司馬遼太郎)(一)~(四)<2回目> 吉田松陰、高杉晋作を描いた全4巻。久しぶりに本棚で目にとまり、吉田松陰を中心に振り返ってみようと、再読してみました。幕末、揺れに揺れた長州藩において、情熱と思想の象徴的な人物たち。司馬…

貧乏物語 現代語訳(著:河上肇、訳・解説:佐藤優)

『貧乏物語』(著:河上肇、訳・解説:佐藤優) 1916年に大阪朝日新聞に連載され、1947年に出版された『貧乏物語』(河上肇)の現代語訳版です。『貧乏物語』は、構造的な貧困がなぜ生じ、それを克服するにはどうすればよいか、という問題を正面から受け止め…

住友銀行秘史(國重惇史)

『住友銀行秘史』(國重惇史)(〇) これはおもしろい!住友銀行元取締役(当時は業務渉外部部付部長)による戦後最大の不正会計事件である「イトマン事件」の暴露本です。「よくここまで書けたな」と驚くくらい、詳細に既述されており、暴露本として秀逸で…

平成28年度版よくわかる年金制度のあらまし(監修:花輪賢一)

『平成28年度版よくわかる年金制度のあらまし』(監修:花輪賢一)(〇) 複雑で分かりにくい年金制度ですが、本書は約100ページに図表と簡潔な解説文で、年金制度がうまくまとめられています。人口構成とそれによる財政事情により、改正が繰り返されていま…

112日間のママ(清水健)

『112日間のママ』(清水健)(〇) とても感動した一冊。著者は、関西の人気テレビキャスター。29歳の若さで乳がんで亡くなった奥さんとの出会いから闘病生活が綴られています。 出会いから結婚まで(第1章)、妊娠直後にがんが発覚(第2章)、闘病。竹島…

日本の金融リスク管理を変えた10大事件(藤井健司)

『日本の金融リスク管理を変えた10大事件』(藤井健司) 本書は、過去の事件から生じた損失や失敗の経験と、それに対する教訓を糧として発展してきた、金融リスク管理の歴史をまとめた一冊です。序章+10大事件の計11テーマが比較的コンパクトに書かれていま…