2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧
『ニコマコス倫理学(上)』(アリストテレス)(◯) 本書は、古代ギリシアの哲学者であり、万物の祖と言われるアリストテレス(紀元前384〜322年)が善・幸福・徳を中心に様々な人間の感情・行動について論じた一冊。ちょっと難しい印象でしたが、言わんと…
「カッコいい」とは何か(平野啓一郎) 凡そ、「カッコいい」という価値観と無関係に生きている人間は一人もいない。かっこいいは積極的に追い求められるだけでなく、自分が普通以下と見なされることの恐怖にも煽られている。カッコいいという概念はそもそも…
『独学の技法』(山口周)(◯) 本書は知的戦闘力を向上させるための「独学の技術」をまとめた一冊。独学を単なるテクニックや効率化ではなく、システム化してその枠組みの中で質を高めていく取り組みが紹介されています。システムは、①戦略、②インプット、③…
『史上最強の哲学入門』(飲茶)(◯) 本書は、西洋哲学の大きな歴史の流れを31人の哲学者・宗教家の主張とともに振り返る内容です。別冊の東洋哲学編とともに読むと、哲学の全体像が見えてきます。小難しくなく、親しみやすい文調で書かれていますので、哲…
『仕事選びのアートとサイエンス』(山口周)(◯) VUCA(不安定、不確実、複雑、曖昧)な社会環境の中、仕事選びは、予定調和させることはできない。自分をオープンに保ち、いろんなことを試し、しっくりくるものに落ち着くしかない。本書では、「幸福にな…
『老子×孫子(NHK100分de名著ブックス)』(蜂屋邦夫、湯浅邦弘) 「水」のように生きると題された本書。「柔」と「剛」のバランスを解く両者の教えがコンパクトにまとまっています。「最上の善なる在り方は水のようなもの」(老子)、「常なる形がない水の…
『荘子(NHK100分de名著ブックス)』(玄侑宗久) 本書は、今から約2300年前、中国の戦国時代中期に成立した思想書『荘子』のエッセンスをまとめた一冊。 一切をあるがままに受け入れるところに真の自由が成立すると説く『荘子』は、禅の成立に大きな役割を…
『ビジネスに効く最強の「読書」』(出口治明)<2回目> ライフネット生命の会長兼CEOでありながら、歴史に精通されており今や教授にもなられている著者。歴史に関する著書も多数ですが、本書は、歴史・古典を中心にビジネスに役立つ教養の書籍108冊が紹介…
『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』(飲茶)(◯) 440ページ強とボリュームがありますが、おもしろくて意外とさらっと読めてしまいました。インド・中国・日本の哲学の歴史の幹となる部分をエピソードとともにフランクな文調で書かれていますので、小難…
『時間術大全』(ジェイク・ナップ、ジョン・ゼラツキー)(◯) これはおもしろい良書でした。googleとYouTube出身の著者が実践を重ねた結果をまとめた時間を主体的にコントロールする方法。お二方の経歴がゆえに、デフォルト(初期設定)としてのSNSを否定…
『インプット大全』(樺沢紫苑)(◯) インプットとは、INしてPUTすること(定着してなんぼ)。 昨年の『アウトプット大全』と対をなすインプットの質を高めるノウハウ集です。「日本一アウトプットする精神科医」のインプット術。メルマガ毎日発行14年、Fac…
『捨て本』(堀江貴文) 本書は、著者が人生を振り返りながら「捨てる」ことについてまとめた一冊。捨てる対象は、所有欲、プライド、執着、人間関係、愛着、他人への期待、過度な自己評価、家、結婚、子ども、後悔、アイデンティティ、抵抗、信用、金儲け、…
『転職の思考法』(北野唯我) 2人に1人が転職する時代。100年人生を迎えてこれからますますその比率は高まっていくのではないでしょうか。自分なりの転職の持論を持ち、自分で仕事を選びまたは作り出していくこれからの時代に向けて、押さえておきたいポ…