MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

一瞬で大切なことを伝える技術(三谷宏治)

『一瞬で大切なことを伝える技術』(三谷宏治) 本書は、大切なことをきちんと伝え、会話・議論できるようになるためのエッセンス本。「重み」と「差」に着目した「重要思考」により、言いたいことをはっきりさせ、言いたいことを相手に伝え、相手の言いたい…

なぜ松下は変われたのか(片山修)

『なぜ松下は変われたのか』(片山修) 副題に「中村革命のすべて」とあるように、本書は、2000~2006年に松下電器産業の社長を務め、V字回復を成し遂げた中村邦夫元社長の中村革命を描いた一冊です。「企業の理念と社会的価値」Day5の主人公である中村さん…

ダントツの強みを磨け(坂根正弘)

『ダントツの強みを磨け』(坂根正弘) 「ダントツ」で有名なコマツ相談役坂根正弘さんの私の履歴書をもとにした一冊です。先日、坂根さんの講演を聞く機会に恵まれましたが、ドローン、ICTによる「施行の見える化」の現実を知ってびっくり。最先端の工事…

小林一三(北康利)

『小林一三』(北康利)(〇) 阪急東宝グループ創始者小林一三さんの生涯を綴った一冊。若い時は銀行員でしたが実家の資産力をバックに、相当やんちゃで遊んでいたといた頃の様子や、ビジネスに腰を据えてからの研ぎ澄まされた感覚や豊かなアイデアを事業化…

無理の構造(細谷功)

『無理の構造』(細谷功)(〇) 「世の中の理不尽さ」のメカニズムを可視化し、無駄な抵抗を少しでもなくそうとすることを目的として書かれた本書。理不尽の元凶は、「対称性の錯覚」のように、自然な流れや法則に逆らって、本来同等でないものを同等だと思…

この国を作り変えよう(冨山和彦、松本大)

『この国を作り変えよう』(冨山和彦、松本大) 2008年12月に経営共創基盤CEOの冨山氏とマネックスグループCEOの松本氏の共著により発売された本書。サブタイトルに「日本を再生させる10の提言」とあるように、リーマンショック直後の経済がどん底の状…

小泉純一郎独白(常井健一)

『小泉純一郎独白』(常井健一) 本書は、2015年10月に行われた小泉元首相へのロングインタビューです。約90ページにわたり、著者と小泉元首相との対談が語り口調そのままに掲載されています。原発の話を中心に、政治生活の振り返り、安倍政権に思うこと、小…

幸せになる勇気(岸見一郎、古賀史健)

『幸せになる勇気』(岸見一郎、古賀史健) 前作、『嫌われる勇気』の3年後という設定。青年と哲人との対話形式によりアドラーの考え方を解説していくストーリーは前回どおり。今回は、青年のキレ方・暴言?もエスカレートしており、ついつい青年の発言に意…

日本を動かす「100の行動」(堀義人+G1政策研究所)

『日本を動かす「100の行動」』(堀義人+G1政策研究所)(〇) 日本を良くするための「100の行動」。考えているだけでは変わらない。行動してこそ価値がある。何を考えどう行動すればよいのか、着眼すべきテーマとその方向性について、グロービス経営大学…

結果を出すリーダーはみな非情である(冨山和彦)

『結果を出すリーダーはみな非情である』(冨山和彦)(〇) まえがきに、『君主論』(マキャベリ)の日本企業ミドルマネジメント版とあるように、本書は、現実経営で実行力となるリアルなリーダーシップ、リーダー力の鍛錬、習得の要諦がまとめられています…

戦略思考の鍛え方(冨山和彦、岸本光永、石田諭)

『戦略思考の鍛え方』(冨山和彦、岸本光永、石田諭)(〇) 本書は、経営共創基盤CEO冨山氏、ディレクター石田氏、ファイナンシャル・アナリスト岸本氏の共著。戦略立案だけでなく、決定・実行するための方法論を理論と実践を往復しながら体系的に解説され…

「ハカる」力(三谷宏治)

『「ハカる」力』(三谷宏治) 新しいビジネスモデルとは、新しいハカり方。情報があるれているからこそ、「ハカり方」が大切になっている時代。本書では、ハカる力を、①ボトムアップ、②トップダウン、③ヒトをハカる、④つくってハカる、⑤新しいハカり方を創…

発想力の全技法(三谷宏治)

『発想力の全技法』(三谷宏治) 数々の著書は出されている三谷さんが発想力をテーマに執筆されるとどうなるのか。それは、「比べる」「ハカる」「空間で見る」というシンプルなものに絞り込まれます。しかもタイトルにあるように「全技法」。これですべてと…