MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2016-02-01から1ヶ月間の記事一覧

シゴトの流れを整える(三谷宏治)

『シゴトの流れを整える』(三谷宏治) 仕事も渋滞も同じ。一度渋滞したらいきなり失速・墜落する。だからそもそも渋滞を起こさないようにすること。本書は、仕事の進め方のコツをシンプルにまとめたものです。要点は、「分ける」「減らす」「早めにやる」。…

「脳の疲れ」がとれる生活術(有田秀穂)

『「脳の疲れ」がとれる生活術』(有田秀穂)(〇) 「メンタルヘルスとリーダーシップ」の授業でセルフケアに関連する本を探していたところ、本書に出会いました。サブタイトルには~癒しのホルモン「オキシトシン」の秘密~とありますが、オキシトシンは、…

未来に選ばれる会社(森摂+オルタナ編集部)

『未来に選ばれる会社』(森摂+オルタナ編集部) 「企業の理念と社会的価値」の授業の参考図書として読んでみました。 企業が永続的になるには営利だけを追求するのではない。顧客のすぐ後ろには社会があり、「社会満足度」を高めることが企業の寿命を左右…

ローカル企業復活のリアル・ノウハウ(冨山和彦)

『ローカル企業復活のリアル・ノウハウ』(冨山和彦)(〇) 「ローカル経済圏は改善余地の宝庫である」。数々の地方企業の再生を手掛けてきた著者のノウハウが詰まった本書。姉妹本『経営分析のリアル・ノウハウ』『ビジネスプランニングのリアル・ノウハウ…

世界全史(宮崎正勝)

『世界全史』(宮崎正勝) 本書は、先史~現代までを「35の鍵」でまとめられており、歴史の大きな転換点をつかむのに適しています。また、随所に「歴史の読み方」というコラム的な数行の解説があるのですが、これも歴史の流れを補足するのによくまとまってお…

一瞬で大切なことを決める技術(三谷宏治)

『一瞬で大切なことを決める技術』(三谷宏治)(〇) 本書は、K.I.T.(金沢工業大学)教授の三谷宏治さんの『正しく決める力』(2008年)を全面的に書き直し2014年に発行されたものです。 重要思考、Q&A力、喜捨法の3つの技術により「決める力」を高めるこ…

ローマ人の物語Ⅵ(塩野七生)

『ローマ人の物語Ⅵ(塩野七生)(〇) 第六巻「パクス・ロマーナ」は、丸ごと一冊初代ローマ皇帝アウグストゥス。共和制から帝政へ移行し、統治構造を固めた内政の人。身体も弱く、軍事面は盟友である武人アグリッパに委ね、自らは、国勢調査・軍備削減によ…

松下幸之助の生き方(佐藤悌二郎)

『松下幸之助の生き方』(佐藤悌二郎) PHP研究所専務がまとめた松下幸之助の77の言葉(それぞれA4で1枚)を解説した一冊です。先に、『幸之助論』や『経営の神様と呼ばれた男』など、松下幸之助の生涯を描いた本を読んでから、本書を読むほうが、本書の良さ…

クロネコヤマト 人の育て方(水迫洋子)

『クロネコヤマト 人の育て方』(水迫洋子)(〇) 本書は、ヤマト運輸において人材育成がどのように実践されているのかがまとめられています。「全員経営」「世のため、人のため」。当たり前と思ってしまうことも、本当にできているか?と問いかけられると…

ローマ人の物語Ⅴ(塩野七生)

『ローマ人の物語Ⅴ(塩野七生)(〇) 第五巻「ユリウス・カエサル~ルビコン以後~」は、カエサル壮年後期(紀元前49年(51歳)~紀元前44年(55歳)暗殺)までと、アントニウスとクレオパトラ対オクタヴィアヌス(後の初代皇帝アウグストゥス)の後継者争…

「うつ」からの職場復帰のポイント(吉野聡、松崎一葉)

『「うつ」からの職場復帰のポイント』(吉野聡、松崎一葉)(2回目) 管理職昇進が決まったときに最初に読んだ一冊です。今回、リーダーシップとメンタルヘルスの受講にあたり再読してみました。本書はタイトルどおり、「うつ」からの職場復帰に焦点をあて…

これがガバナンス経営だ!(冨山和彦、澤陽男)

『これがガバナンス経営だ!』(冨山和彦、澤陽男)(〇) 経営共創基盤CEOの冨山氏と同ディレクターで弁護士の澤氏の共著です。本書は企業のガバナンスの要諦をまとめたもので、経営書としてのガバナンスのあるべき姿、そこから生じる様々な論点について、…