MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2019-07-01から1ヶ月間の記事一覧

天才を殺す凡人(北野唯我)

『天才を殺す凡人』(北野唯我)(◯) これはいい本でした!組織で働く人を大きく3つのタイプに分けて、この3者がどういう関係性であるかを俯瞰的に捉えた一冊です。3者の中間タイプにも触れつつ、どういう人間関係を取っていくと組織はうまく回るのかと…

小説 天気の子(新海誠)

『小説 天気の子』(新海誠) 『君の名は。』に続き、映画の前に小説から。 先に小説を読む良さは、 ①ストーリーが頭に入り、映画では映像や演出に集中できること ②文字だけで微妙な心境や状況を演出する表現力を味わえること そして、感情読み 感情表現に着…

伝わるプレゼンの法則100(吉藤智広、渋谷雄大)

『伝わるプレゼンの法則100』(吉藤智広、渋谷雄大)(◯) ①ストーリーを作る、②デザインする、③話すの3本立て。1項目につき見開き2ページでまとまっていて、文章量少なめ・ビジュアル多めでお手軽に読める一冊です。ポイントが掴みやすいので、すぐに実…

スティーブ・ジョブズII(ウォルター・アイザックソン)

『スティーブ・ジョブズII』(ウォルター・アイザックソン)(◯) 上下巻800ページ以上に渡り詳細にジョブズの一生が語られています。キレることが多く言葉も悪く、「一緒に働いたらさぞかし大変だろうなぁ」と何度も思って読み進めました。最後の最後にジョ…

グラビアアイドルの仕事論(倉持由香)

『グラビアアイドルの仕事論』(倉持由香) 副題に「打算と反骨のSNSプロデュース術」とあるように、本書は、グラビアアイドルがSNSを利用してどう自分を売り込んでいくかというセルフマーケティングやTwitterノウハウをまとめた一冊です。短命であり、生き…

100倍クリックされる超Webライティング実践テク60(東香名子)

『100倍クリックされる超Webライティング実践テク60』(東香名子)(◯) 記事が読んでもらえないのは、タイトルにクリックしたくなるような魅力がないから。タイトルさえ良ければ、何万人にも読んでもらえる。本書は、ウェブメディアコンサルタントであり、…

多動力(堀江貴文)

『多動力』(堀江貴文) 多動力とは、いくつもの異なることを同時にこなす力のこと。日本人は「石の上にも三年」に代表されるように「一つのことにコツコツとやる」という価値観から脱し得ていない。10年前は転職すらもネガティブに捉えられていたくらい。産…

マッキンゼー プライシング(編著:山梨広一・菅原章)

『マッキンゼー プライシング』(編著:山梨広一・菅原章) 2005年発行の本書は、10章立てになっていて、そのうち2〜9章がマッキンゼーのチームによる論文集となっています。したがって、自分が気になるテーマから拾い読みが可能であり、効率的に読めます…

右脳思考(内田和成)

『右脳思考』(内田和成) ロジックだけなく、感情や勘といった右脳を働かせることで仕事をより効率的に進め、成果をあげる。ロジカルシンキングを否定するわけではなく、左脳と右脳をうまく連動させて両刀使いすることを目指す本書。①左脳と右脳には使う順…

疑う力(堀江貴文)

『疑う力』(堀江貴文) 本書は、常識とされていること、多くの人が言っていること、メディアが言っていることに対し「それってホント?」と疑問を投げかけ、本当はこうではないかという主張が33のテーマについてなされています。表現ぶりに惑わされずに内容…

バズる文章術(三宅香帆)

『バズる文章術』(三宅香帆) ①文章の終わりまで読もうかなと思ってもらう、②この人いいなと思ってもらう、③広めたいなと思ってもらう。そんなバズる文章の書き方を文芸オタクの著者が伝える一冊。「文章で的確に伝える」という技術的な考えよりも、「文章…

ハッタリの流儀(堀江貴文)

『ハッタリの流儀』(堀江貴文) 表紙とタイトルで引いてはいけません。ハッタリというマイナスイメージの言葉ですが、本書では、「挑戦ビジネス」のように、大きく言ってそれを実現するため、本気で勝負をし続ける。その「過程」こそが注目や共感を呼ぶコン…

スティーブ・ジョブズI(ウォルター・アイザックソン)

『スティーブ・ジョブズI』(ウォルター・アイザックソン)(◯) ようやく読みました。読み応えあります。2004年に著者がスティーブ・ジョブズから「伝記を書いて欲しい」という依頼を受けたことに始まる本書。生い立ちから最期まで。2冊で約900ページにも…

インテグラル理論(ケン・ウィルバー)

『インテグラル理論』(ケン・ウィルバー) これはとても難しい内容でしたが、とりあえず最後まで読みました。それでも著者の入門書的位置付けのようです。監訳の加藤洋平氏の紹介文からキーワードを拾うと、 「現代社会が抱える多様性・複雑性をより高い次…

ニュータイプの時代(山口周)

『ニュータイプの時代』(山口周)(◯) 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』でおなじみの著者の最新刊です。21世紀の初頭にかけて高く評価されてきた、従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い「オールドタイプ」に対して、自由で、直感的で…

人生の武器としての伝える技術(ジェイ・ハインリックス)

『人生の武器としての伝える技術』(ジェイ・ハインリックス)(◯) レトリック(修辞法)は単なる美辞麗句ではなく、「言葉を使って影響を与えたり説得したりする」だけでなく、怒りの感情をかき立てずに会話や議論をすることを教えてくれる。本書は、コミ…

志を育てる(グロービス経営大学院・田久保善彦)

『志を育てる』(グロービス経営大学院・田久保善彦) 本書は、グロービス経営大学院生必須の課題図書です。志とは何か、志はどのようなプロセスで醸成されるのか、どうすれば志を醸成することができるのか。30名以上の学生に対する調査を取りまとめた帰納法…

吾人の任務(堀義人)<2回目>

『吾人の任務』(堀義人)<2回目> 本書は、グロービス経営大学院の代表である著者が、ハーバード大学留学〜起業〜MBAを創るに至った体験や思いが語られています。「吾人の任務」とは、著者の祖父が25歳の時に書いたエッセイの表題であり、祖父の追悼集の…

あり金は全部使え(堀江貴文)

『あり金は全部使え』(堀江貴文)(◯) 「アリとキリギリス」は、長く洗脳されている「貯金信仰」の象徴的な話。「アリとキリギリス」の世界は遠い過去。食べ物がなくなる冬などもう存在しない。1円残らず使い切りボロボロの貧乏人になるのではなく、あり…

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか(山口周)

『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか』(山口周)(◯) 美術史学専攻からボストンコンサルティンググループを経てコンサルタントとして活躍されている著者。その経歴にも裏付けられた本書は、分析・論理・理性に軸足を置いたサイエンス重視の意思…