MBA男子の勝手に読書ログ

グロービス経営大学院を卒業したMBA生の書評と雑感。経営に関する基本書、実務書のほか、金融、経済、歴史、人間力、マネジメント力、コミュニケーション力、コーチング、カウンセリング、自己啓発本、ビジネススキル、哲学・思想など、幅広い教養を身につけ、人間性を磨く観点で選書しています。

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

NATURE FIX(フローレンス・ウィリアムズ)

『NATURE FIX』(フローレンス・ウィリアムズ) 本書は、自然と脳の関係を実証研究した一冊。都会にいる時と豊かな自然がある環境(特に海岸沿い)にいるときの幸福度の差は、一人でいる時と友人と一緒にいる時の差よりはるかに大きい。これは、幸福度を上げ…

医者が教える食事術(牧田善二)

『医者が教える食事術』(牧田善二)(◯) 友人に紹介してもらった本書は、毎日の食事を考える上で、とても参考になったお勧め本です。生化学、最新医療データ、統計データなど医学的エビデンスに基づき、約20万人の方を見てきた医学博士による一冊であり、…

幸福学×経営学(前野隆司、小森谷浩志、天外伺朗)

『幸福学×経営学』(前野隆司、小森谷浩志、天外伺朗)(◯) ホワイト企業対象の委員3名で綴る本書。「社員の幸せ、働き街、社会貢献」の3つを軸にした企業経営。「働く=幸せ」と素直に思える経営の探求。幸せの4つの因子(やってみよう、ありがとう、な…

「感謝」で思考は現実になる(パム・グラウト)

『「感謝」で思考は現実になる』(パム・グラウト) 「思考は現実化する」といったナポレオン・ヒル。だが、本当の力は、「思考」の中の「感謝」にある。本書は、4週間で「願望実現体質」になれる20のゲームを収録した、引き寄せ本です。意識の枠を広げるこ…

大乗仏教(NHK100分de名著ブックス)(佐々木閑)

『大乗仏教(NHK100分de名著ブックス)』(佐々木閑) 本書は、釈迦の教えを基礎に据えたうえで、様々な大乗の教えを個別に読み解いていくというスタイルのNHK100分de名著シリーズです。小乗仏教は、出家して特別な修行に励んだ者だけが悟りを開くことができ…

10年後の仕事図鑑(堀江貴文×落合陽一)

『10年後の仕事図鑑』(堀江貴文×落合陽一) 「無くなる仕事/減る仕事」と「生まれる仕事/伸びる仕事」。AIに仕事が奪われていく未来を肯定できない人が多いが、1度きりの人生に不安を持ち込む意味はなく、心の持ちようで未来はいかようにも変えていけると…

『法華経(NHK100分de名著ブックス)』(植木雅俊)

『法華経(NHK100分de名著ブックス)』(植木雅俊) 釈尊(お釈迦様)が亡くなって500年ほどたった頃(1〜3世紀初頭)に、インド北西部で編纂されたと考えられる『法華経』。小乗(説一切有部)と大乗の対立を止揚する、両者を融合させて全てを救うことを…

究極の睡眠術(著:ニック・リトルヘイルズ、訳:鹿田昌美)

『究極の睡眠術』(著:ニック・リトルヘイルズ、訳:鹿田昌美)(◯) 著者は、睡眠習慣や寝具等、睡眠にまつわるあらゆる研究に30年を費やし、世界のトップアスリートへの睡眠指導を行うスリープコーチの最高峰。クリスティアーノ・ロナウド、デヴィッド・…

人生論ノート(NHK100分de名著ブックス)(著:三木清、解説:岸見一郎)

『人生論ノート(NHK100分de名著ブックス)』(著:三木清、解説:岸見一郎) 著者(1897〜1945)は、日本を代表する哲学者の一人。本書は、「文学界」という雑誌に連載していたエッセイを「幸福」「自分を苦しめるもの」「孤独・虚無」「死」からまとめ、19…

幸福論(ヒルティ)

『幸福論』(ヒルティ) 世界三大幸福論(他に、アラン、ラッセル)の一つである本書。哲学者である著者(1833〜1909)らしく、感じるというよりは、考えさせられる内容。幸せに向かって思考が動き始める感じ。8章立てになっていますが、そのうち、「仕事の…

幸福論(NHK100分de名著ブックス)(著:アラン、解説:合田正人)

『幸福論(NHK100分de名著ブックス)』(著:アラン、解説:合田正人) ヒルティ、ラッセルと並ぶ「世界三代幸福論」の一つ。著者はフランスの詩人・作家(1868〜1951)。生活の場面における幸福についての断章が一編につき便箋2枚程度、全部で93編に分けて…

最高の毎日を手に入れる人生の10か条(ジョン・ゴードン)

『最高の毎日を手に入れる人生の10か条』(ジョン・ゴードン) 試練を眼の前にしたときに乗り越える鍵になる、ポジティブエネルギー。前向きな姿勢や信じる心、情熱、愛、目的、楽しむ気持ち、より高みを目指す意欲。本書は物語形式で、こうしたポジティブエ…

幸福論(著:ラッセル、訳:安藤貞雄)

『幸福論』(著:ラッセル、訳:安藤貞雄)(◯)<2回目> 世界三大幸福論のひとつ(あと2つは、アラン、ヒルティの幸福論)。 「100分de名著」で本書を読んで改めて良書だと感じたので、岩波文庫版を取り出してきて、2度目を読みました。「不幸の原因」…

東大生となった君へ〜真のエリートへの道〜(田坂広志)

『東大生となった君へ〜真のエリートへの道〜』(田坂広志) 田坂先生の最新刊。ちょっと毛色の違ったテーマかと思いましたが、これまでの在り方をベースにした考え方を東大に入学した方々の目線でまとめられています。なんだかんだ言っても、東大生は官僚や…

活眼活学(安岡正篤)

『活眼活学』(安岡正篤) 最近「活学」という言葉がキーワードになっています。「活学」と言えば、安岡先生。ということで、かなりたくさん読んできましたが、そう言えば、この本読んでいないことに気づき、読んでみました。本書は、全国師とも協会の機関誌…

腸活酵素断食(白石光彦)

『腸活酵素断食』(白石光彦) 生活習慣病や慢性の疾患に、薬による治療や手術等を主とした西洋医学だけで対処しようとするのは、非常に難しいもの。近年、西洋医学的な視点でも、腸の働きや、腸内フローラと人間の健康との因果関係を調べる研究などが驚くほ…

レイキで心と体を浄化する本(矢野こと葉)

『レイキで心と体を浄化する本』(矢野こと葉) 頭が痛くなったとき、自然と頭に手をやる。傷ついた皮膚に手を当てていると、いつの間にか痛みが和らぐ。不安な時には手を握ってもらうだけで安心できる。緊張したときには胸に手を当てるとドキドキが治る。こ…

幸福論(NHK100分de名著ブックス)(著:ラッセル、解説:小川仁志)

『幸福論(NHK100分de名著ブックス)』(著:ラッセル、解説:小川仁志)(◯) 最近、コーチングで「幸せ」をテーマにすることが立て続いたので、読む本も「幸せシリーズ」にしてみようと思って手に取った本書。世界3大幸福論の1冊です(他に、アランの『…

風姿花伝(NHK100分de名著ブックス)(著:世阿弥、解説:土屋惠一郎)

『風姿花伝』(NHK100分de名著ブックス)(著:世阿弥、解説:土屋惠一郎) 室町時代に能を大成した世阿弥(1363?〜1443?)。世阿弥は能の世界にイノベーションを巻き起こし、演技、物語の形式、内容などのあらゆる面において、「能」の形を確立した。芸能…

天才!成功する人々の法則(マルコム・グラッドウェル)

『天才!成功する人々の法則』(マルコム・グラッドウェル)(◯) 本書は、並外れた成功を収めた人々を紹介しながら、技術を持つ、才能に恵まれた、何かに打ち込んだなどの非凡な人々の人生に注目し、努力と個人的資質が全てを決めるという、これまでの「成…

老いる勇気(岸見一郎)

『老いる勇気』(岸見一郎) 『嫌われる勇気』の著者としても有名な著者。アドラー心理学に関する著書を多数執筆されています。本書は、「老い」に着目し、身体機能の衰えは避けられない一方、多くの知見・経験を活かし、いかに幸せな人生を送るかということ…